く~にゃん雑記帳

音楽やスポーツの感動、愉快なお話などを綴ります。旅や花の写真、お祭り、ピーターラビットの「く~にゃん物語」などもあるよ。

<パンパスグラス> 草原で花穂を悠然となびかせる〝お化けススキ〟

2013年09月07日 | 花の四季

【和名は「シロガネヨシ」。「西洋ススキ」とも】

 イネ科の大型多年草。南米アルゼンチンのラプラタ川流域に広がる大平原(パンパス)に群落をつくることから「パンパスグラス」の名が付いた。ブラジルやチリ、ニュージーランドなどにも分布する。高さが1m前後の矮性種から、2~3mにも伸びる大型種まで20種ほどがある。

 日本には明治の中頃に大型の「セロアナ種」が渡来した。国内で広く流通・栽培されているのはこの品種が中心。「シロガネヨシ(白銀葭)」という和名を持つが、この名前より英名の「パンパスグラス」として一般に知られている。「西洋ススキ」や「シロススキ(白薄)」と呼ばれることもある。

 雌雄異株で、大きな花穂を付けるのは雌株。8月後半から10月にかけて長さが50~100cmもある羽毛状の花穂を伸ばして風になびかせる。花穂の色は銀白色のほかピンクや茶色がかったものもあり、切り花やドライフラワーの材料として利用される。葉の縁にはススキと同様に鋭いギザギザ。葉に斑(ふ)が入った品種もある。

 東京都調布市の都立神代植物公園の芝生広場では巨大なパンパスグラスが圧倒的な存在感を見せる。40年以上の古株といわれ、直径が7~8mほどもある。国営ひたち海浜公園(茨城県ひたちなか市)にはサイクリングコースなどに約500株。東京都立シンボルプロムナード公園(江東区)、伊豆シャボテン公園(静岡県伊東市)、花博記念公園鶴見緑地(大阪市)、国営海の中道海浜公園(福岡市)などでもパンパスグラスの颯爽とした〝雄姿〟を見ることができる。

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