く~にゃん雑記帳

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<バレー黒鷲旗> 女子優勝争いはプレミアリーグ上位4強か?

2013年04月27日 | スポーツ

【1日開幕。大学・高校含め16チームが激突】

 第62回黒鷲旗全日本男女選抜バレーボール大会が5月1日(~6日)、大阪府立体育会館で開幕する。昨年はロンドン五輪世界最終予選を控え有力選手が不参加だったが、今年は各チームともフルメンバーで挑むだけに見どころも多い。JTの3連覇がなるのか、久光製薬がV・プレミアリーグを制した勢いを発揮するのか。東レ、岡山、NECのリーグ上位チームも虎視眈々と頂点をうかがう。社会人を相手に大学・高校チームの奮闘も期待される。

 参加するのは男女とも16チーム。女子はプレミアリーグ8チームに加えチャレンジリーグと大学が各3チーム、高校2チームで、昨年に比べチャレンジリーグが1チーム減った分、高校が1チーム増えた。チャレンジからの出場は上尾、日立、大野石油。大学はインカレ上位の嘉悦大、日本体育大、東海大、高校は1月の全日本選手権(旧春高バレー)を制した下北沢成徳と準優勝の誠英が出場する。

【グループ戦組み合わせ】〔A組〕NEC、パイオニア、日体大、誠英高〔B組〕久光製薬、デンソー、日立、東海大〔C組〕東レ、JT、嘉悦大、大野石油〔D組〕岡山、トヨタ車体、上尾、下北沢成徳高

 前半の1~3日は16チームが4組に分かれ4チーム総当たりでグループ戦を行う。上位2チーム計8チームが決勝トーナメントに進出する。4日の準々決勝の組み合わせはA組1位―B組2位、B組1位―A組2位、C組1位―D組2位、D組1位―C組2位。5日に準決勝、6日に決勝。

 順当ならプレミアリーグ勢が決勝トーナメントに進出しそうだが、B組の予想は難しい。久光製薬のグループ戦突破は間違いない。問題はデンソーと日立。両チームはリーグ入れ替え戦で2戦を行い1勝1敗、セット率でも並んだ。だが得点率で日立が上回り、チャレンジからプレミアリーグへ5季ぶりの昇格が決定、一方のデンソーはプレミアリーグになって初の降格という屈辱を味わった。その両チームが再び黒鷲旗で激突する。同様に入れ替え戦に回ったパイオニアは2戦2勝で上尾を破り残留が決まっている。

【攻守充実の久光製薬、東レに久光苦手意識】

 2006年以降の優勝チームをみると久光―久光―デンソー―東レ―東レ―JT―JT。JTにとっては3連覇がかかるが、なかなか厳しそうだ。日本を代表するセッター竹下佳江の退団もあって、プレミアリーグのレギュラーラウンドは9勝19敗と大きく負け越し6位にとどまった。一昨年には大友愛、昨年は位田愛が最優秀選手に贈られる黒鷲賞を獲得している。その大友愛は今シーズン限りで現役引退を発表しており、この黒鷲旗が最後の舞台となる。ロンドン五輪で攻守にわたって活躍、銅メダル獲得に貢献した大友の姿も見納めというわけだ。

 優勝候補最右翼は中田久美新監督の下でプレミアリーグを制した久光製薬か。長岡望悠(みゆ)がプレミアリーグMVPになり、ベスト6には長岡を含め3人が選ばれた。さらに座安琴希が2年連続2回目のベストリベロ賞。平井香菜子や石田瑞穂らベテラン、中堅に加え、岩坂名奈、新鍋理沙、石井優希、野本梨佳ら若手の成長も著しい。

 木村沙織が抜けた東レはプレミアリーグの前半戦やや苦しんだが、荒木絵里香や迫田さおりらの奮闘もあって尻上がりに調子を上げた。迫田はプレミアリーグの総得点ランキングで2位の活躍。ただレギュラーラウンドで東レは久光製薬に4戦4敗、決勝ラウンドでも2戦2敗と全く歯が立たなかった。3季ぶりの黒鷲旗制覇は久光への苦手意識を払拭できるかにかかる。

【社会人チームの胸を借りる大学・高校NO.1嘉悦大と下北沢成徳】

 NECは最優秀新人賞を獲得した近江あかりや新加入のイエリズ・バシャの活躍がめざましく、レギュラーラウンドは23勝5敗で1位だった。だが決勝ラウンドでは岡山に敗れ4位に終わった。その岡山からは宮下遥、丸山亜季ら若手4人が次の日本代表の登録選手に選ばれており成長途上のチーム。ただ得点源の栗原恵が右膝の靱帯を痛め戦列から離れているのが痛い。この他ではプレミアリーグ得点王のカナニ・ダニエルソン(トヨタ車体)や江畑幸子(日立)らの活躍も注目される。

 大学チームでは5年ぶりにインカレを制した嘉悦大が注目を集めそう。率いるのは4月に監督に就任したばかりのヨーコ・セッターランド。1992年バルセロナ五輪米国代表の銅メダリストだ。大学日本一の実力が社会人チームを相手にどこまで通用するか。

 高校の下北沢成徳は荒木絵里香や木村沙織の出身校。高校選手権準決勝の熊本信愛女戦で28得点を挙げるなど大ブレークした辺野喜未来(べのき・みく)に注目が集まりそうだ。17歳の3年生で日本代表登録選手にも選ばれている。黒鷲旗の常連でもあった東九州龍谷が今年出場しないのは少し寂しい。東龍は長岡望悠や岩坂名奈、鍋谷友理枝(デンソー)ら一流選手を輩出、2008年の春高以降昨年まで5連覇を続けていた。高校女子バレー界も戦国時代に入ったということだろう。

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