く~にゃん雑記帳

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<五輪女子バレー28日初戦> 予選ラウンドのライバルはイタリアとロシア?

2012年07月27日 | スポーツ

【メダルのカギは予選1~2位通過】

 ロンドン五輪女子バレーボールは28日開幕、日本の「火の鳥ニッポン」は1984以来28年ぶりのメダル獲得を目指す。12チームがA、Bの2組に分かれ、総当たりのリーグ戦を行い、各組4位までが準々決勝に進む。日本のメダル獲得は予選ラウンドのA組を1位または2位で通過できるかにかかっている。3~4位の場合、準々決勝でB組1~2位の可能性が大きい強豪国、米国またはブラジルと当たる公算が大きいからだ。予選ラウンドで対戦する5チームの中ではイタリアとロシアが最大のライバルになりそうだ。

 FIVB(国際バレーボール連盟)が7月9日発表した最新の世界ランキングによると、上位10カ国は①米国②ブラジル③中国④イタリア⑤日本⑥ドイツ⑦セルビア⑧トルコ⑨ロシア⑩キューバ。日本はそれまでの3位から5位に順位を2つ下げ、代わって中国が5位から3位にランクを上げた。この10カ国のうちドイツとキューバは今回の五輪には出場しない。

予選ラウンドA組の日本の日程(日本時間)と対戦相手(カッコ内は世界ランキング) 

 7月28日午後5時30分=アルジェリア(16位)▽31日午前4時=イタリア(4位)▽8月1日午後5時30分=ドミニカ共和国(11位)▽3日午後7時30分=ロシア(9位)▽5日午後10時45分=英国(69位)

【カギは高さ対策、相手ブロックをどうかわす?】

 予選ラウンドB組には米国(1位)、ブラジル(2位)、中国(3位)、セルビア(7位)、トルコ(8位)、韓国(15位)と、世界ランクの上位3チームなど強豪国がずらりと入っており、日本は予選ラウンドの組み合わせには恵まれた。だが、イタリアは昨年11月のワールドカップ(W杯)の優勝国。初戦で対戦した日本は1―3で敗れている。セットカウントは20―25、25―23、18―25、15―25。日本はW杯の後半、米国、ブラジルをいずれも3―0のストレートで破ったが、大会序盤は連係がうまく機能せず、イタリア戦では後手を踏んだ。だが、2枚エースの1人、江畑がスパイクでチーム最多の19点を挙げており、木村が本来の調子を取り戻せれば、勝機は十分。開幕初戦で当たるアルジェリアとは2010年世界選手権で日本が3―0でストレート勝ちしており、初戦で勢いをつけて第2戦のイタリア戦に臨みたい。

 もう一つの関門は第4戦のロシア戦。過去20年間の対戦成績は日本の22勝69敗だが、昨年のワールドグランプリでは日本がストレート勝ちした。ところが今年5月の五輪世界最終予選では逆にストレート負け。202cmの長身エース、ガモワ1人に25点も挙げられ、ブロックによる得点も日本の5点に対しロシアは3倍の15点と、ロシアの高さに圧倒された。真鍋監督も「ブロックにやられた」と完敗の弁。五輪では速攻やブロードなどの組織的な攻撃で、いかにロシアの高さを封じるかがカギを握る。その前の第3戦で当たるドミニカ共和国は日本のV・プレミアリーグのデンソーに所属し、2011/12シーズンの得点王、ベタニア・デラクルスを擁するが、昨年のワールドカップ、今年のワールドグランプリのいずれも日本がストレート勝ちしている。

 決勝トーナメント・準々決勝の組み合わせはA組1位―B組4位、A組2位―B組3位、A組3組―B組2位、A組4位―B組1位。日本が予選ラウンドで仮に3~4位となった場合、世界ランク1位の米国または北京五輪の覇者ブラジルと当たる可能性が高い。1~2位の場合はそれ以外の中国、セルビア、トルコ、韓国のいずれかになりそう。中国には昨年のW杯でフルセットの末敗れ、日本が最近10連勝していた韓国にも世界最終予選で負けたものの、米国、ブラジルに比べると勝利の確率はかなり高い。

 日本は2004年アテネ五輪は準々決勝で中国に敗れ、08年北京五輪でも準々決勝でブラジルに敗れ、ともに5位に終わった。だが、10年の世界選手権で3位となり32年ぶりのメダルを獲得。昨年のW杯では8勝3敗で、中国と勝敗数で並んだが勝ち点差で惜しくも4位だった。いずれにしろ、近年になくチーム力が高まっているのは間違いない。日本のメダル獲得はサーブで相手を崩し、拾ってつなぐバレーをどこまで貫くことができるかにかかっているといえよう。

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