日々の泡盛(フランス編)

フランス在住、40代サラリーマンのどうってことない日常。

アンダルシアへの道(2)

2012-08-18 23:15:42 | スペイン
僕はゆっくりとセビリヤの街を歩き始めたのだが、
5分も経たないうちにその高温と乾燥の世界にくじけそうになってきた。
ヨーロッパは乾燥しているとはよく言われるが、そんな
次元の渇きではない感じ。どんどん水分が体から蒸発する。
ああ、そういえばここはアフリカにもう近いんだもんなあ。

ちなみにセビリヤに来るのは僕の記憶ではたぶん、5年ぶりぐらいで
アルカサルとか、大聖堂とか、闘牛場とか町のつくりとか
道とかだいたい覚えていたので、道に迷うことはなかったのだが、
この猛烈な高温の、熱風の吹くシエスタの時刻のセビリヤにジャブを
食らったような形になり、ちょっと面喰ってしまった。

ちなみにセビリヤに来てからスペイン語が全然聞き取れないと
思っていたのだが、それは一つには僕の凡庸なスペイン語力にも
よるのだが、もうひとつは単語の最後のSを発音しないアンダルシア
方言であることが分かった(分かったのは後日だが)。それは
こんな風だ。

グラシアス→グラシア(ありがとう)
アディオス→アディオ(さよなら)
タパス→タパ(タパスのこと)
ドス→ド(2)

見事に最後のエスを発音しない。間際らわしいことこの上ない。
写真はセビリヤの街歩きを始めた地点。青い空をいとおしむ余裕
なんて全然ない。