日々の泡盛(フランス編)

フランス在住、40代サラリーマンのどうってことない日常。

いろいろな人生

2009-07-16 23:53:42 | 東京
今日会社の帰りに一人で定食屋でトンカツを食べていたら
お店の奥のほうに目の不自由なカップルが二人で食事をしていた。
歳は30代ぐらい。男のほうは非常に背が高く、恐ろしく太っていた。
女のほうはびっくりするぐらい小さく、何か甲高い声で帰っていた。
同じぐらいの時刻に店を出たのだが、二人は杖をついて、あちこちに
ぶつかりながらも手をつないで市ヶ谷の方面に歩いていった。
なんか心配でハラハラしながら見ていたのだが、途中でそんなこと
赤の他人である僕に思われても大きなお世話なんだろうな、と思いなおした。

家に帰りちょっと実家の母親と電話で話す。こないだもらった手紙の中に
僕より一つ年上で九州で公務員をしている従兄弟の写真が入っていた。
その話をすると「伸くん(従兄弟の名前)は太ってねえ」と母親が
呆れた声で言った。「結婚もしないで玄人の女の人と遊んでばっかり
いるみたいよ」と嫌悪感たっぷりに言った。うちの母親は悪気はないのだが
水商売の女性に非常に偏見があるのだ。イトコは昔は恐ろしいほど
クソ真面目で、しかもなんか僕に競争心を持っていたみたいで全然
親しくなれなかった。大人になった今も、もう20年近く話してないが
多分気安く話せないだろうな。あのイトコが太ってかつ女癖が悪く
なるとはなあ。

そのあとインターネットの新聞を読んでいたら、
「勝ち組なんて価値観なんてつまらない」みたいな投書が出ていた。
年収とか家柄とか出世とか地位とか、そんな勝ち組の人たちとの
話題にはついていけない、みたいな話だ。そりゃそうだが、
そんなこと考える余裕がある君だって恵まれてるんだよ、と思った。