波紋

一人の人間をめぐって様々な人間関係が引き起こす波紋の様子を描いている

思い付くままに   「心の病」

2013-09-02 11:12:06 | Weblog
最近の新聞のニュースに「心の病」にかかっている人が急増していると出ていた。
(2008年から2011年の3年間で20%増)統計によると原因は仕事のストレスによることが主でリーマンショック後の景気低迷から企業のリストラ、そして雇用不安が発端となり具体的には「仕事量のノルマの消化」「集中力の時間荷重」「部署内の意見の食い違い」「結果が実績にならない」などの現象である。改めて自分がサラリーマンの頃を省みて時代背景の違いと環境の違いからくる適応性の難しさを思わされる。
単に比較と違いだけで片づけるのは簡単だが、それだけでは済まないと思うのは、その当事者の責任として片づけられない問題だと思うからである。
す人を取り巻く家庭環境、家族、友人など関わりのある人たちの影響も考えなければいけないと思うしもう一つは将来への展望をどう見ることが出来るのかと言うこともある。
今は「薬物治療」でしのいだとしてもそれは根本的な解決にはならないし、永久的な回復とは言えない。それは何の保証もなからだ。「心の病」であれば対処療法ではなく、やはり「メンタル療法」と言うことではないだろうか。
ゴルフのトーナメントではその成績がその選手の体力、技術だけではなく、精神的な面において如何に平常心でプレーできるかを重視してその総合力をはっきさせるべく、メンタルトレーニングを住してトレーナーをつけていると聞いている。
つまり現代的な「セラピスト」の必要を認めているのである。サラリーマンの場合も同じように、何か精神的な支えになるような存在が必要な時代なのだろうか。
日本では最近「うつ病」「アスペルガー症候群」ということで治療を受けていると聞いているが、残念ながら日本では海外(とくにアメリカ)のような専門のメンタル治療が進んでいないことも増える原因になっているのかもしれない。
この分野は短期的な結果は得られない。患者と相対して長期的に心の動きを丁寧に分析しながら、進める必要があるので、忍耐と困難を伴うことになることもある。診るほうも診られるほうもそれだけの正直な病理的な時間が必要である。(途中で中断すれば、そこから悪化することもあるだろう)これからの日本の若者が少しでも能力を損なわないで力を発揮する環境と能力を維持するためにもこの分野の充実が急がれ宇野ではないだろうか。