日々の泡盛(フランス編)

フランス在住、40代サラリーマンのどうってことない日常。

アンダルシアへの道(6)

2012-08-22 23:25:33 | スペイン
エストレマドゥーラの、荒野の中にぽつねんと
閉じ込めれたような小さな町で一晩眠った後、また
アンダルシアに進路を取るべく、町はずれのバスターミナルに向かう。
最初RENFE(国鉄)の駅に行ったのだが、どんなに時刻表を見ても
一日6便ぐらいしかなく、それもセビリヤに南下する鉄道が
あるとは思えない。行き先をどんなに見てもセビリヤに止まる
便が見つからないし、どっちにしても一番早い便でも
11時40分発とか。今、まだ9時半なのに。この
スカスカのダイヤはなんだろう。

で、国鉄の駅から5分ぐらいしか離れていないターミナルに向かう。
次の目的地、アンダルシアの大西洋岸の街、カディスへ。
カセレスからカディスまでのバスの直行便がないかな、と
思っていたのだが、電光掲示板を見ても、そんなものありそうにない。
せいぜいセビリヤまで行って、そこからまた乗り換えるような感じ。
仕方なく、セビリヤまでの直行便に乗る。

3時間のエストレマドゥーラの荒野の旅が終わり、大都会セビリヤへ。
バスターミナルから、今度はカディス行きに乗り換えてもいいと
思ったが、ふと思い立ち、国鉄のサンフスタ駅に。
ガイドブックによると、セビリヤとカディ間は1時間に一本の
割合で電車が走っているという。

サンフスタに着くと確かに、カセレスと違って結構な頻度で
あちこちの方向に電車が発車しているのが分かる。カディス行きも
30分もすれば出発。そそくさと切符を買い、それでもちょっと
時間があったので、駅構内のカフェで生ハム入りサンドイッチ
(びっくりするほどおいしい)と生ビールを二杯飲んでから
電車に乗り込む。

セビリヤからの電車の旅は、窓の外には光しか見えない
まぶしい風景が広がっていた。