日々の泡盛(フランス編)

フランス在住、40代サラリーマンのどうってことない日常。

久しぶりのマドリード1

2017-06-17 19:51:03 | スペイン
スペインに行くのは5月上旬以来だから、前回から1か月もたっていないのだが、
マドリードは乗り換えで数時間滞在したのが4年前、出張で1泊したのが
10年ほど前、腰を落ち着けて観光したのは90年代半ば、という本当に久しぶりの場所。
日本から高校時代の友人がフランスに遊びに来たのだが、週末を利用して近隣諸国
に行きたい、との彼のリクエストに答えるべく、本当に久しぶりにマドリードに降り立った。

実は、マドリードは一番最初に来たのは学生時代、留学時代に何度も来たし、
社会人になってからも日本から来たことがあるし、フランスに赴任してからも何度も来たし、
要するに思い出がたっぷり詰まった場所なのだ。

マドリードの空は青い。そして高い。スペイン人は大声でしゃべり、生きる喜びと
言わんばかりに食事をとる。見ているこちらがすがすがしくなるくらい。



僕らはアトーチャ駅すぐ近くの場所にあるソフィア王立美術センターに足を運ぶ。
ピカソのゲルニカを中心とした展覧会を見に行くために。
ゲルニカを見る、これも今回の大きな目的の一つだった。

企画展は残念ながら写真撮影が禁止だったのだが、どのようにピカソがゲルニカを
構想したのか、最初の展示場所であったパリの大学都市のスペイン館の写真、そして証言、
そしてその奥に、一度みたらきっとそのまま目に焼きつて離れないゲルニカが。

壁いっぱいに広がった白黒の世界。逃げまどう大人、男、女、子供。
傷つけられ変形した腕、その先にある小さな花、希望の象徴。
ゲルニカはどんな薄っぺらい解釈も拒絶するかのように、圧倒的な存在感で
見るものに迫って来るのだった。

非常に精神的疲労を感じながら、ソフィアの中庭に出ると、強い日差しの中で、
ミロの人を馬鹿にしたような、でも、なんだかほっとする銅像がそこにあった。






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