く~にゃん雑記帳

音楽やスポーツの感動、愉快なお話などを綴ります。旅や花の写真、お祭り、ピーターラビットの「く~にゃん物語」などもあるよ。

〈ナタマメ(鉈豆⋅刀豆)〉 その名は長大な莢の形から

2024年09月29日 | 花の四季

【江戸初期に渡来、若莢は福神漬け、豆は健康茶に】

 マメ科ナタマメ属のつる性1年草。原産地は熱帯アジアまたはアフリカといわれ、日本には江戸初期に渡ってきた。花は白かピンクの蝶形で、夏にかけ扁平の大きな莢を付ける。長さは通常30㎝ほどだが、時に50㎝前後になることも。その形状からナタマメという和名が付いた。英名でも「剣の豆」を意味するsword beanと呼ばれる。莢の中の豆は白または紅色。

  学名は「Canavalia gladiata(カナバリア⋅グラディアータ)」。属名はインド南部マラバール地方のナタマメの現地名に由来し、種小名は「剣状の」を意味する。若い莢は福神漬けの材料になるほか、煮物や炒め物、天ぷらなどにも用いられる。乾燥豆は煎ってお茶に。血行促進や免疫力アップに効果があるそうだ。

 今年初めて栽培に挑戦した。種子を買ったのは奈良市の小西さくら通り商店街にある「刀祢米穀店」。店頭に吊るした薄茶色の巨大なナタマメがずっと気になっていた。豆を水に漬け、膨らんで数日すると小さな芽が出てきた。それを地植え。その後つるがぐんぐん伸び、花も次々に咲いて莢もできた。ただ中には扁平ではなく、ぷっくりしたものも(写真㊤)。頂いた栽培方法のちらしには「花が咲くころ1回追肥」とあった。地植え以来、肥料も与えず植えっぱなしだったせいだろうか? 「刀豆やのたりと下る花まぢり」(炭太祇)

 


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