日々の泡盛(フランス編)

フランス在住、40代サラリーマンのどうってことない日常。

アルカサール~南スペイン4日目

2005-08-26 05:44:41 | スペイン
セビリヤ二日目はかつての王宮、
現在はスペイン王室所有となっているアルカサールへ。

アルカサールはムハデル様式の部分と
ゴシック様式に分かれている。
レオンの中庭を抜けて、本殿へ。
アンダルシアの青い空をバックに、建物の黄色が映える。
ムハデル部分の大使の間なんて、目の眩むような
細密な装飾が施された天井が広がっていて、眺めていると
思わず足がすくんでしまう。柱も、中庭も、窓枠も
手すりもすべてイスラム文化時代の名残がそこかしこに残っている。
セビリヤの歴史の深さを再認識。

アルカサールの広大な庭園部分に出る。
ヤシの木や、オレンジ、夾竹桃。
様々な南国の植物が並んでいる。
フランスの庭園とも、イギリス式庭園とも
違う、不思議な趣。静寂や均整の取れた
美しさはないけれど、明るい、陽光の中の庭園。

アルカサールの後、近所のマリア・ルイーサ公園
の中にある、オープンテラスのレストランへ行く。
レストランは入るなり、「バーコーナー」と
「軽食コーナー」と「食事コーナー」に分かれている。
「食事を」と告げると、葡萄棚の下にある、
涼しげな陰の中の、白いテーブルクロスをかけられた
テーブルに案内された。

それまで庶民的で、猥雑なールにしかスペインで
入っていなかったので、少し緊張。
公園の中のレストランなのに高級そうだ。
よく分からず注文した料理は、まるでフランスの
ヌーベルキュイジーヌのように、量の少ない
素材だけで調理したようなものだった。
セビリヤの名物料理ってなんなんだろう、とか
考えながら、まだガスパーチョすら今回の旅行で
食べてない自分に気づくのだった。

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