日々の泡盛(フランス編)

フランス在住、40代サラリーマンのどうってことない日常。

コペンハーゲンに行ってくる(3)

2012-08-02 22:54:42 | 海外(フランス、スペイン以外)
そして僕は、次の日の朝、コペンハーゲン郊外の、フンレベックという
町を目指して電車に乗り込んだ。行き先の地名なんかを見ても
デンマーク語の地名なんでイマイチ正しいのか正しくないのか分からないが、
とりあえずこの駅の名前のつづりだけ確かめて電車に乗る。

30分ほどの電車の旅。隣の車両では、大声でなぜかフランス語で
威嚇するように、「イスラーム万歳、アルジェリア万歳」とか
エルサレムがどうたら叫んでいる狂人がいたのだが、みんななんか
見て見ぬふりをして誰も騒いでいなかった。シュールな光景。

フンレベックの駅を降りて徒歩15分ほどで、この旅のハイライト、
前から行きたくてたまらなかったルジアナ美術館に到着。
私邸を改築した広大な敷地には欧州有数の現代アートのコレクションが。
ジャコメッティの部屋や、ソフィ・カルの展示などに羨望のため息。
そして北欧の建築と都市計画についての企画展も同時に開催していて、
本当に隙のない美術館だ。

鑑賞に疲れて、緑の庭園に出るとそこにはヘンリー・ムーアや
ジャン・アープの彫刻がたくさん配置されている。お地蔵さまのような
イサムノグチの彫刻まで。

そしてその庭園の先には北海が広がっている。写真はたまたま
芝生のうえで行われていたクラリネットとオーボエのコンサート。
こんな豊かな、すがすがしい時間があるんだなあ。