日々の泡盛(フランス編)

フランス在住、40代サラリーマンのどうってことない日常。

シテ島界隈

2005-12-26 07:55:57 | パリ右岸
夕方遅く、シテ島にあるノートルダム大聖堂に
LA CRECHE(キリストの生誕劇を小さな人形で再現した模型)
を見物に行く。この時期になるとフランス各地の教会でこの
クレーシュを様々な趣向を凝らして飾り付けているのだ。

去年マレ地区にある聖ポール聖ルイ教会にぶらっと立ち寄った時
美しいCRECHEが展示されていたのを覚えている。
イタリアなどはクレーシュの本場らしく(彼の地では別の呼び名
があったと思うが)、ナポリのバロック式教会を訪れた際、
圧倒されるばかりの巨大なクレーシュがガラスケースの中に
展示されているのを見た。クレーシュに使われる人形や樹木や家屋の
模型などを売っている店が延々と立ち並ぶ通りもあった。

ということでRERを乗り継いではるばるノートルダム大聖堂に
たどり着いたというのに、内部はひどい大混雑。クリスマスのミサが
行なわれていて、その出席者だけで教会はほぼ満員状態なのだが、
それに観光客の群れも手伝って、通路も入り口も身動きの取れない状態。
人ごみを掻き分けて何とか教会の奥の部分へ進んでいく。
が、しかし、お目当てのクレーシュが全然見つからない。
CHOEUR(内陣)の部分におよそクレーシュとは似ても似つかない、
東方の三博士が小さなキリストに向かって贈り物を奉げている場面
を描いたと思しき複数の人形が展示されていたのだけれど、
これがそうなのだろうか?
こんな雑で、ディテールのこだわりがない、自然史博物館のハリボテ模型みたいな
もんがノートルダムのクレーシュなんだろうか?


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