日々の泡盛(フランス編)

フランス在住、40代サラリーマンのどうってことない日常。

地中海の感傷~ユーミンたる所以

2006-10-24 05:35:23 | 音楽(種さん以外)
最近、ユーミンのかつての名曲「地中海の感傷」(アルバム『紅雀』)
を聞いたのだがこれがものすごくよい。高校生の頃聞いたときには
よく分からなかった心の機微の世界が無茶苦茶手に取るように分かる。
しかもこんな世界を描いてしまうユーミンに脱帽だ。

スペインの光と影で表現される陰影の強い世界ではなく、
どこか冬の初めのくぐもった空の下。得体のしれない感情を抱いて
得体の知れない街を彷徨する人間。そんな世界が突き刺さるような
言葉でばさっばさっと表現されている。

Barcelona,Barcelona
沖は白くあたたかな霧が降ってた
週末へ急ぐように
島をめぐる夜の船 うるんで消えた

Barcelona・・・そのあとの住所も知らず
たどった坂の街は 輝く蜘蛛の糸
あの時胸焦がした 絵葉書それは
ただ一度送られた 心のしるし

束の間の表情としぐさのかけら
まぶたの闇の中を ひとときよぎる

失くしても失くしても
たたみ込んで波音が面影運ぶ

Barcelona,Barcelona
塔の上も やわらかな霧が降ってた
気の長い人々が ふっとやりきれず
いつかしら はぐれた遠く 歩いて歩いて

最新の画像もっと見る

コメントを投稿