日々の泡盛(フランス編)

フランス在住、40代サラリーマンのどうってことない日常。

アントワープへ2.

2017-11-05 20:30:52 | 海外(フランス、スペイン以外)
アントワープ駅をちょっとでも出るとそこには
ダイヤモンド街と言われている、宝石店の立ち並ぶ
ユダヤ人街になる。通りのどこをみても、ダイヤモンドが
頑丈そうなショーケースに入れられて陳列されている。





世界のダイヤモンド取引の中心がこのアントワープということなのだ。
ダイヤモンド産業にかかわる大きなユダヤ人コミュニティーがあり、
北のエルサレムとも呼ばれているとか。

ダイヤモンド街を過ぎて、洗練されたフランドルらしい町並みが
続く市街地をそのまま進んでいく。



ブリューゲルなどの名画が揃うお目当ての、マイエル・ヴァン・デン・ベルグ美術館に行くために。

古い貴族の館を改良した美術館は、知名度のわりに訪れている人も少なく、
僕が行った時には土曜の午後にも関わらず、6人ぐらいしか来館者がいなかった。
古いタペストリーがあちこちにかかった、そして木の梁があちこちにみえる
館の中には、ブリューゲルやボッシュなどフランドルの作家の名画の宝庫。



絵画だけでなく、彫刻や版画、調度品も展示されている。
静謐な空間では、なんかシンとした、清廉な気持ちになるものだ。

美術館の目玉でもあるブリューゲルの絵画をじっくりみる。
寓話的に、聖書の話に基づいた絵画世界がフランドルの風景の中で
精密に、まるで中の人々が生きているかのように、臨場感をもって描かれている。






そして、ボッシュ。



本当は、ブリューゲルの「狂女 フリート」という作品が一番見たかったのだが、
修復中で展示されていなかった・・・。残念。

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