日々の泡盛(フランス編)

フランス在住、40代サラリーマンのどうってことない日常。

レピュブリック界隈

2007-09-15 05:02:24 | パリ右岸
レピュブリック界隈に外勤に行く、同僚のバレリーと一緒に。
仕事相手にプレゼンしないといけなかったんだけど、
何せ相手はフランス人2人と日本人1名。フランス語で
バレリーがべらべらと説明する。こういう場で最初から最後まで
黙ってるとまた馬鹿だと思われるし、あとでバレリーに
「tu t'en dormais(寝てただろ!)」と言われるので、
とりあえず要所要所でフランス語でコメントする。
まあ相手の日本人は最初から最後までひとっことも喋らなかった
んだから、それに比べたらマシだろ、と思った。

が、僕の態度というか喋り方が気に入らなかったらしく、
面談後、建物の外でバレリーから怒られる。
「あんな内気な喋り方じゃ相手の注意なんか惹かないじゃないの!」
などときついことを言われる。そりゃあ、俺は外人だし、
彼女みたいに自由に、次から次へと自信たっぷりにフランス語
喋れないっつーの。
「これから、いろんな人と会うんだから、そんな自信のない
喋り方じゃ全然ダメなんだからね」などといろいろ言われる。

その後、レピュブリック広場まで舗道を歩きながら話す。
子供のころ彼女はこの界隈に住んでいたらしい。アラブ人も
フランス人も中国人もいろんな人種が交わって、コスモポリタンな
雰囲気の溢れるいい界隈だったらしい。確かに、こんな
ところで生まれ育ったら、バレリーみたいな自由な大人になるよな。
僕はたまにこうやって同僚と仕事以外の話もできたらいいのに、
なんて思う。どんな人間でどんなものを見て育ったのか。

どんなに自由に振舞ったって閉鎖的な人間は閉鎖的なんだと思う。
自己防衛的な、自分を守るために他人を遠ざけるような人間に
なりたくないと僕はいつも思っているのだけれど。


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