く~にゃん雑記帳

音楽やスポーツの感動、愉快なお話などを綴ります。旅や花の写真、お祭り、ピーターラビットの「く~にゃん物語」などもあるよ。

〈散策「新薬師寺~中の禰宜道」〉 実忠の歯塔、縁切り⋅縁結び寺┄

2024年07月21日 | メモ

【新薬師寺の五重の石塔】

 薬師如来坐像を本尊とし、国宝十二神将像で広く知られる新薬師寺(奈良市高畑町)。その本堂に向かう途中、左手に五重の石塔が立つ。いつも一瞥して通り過ぎていたが、その前にある石柱を見るとこう刻まれていた。「實忠和尚御歯塔」。えっ、なぜここに?

 実忠は東大寺の開山、良弁(ろうべん)僧正に師事し、二月堂を創建してお水取り(修二会)を始めたというお坊さん。新薬師寺は元々、聖武天皇の病気平癒を願って光明皇后が建立した。それにしても歯を安置した塔だったとは!

【お水取りのお松明を橋の欄干に再利用!】

 その新薬師寺の庫裡の前にある池に「観楓橋」という小さな橋が架かる。苔むした欄干の向かい側の片方は長く大きな1本の竹だった。そこには「奉納 二月堂 家内安全」との墨書があり、寄進者の住所と氏名も記されていた。お水取りで使われたお松明を譲り受けたという。

【鏡神社の本殿は春日大社の旧本殿第三殿】

 新薬師寺の山門すぐ南側に鏡神社が鎮座する。その本殿は“春日移しの社”と呼ばれる。春日大社の第46次式年遷宮(1746年)の際、旧本殿のうち第三殿を譲渡したとの記録があり、それを裏付けるように鏡神社で1959年に修理したとき屋根裏から「三ノ御殿」という墨書銘が見つかった。奈良市指定文化財になっている。

【古都の風情を残す石垣にブルーシートが!】

 新薬師寺東側の小道には石垣や土塀が続く。古代の街道「山の辺の道」の一部を成し、古都の情緒が今も残る。ところが前方の道路脇がその風情を壊すブルーシートで覆われていた。梅雨の大雨で石垣が崩れたのだろうか。「塀⋅石垣キケン 通行注意」という紙が何枚も貼られていた。

【道端に「水草 無料」ホテイアオイなど】

 先に進むと水草が入った発泡スチロールが2つ置かれていた。その上には「水草(アナカリス ホテイアオイ)無料」と書かれていた。アナカリスは熱帯魚などの水槽でよく使われる水草で、正式名をオオカナダモという。この2つの水草は環境省が「重点対策外来種」に指定し、日本生態学会による「日本の侵略的外来種ワースト100」にもなっている。このため「水草 無料」の横にも「池や川への投棄厳禁」と注意を呼び掛けていた。

【不空院、縁切りと縁結びの神様が隣り合わせ】

 不空院は鑑真ゆかりの真言律宗の古刹。不空羂索観音坐像(重要文化財)を本尊とし、古くから「縁切り寺/駆け込み寺」としても信仰を集めてきた。本堂正面の左脇には「縁きりさん」(法竜大善神)と共に「縁結びさん」(市岐姫大神⋅黒竜大神)の祠が仲良く並ぶ。

【中の禰宜道、立ち枯れの杉(?)の巨木!】

 「中の禰宜道」はかつて禰宜(神官)たちが社家町から行き来した道で、春日大社の二の鳥居に通じる。道の両側には原生林が広がり、小川のせせらぎが涼やかな音を奏でる。そんな中、ひときわ目立つ立ち枯れの巨木があった。観光客で溢れにぎやかな参道とは対照的に、この道は昼間でも通る人が少なく森閑としている。

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〈奈良県立図書情報館〉 切り取り⋅書き込み「絶対にやめて」と警告

2024年07月02日 | メモ

【日経新聞に「書き込み多発」はなぜ?】

 奈良県内で公共図書館としては最大の蔵書量を誇る奈良県立図書情報館(奈良市大安寺西)。その館内に「困っています!」と題した、ひときわ目立つ立て看が置かれている。設置からかなり経つが、一向になくならない雑誌や新聞などへの書き込み⋅切り抜き。その文面には図書館側の怒りや苦悩ぶりが詰まっている。

 看板が置かれているのは2階メインエントランスから入館してすぐ右側。新聞コーナーと3階に上がるエレベーターとの間に立つ。3階には開架式で膨大な蔵書が並ぶ。

 

 濃い黄色地に大文字で「困っています!」とあるので、遠くからも入館者の目に留まる。赤い手のひらには「NO」。下の「絶対におやめください」の間には書き込みなど破損⋅汚損があった事例が掲載されている。

 新聞では日経新聞の被害が目立つようだ。新聞の閲覧台には「日本経済新聞に、書き込みが多発しています」として、絶対にやめるよう注意喚起。はて、書き込みが多いページとは? 株価欄? この警告文を見るたび疑問符が頭を巡っていた。

 エレベーターで3階に上がって雑誌コーナーへ。かなり以前、週刊誌の「数独」などの部分に、書き込み防止用の透明シートが貼られていたのを思い出したからだ。「週刊文春」や「週刊新潮」をめくると、今も透明シートが貼られ「書き込み禁止!」の文字も添えられていた。(写真㊤は「週刊文春」と「週刊新潮」、写真㊦は「サンデー毎日」)

 多くの雑誌類は表紙が見えるように最新号が置かれ、それ以前の10冊ほどはボックス内に収納。ただ週刊誌の「サンデー毎日」は最新号がなく、ボックスの表に「書き込みが多いためカウンター内においています」との貼り紙があった。

 なぜ? 過去の「サンデー毎日」のページをめくって疑問が解けた。そこには「懸賞応募のはがきには、下の応募券が必要です」とあった。その応募券の部分には黒いシールが貼られ図書館印も。相次ぐ応募券の切り取りに業を煮やし、貸出カウンターで管理しているのだろう。

 これらの週刊誌を見るうち、日経新聞に書き込みが多い理由も「クイズ?」と閃いた。改めて新聞をめくって確信。クイズの種類と掲載頻度が他紙を圧倒していることが分かったのだ。

 「解けるかな? 漢字クイズ」や「Challenge ! CROSSWORD 」、それにイラストの「間違いさがし」や「今日のナンプレ」などの日経脳活クイズ┄┄。土曜版と日曜版を中心に様々なクイズが掲載されていた。

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〈奈良大学博物館〉 企画展「太田古朴が見た山里の文化財」

2024年06月28日 | メモ

【室町前期に遡る翁系能面4面など初公開】

 奈良大学博物館(奈良市山陵町)で企画展「太田古朴が見た山里の文化財」が開かれている。副題に「高野山麓⋅細川八坂神社の仮面群」。2年前に和歌山県高野町の神社で再発見された室町時代前期の作とみられる能面4面などが初公開されている。7月27日まで。

 太田古朴(1914~2000)は奈良県吉野町出身で、奈良美術院で仏像修理を学び、生涯を仏像の研究や修理に捧げた。『仏像研究三十年』『美佛参籠』など著書や著作も多い。

 企画展では代表的な仏像修理の事例とともに、古朴が調査と仏像修理を手掛けた和歌山県高野町細川地区の文化財も紹介している。

 「はだか地蔵」として有名な伝香寺の地蔵菩薩立像は古朴が調査⋅修理を行った仏像の一つ。納入品納置状況図には像内から見つかった舎利や胎内仏、経典などの納入場所が詳細に描かれている。(下の写真は古朴の著書など)

 代表的な調査⋅修理として他に挙げるのは金峯山寺の聖徳太子⋅二童子像、円成寺の南無仏太子立像、東大寺中性院の弥勒菩薩立像など。当時はまだX線CTスキャンなどの先進技術がない時代。それだけに専門家は「像内納入状況の図解は今日、再評価すべき学術資料」(鈴木喜博⋅奈良国立博物館名誉館員)と高く評価する。

 古朴が依頼を受け高野町細川地区の文化財を調査し仏像を修理したのは1975~77年。彼自身が作成した仏像修理報告書やアルバムのほか、阿弥陀如来坐像などの写真パネルも展示している。

 細川八坂神社の仮面群は古朴の『美佛参籠』の中にも能面8面の寸法などが記されていた。ただ、その後は長く所在不明だった。再発見されたのは2022年6月で、神社の土蔵内から見つかった。まさに灯台もと暗し。

 このうち室町前期に遡るという能面は翁⋅三番叟⋅父尉⋅延命冠者の4面。古式の「式三番(しきさんば)」で用いられた一具同作(セットもの)の面とみられる。高野山麓で古式の翁舞が行われていたことを具体的に示すもので、「芸能史上においても貴重な仮面」との解説が添えられていた。(下の写真は細川八坂神社に伝来する金属製の鐘「鰐口」)

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〈興福寺五重塔〉 見納め! 工事用の素屋根建設本格化

2024年06月20日 | メモ

【120年ぶり大規模修理、完了は7年後の2031年春】

 奈良公園のシンボルの一つ、興福寺の国宝五重塔が素屋根ですっぽり覆われようとしている。6月19日久しぶりに訪れると、塔を囲むように鉄骨の柱が組み上がり、外観でまだ見えるのは最上層とその上に立つ相輪だけだった。(下の写真は猿沢池から)

 この五重塔は奈良時代に藤原不比等の娘、光明皇后の発願で創建された。以来、戦火や落雷により再建を繰り返し、現在の塔は約600年前、室町時代の1426年に建てられた6代目。高さは50.9mで、五重塔としては京都の東寺に次いで2番目に高い。

 本格的な修理は明治時代以来約120年ぶり。屋根瓦の破損やずれ、漆喰の剥離、木造組み物の腐朽など傷みが目立ってきたことによる。素屋根の建設は当初昨年1月着工を予定していたが、資材の高騰などで7月へ半年ほどずれ込んだ。

 それにしても驚くのは建築から600年という長い歳月をびくともせず生き抜いてきたこと。解体ではなく修理ですむのも、建物を支える心柱など基本的な構造自体は大丈夫との判断による。匠の技に改めて感服!

 素屋根は工事中の塔を風雨から守るためのもの。高さは約60m、幅と奥行きはそれぞれ約42m、37m。震度6程度の地震や強風にも耐えられる設計になっているそうだ。(下の写真左側の建物は中金堂、正面は東金堂)

 作業現場には長さ約110mという超大型のクレーン車が据えられ、しきりに鉄骨を吊り上げていた。本体の鉄骨柱の組み立てが終わると、側面はシートやサイディング(外壁材)で覆われる。このため外から全く見えなくなる。

 修理工事が本格化するのは来年度から。屋根瓦(約6万枚)を取り外し1枚ずつチェック、まだ使えそうな瓦は再利用する。最上部の相輪も下ろして修理が必要か調べる。同時に漆喰壁の塗り直しなども。総事業費は約57億円。

 素屋根が取り外されて塔が再び姿を現すのは6年後の2030年。翌31年3月の工事完了を目指している。上の写真は2時間後の猿沢池からの眺め。五重塔の最上層部右側にも鉄骨柱が組み上がっていた。

 

 この間、見学を始めてほぼ1時間後の午前11時半すぎ、五重塔真上のお日様の周りに大きな光の輪ができた。「日暈(にちうん)」。この日は青空の一方で、五重塔の上などに薄雲も広がっていた。

  

 この後、興福寺国宝館を訪ね久しぶりに阿修羅像などに対面した。

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〈大和郡山城址〉 現代工芸フェア「ちんゆいそだてぐさ」開幕

2024年05月19日 | メモ

【若手工芸家100人余+ワークショップ+飲食ブース】

 奈良県大和郡山市の郡山城址で5月18日、現代工芸フェア「ちんゆいそだてぐさ」が始まった。19日までの2日間の日程。会場には若手工芸作家100人余の工芸クラフトブースに加え、16のワークショップブース、30店の飲食ブースも設けられ、初日から家族連れなどでにぎわった。

 2013年から始まり今回で12回目。タイトルの「ちんゆい」は金魚の中国語での発音。金魚は沢山の卵を産むことなどから、原産地中国では縁起物とされる。中国から渡来した金魚は江戸時代に一大ブームを巻き起こした。

 18世紀半ば刊行の『金魚養玩草(そだてぐさ)』(安達喜之著)は日本初の金魚飼育書といわれる。「ちんゆいそだてぐさ」のフェア名には金魚の街⋅大和郡山の地から多くの工芸家が育ってほしいとの願いが込められているわけだ。会場入り口には金魚模様の布が風に揺れていた。

 主会場は城址会館(旧県立図書館)前の広場と追手門向櫓前の広場。陶磁器や木工、金工、ガラス、皮革製品などの展示ブースがまさに所狭しと並ぶ。

 関西以外の出展者では岐阜県の陶磁作家が目立った。東日本からは東京や茨城、静岡、長野など、西日本からは沖縄、広島、岡山などの出展者も。沖縄県読谷村に工房を構える伊波祐也さんの焼き物は植木鉢やカップなどが独特の柄と風合いで注目を集めていた。

 女性客で賑わっていたのが京都の志知希美さんの“加賀指貫(ゆびぬき)”のブース。そのカラフルな美しさがアクセサリーとして人気を呼んでいるようだった。

 奈良県下市町の大竹洋海さんは吉野杉を使った家具や灯りづくりに取り組む。今フェアには木目の美しさを生かした皿や丸盆、一輪挿しなどを出品していた。

 ワークショップは陶芸のろくろ体験、ベンガラ染め、ペンダント作り、粘土細工、ドライフラワーと多彩。瓢箪を使ったマラカス作りも子どもたちの人気を集めていた。

 フェアの盛り上げに一役買っていたのが足長パフォーマー。子どもたちが驚いた表情で見上げていた。

 城址会館そばの木陰では何組もの親子が太鼓打ちに興じていた。さて、その楽器は? アフリカの太鼓「ジャンベ」かな。

 追手門櫓など会場内のあちこちに設けられた飲食ブースも終日大にぎわい。買い求めるお客さんの列が絶えない店もあった。

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〈天理本通り商店街〉 5回目のイベント「本ぶらサンデー」

2024年05月13日 | メモ

【縁日広場⋅風船アート⋅マジック┄家族連れで大にぎわい】

 奈良県内で最も長い商店街が天理市にある。JR ⋅近鉄天理駅と天理教教会本部を結ぶ「天理本通り商店街」。総延長約1キロのドーム型アーケードの下に約180店舗が連なる。

 その商店街で5月12日「天理本通りマルシェ 本ぶらサンデー」と銘打ったイベントが行われた。2年前の2022年春にスタートし、以来毎年5月と11月に開催しており今回で5回目。

 ほぼ一直線に延びる商店街の両脇にはピザやスイーツ、唐揚げなどのキッチンカー10台をはじめ、物販や手作りワークショップ、フリマブースなと50店ほどが出店。縁日広場や遊びの広場も設けられた。

 先月4月の中旬にこの商店街を歩いたときは天理教の祭典「教祖誕生祭」直後とあって黒い法被姿の信者が目立ったが、この日はちびっこを伴った家族連れで大にぎわい。縁日広場では射的(無料)が人気を集めていた。

 商店街を移動しながらパフォーマンスを繰り広げる風船アートとマジシャンの周りにも人垣が絶えなかった。風船パフォーマー「nakajun(中村潤子)」さんの手さばき、お見事! 子どもたちから注文を受けるや、あっという間に「クマ」や「ウサギ」「銃」などを作ってはプレゼントしていた。

 イベント総合受付そばのステージでは「本ぶらカルテット」などの生演奏も。商店街関係者でにわかに結成したようなネーミングだけど、演奏のほうはなかなか大したものだった。

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<若戸大橋> 国の重要文化財指定から丸2年

2024年02月09日 | メモ

【吉永小百合主演『玄海つれづれ節』などの舞台にも】

 福岡県北九州市の洞海湾を跨いで若松・戸畑間を結ぶ「若戸大橋」。2022年2月9日に国の重要文化財に指定されてからちょうど丸2年を迎えた。開通は62年前の1962年。“東洋一の吊橋”ともてはやされた橋は後の関門橋や本州四国連絡橋など長大橋時代を切り開く魁(さきがけ)となった。若戸大橋はこの間、映画の舞台や背景としても度々取り上げられてきた。

 最も印象に残るのが吉永小百合主演の『玄海つれづれ節』(出目昌伸監督)。1986年の公開作品で、たまたま入手したビデオで繰り返し視聴した。吉永小百合は多額の借金を残し蒸発した夫を探す妻役。それまでの清純派のイメージとは打って変わって、気が荒い男勝りの役柄を好演した。やくざ顔負けの啖呵を切ったり、借金返済のためソープ嬢になったり。当時流行のテクノカットという髪形がよく似合っていた。

 助演に凄腕の借金取り立て屋を演じた演歌歌手の八代亜紀と幼馴染み役の風間杜夫の2人(その八代亜紀が昨年末にまさか急逝していたとは……)。他に樹木希林、三船敏郎、草笛光子ら錚々たる役者も出演していた。ロケ地は若戸大橋を間近に望む若松の旅館と映画館。吉永小百合が若戸大橋の歩道をトランク片手に颯爽と歩くシーンもあった。その歩道も映画公開の翌年には車道4車線化のため廃止に。興行的にはいまひとつだったようだが、従来の吉永小百合の殻を破る貴重な作品だったことは間違いない。

 『でっかいでっかい野郎』(野村芳太郎監督)には渥美清が大酒飲みの暴れん坊役として主演した。1969年公開で、DVDで2回視聴した。三船敏郎主演の『無法松の一生』をオマージュしたようなコメディー映画で、保護司で医院の院長を長門裕之、その夫人を岩下志麻が演じ、2代目無法松を気取る渥美が院長夫人に想いを寄せる。人力車で若戸大橋を疾走する場面もあった。私娼役の香山美子も溌剌とした演技で魅力的だった。メモ帳によると、渥美清主演作では前年68年公開の『白昼堂々』(野村芳太郎監督)にも若戸大橋の場面があったようだけど、記憶が薄れてしまって┄┄。

 『ウィニング・パス』(中田新一監督)は2004年の公開作品。若松の自宅から戸畑に通う高校生小林健太役を映画初主演の松山ケンイチが演じた。4000人を超えるオーディションで選ばれたという。バイクで若戸大橋を渡るシーンも映し出される。健太はバイク事故で半身不随となり車椅子生活を余儀なくされることに。自暴自棄になっていた健太を救ったのは車椅子バスケットとの出合いだった。父親役を矢崎滋、妹を堀北真希、恋人を佐藤めぐみが演じた。

 森繁久彌主演の『社長漫遊記』(杉江敏男監督)は東宝の社長シリーズ16作目。渡米しアメリカかぶれになった社長役の森繁が小林桂樹や加東大介、三木のり平らとドタバタ喜劇を演じる。公開は1963年1月で、若戸大橋はその前年の9月に開通したばかり。その開通式や開通を記念した博覧会「若戸博」の実際の映像も流れた。

 『神様のくれた赤ん坊』(前田陽一監督)は1979年公開で、主演は桃井かおりと渡瀬恒彦。まだ若戸大橋に歩道があった頃の作品で、2人が歩道を歩くシーンも。他にDVDで視聴した『サッド ヴァケイション』(青山真治監督、2007年)や『旅猫リポート』(三木康一郎監督、2018年)にも若戸大橋が出ていた。燃えるような鮮烈な色合いで様々な画面に登場してきた若戸大橋。次はどんな映画に彩りを添えてくれるのだろうか?

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<写真あれこれ⑨> 「なんだか気持ち悪い」って? 貴重なお宝だよ

2023年12月14日 | メモ

【実は1300年前の「う⋅ん⋅ち」 小学生に一番人気の展示品なんだ】(2022年10月25日/平城宮跡資料館で)

【排便の後始末に使う薄い木のへらも大量に出てきた】※トイレットペーパー代わりのこのへらは「籌木(ちゅうぎ)」と呼ばれる

【木簡を再利用した木の容器】※籌木の多くも不要になった木簡を縦割りにしたもの

【平城宮で出土した遊び道具】※左側の“木とんぼ”(素材ヒノキ)の発見で、それまで江戸時代に始まったとみられた竹とんぼの歴史が一気に奈良時代まで遡った!

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<写真あれこれ⑧> ヒオウギの蜜、アリの大好物だった!

2023年12月13日 | メモ

【こっちの花にも、あっちの花にも】(2023年8月22日/春日大社万葉植物園)

【漆黒のヒオウギの実「ぬばたま」 万葉集で黒髪や夜などの枕詞に】(2018年10月19日/我が家の庭で)

【平城宮出土のヒノキの薄板を使った“桧扇”(ヒオウギの語源)】(2022年11月2日/平城宮いざない館 ※左右の色の違いは保存方法の差による)

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<写真あれこれ⑦> おじさ~ん、何拾ってるんですか?

2023年12月12日 | メモ

【海岸で何かを拾い集める男性】(2017年8月7日/山口県柳井市で)

【何これ? 小遣い稼ぎになると言ってたけど】

【(奈良で)あそこにも鹿が… あっ!剥製か】(2023年8月27日/奈良市三条通りで)

【お母さんの袋の中から「コンニチハ」】(2014年5月8日/北九州市「到津の森公園」?)

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<写真あれこれ⑥> 祭りの餅まき、ゲットした餅から

2023年12月11日 | メモ

【5円玉! 歯が欠けるところだった】(2015年11月7日/京都府南山城村の「田山花踊り」)

【ワンちゃんも着飾っておめかし】(2018年10月13日/滋賀県長浜市の「長浜きもの大園遊会」)

【瑞雲? 朝日の上に円い輪が!】(2017年8月9日/岡山県内)

【花はどこ? 周りは草茫々!】(2017年7月4日/奈良市内の幹線道路で)

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<写真あれこれ⑤> ハチに刺された! ユズの木に大きな丸い巣!

2023年12月09日 | メモ

【コガタスズメバチ? 上から投げた枝が命中、真っ二つに】(2023年8月30日/我が家の庭で)

【その後、放水を続けるとスズメバチも退散】

【夏の夜、カナブン対スズメバチ】(2010年7月5日/奈良市内の公園で)

【何のサナギ? いえ「ペリカンバナ」の蕾です】(2023年5月16日/京都府立植物園)

【室内の天井でクマゼミが羽化!】(2017年7月17日/我が家で)

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<写真あれこれ④> 今も脳裏から離れない衝撃的な光景!

2023年12月08日 | メモ

【アカミミガメが鳩を池に引きずり込んで食べた!】(2012年8月11日/奈良・猿沢池)

【ミミズをうまそうに丸呑みするトカゲ】(2016年5月31日/自宅の庭で)

【数羽のカラスの攻撃を受け放心状態で動けず】(2017年5月20日/奈良市の住宅街)

【交尾? 激しく絡み合う2匹のカタツムリ】(2017年8月16日/自宅の庭で)

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<写真あれこれ③> 超接近、でも逃げないキリギリス!

2023年12月07日 | メモ

【そうか、ウンコ中だったんだ】(2015年7月20日/奈良県営馬見丘陵公園)

【汗を吸ってるの? 足に止まり3分も!】(2016年7月31日/和歌山県紀の川市の粉河産土神社で)

【シジュウカラ、勝手に鳥かごに出入り】(2013年2月14日/我が家のベランダで)

【アマガエル、墓石でかくれんぼ?】(2014年9月13日/奈良市寺山霊苑で)

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<写真あれこれ②> 店頭にこんな貼り紙が!

2023年12月06日 | メモ

【ドキッ! で、被害は?】(2017年6月1日/奈良市のブランド品買い取り店で)

【痛快な花輪がずらりと】(2015年7月19日/北九州市のJR黒崎駅前)

【なぜ「給料日後の3日間」?】2017年8月7日/山口県柳井市の菓子店)

【なんじゃ?このド派手看板】(2017年8月8日/岡山県内の国道沿いで)

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