く~にゃん雑記帳

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<ひいらぎゆき展>少女漫画から戦国武将、動物・昆虫の細密画まで約40点

2013年04月03日 | 美術

【けいはんな記念公園・水景園で初の個展、7日まで】

 けいはんな記念公園(京都府精華町)水景園内の「ギャラリー月の庭」で2日「ひいらぎゆき展 2013春」(7日まで)が始まった。ひいらぎさんは石川県金沢市出身のイラストレーター兼デザイナーで、今回が初めての個展。会場には少女漫画や戦国武将、恐竜などのイラストから鳥・昆虫・犬・猫などを描いたカラフルな細密画まで、幅広いジャンルの作品約40点が並ぶ。

   

 ひいらぎさんは金沢デザイン専門学校のヴィジュアルアート科を卒業後「イラスト工房ひいらぎ」を設立。現在、金沢の北国新聞文化センターで「イラスト入門教室」の講師を務める傍ら、タオルや衣装デザインも手掛けている。この間、朔野安子や波津彬子ら人気漫画家のアシスタントも務め、研鑽を積んできた。

 「今回の展示作品はどれも愛情をたっぷり注いで描いた作品ばかり」とひいらぎさん。その中で、少女漫画などの作品もさることながら昆虫などの細密画が目を引いた。「アゲハチョウ」の翅は光を反射する鱗粉まで見えるような繊細・微妙な色彩が美しい。見学中の女性も「まあ、きれい!」と感嘆の声を上げていた。「カワセミ」は狙い定めた魚に向かって今まさに水中に突入する瞬間を描いた。鳥の写真もよく撮るという男性カメラマンは「羽の表現がすごい!」とうなっていた。「ヘラクレスカブトムシ」も単なる標本画にとどまらず生きているかのようだった。

   

 「コピック」というマーカーを中心に様々な画材を使って描くという。水の動きやイラストの背景には効果的な白の文様が描かれているが、「いろいろ試して『修正液』にたどり着いた」とのこと。会場ではひいらぎさんデザインのタオルやハンカチ、ポストカードなども展示・販売中。「漫画家を目指したり、同人誌を作ったり、漫画家アシスタントをしたりしてきたが、今回の個展を新しいスタートとして一層精進したい」。こう抱負を話していた。

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