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日々の泡盛(フランス編)

フランス在住、40代サラリーマンのどうってことない日常。

BERNARD MARIE KOLTESのこと

2007-04-17 06:10:17 | フランス
今日は、フランスの現代戯曲家ベルナール・マリー・コルテスの
インタビューを読んでいた。と書くとなんか引きこもっているようだが、
仕事の空き時間と地下鉄の中で読んでいたのだ。
コルテスが次のように語っている。

「私の人生の半分は旅行です。もう一つの半分が書くこと。
私は非常に遅筆ですが」

ー旅行中に書くこともあるのですか?
「ええ、まさにその通り。私はパリで芝居を書くことはありません。
芝居のアイディアはいつも旅行中に沸くのです。でも本当のことをいえば、
私は民俗学者のように、いくつかの印象に残ったものを集めたりしながら
外国を旅行することはしません。私にとって重要なことは「独り」である
ことなのです。私は「闘い」という戯曲を、スペイン語すら話されていない
グアテマラの小さな村で書きました。私はそこに二ヶ月いたのですが。

自分自身の母語を話せないときには、思考回路まで変わってきます。
言葉もなく展開される小さな出来事の連続が重要性を帯びてくるのです。

アフリカのある部屋で起こることを私はパリでも発見することができます。
アフリカの工事現場で起こることは、パリ郊外のサルセルのHLMでも
起こりうるのです。つまりアフリカとは場所ではなく、一種の
メタファーなのです。


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