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く~にゃん雑記帳

音楽やスポーツの感動、愉快なお話などを綴ります。旅や花の写真、お祭り、ピーターラビットの「く~にゃん物語」などもあるよ。

〈おん祭⋅後宴能〉 能「釆女」、狂言「口真似」など奉納

2024年12月19日 | 祭り

【御旅所そばの特設土俵では奉納相撲も】

 「春日若宮おん祭」の4日間があっという間に過ぎ去った。17日には最大の祭典「お渡り式」と「御旅所祭」が繰り広げられ、若宮様は同日深夜「還幸の儀」で御旅所の仮御殿から若宮神社の本殿へ。最終日の18日には祭の無事終了を祝し「奉納相撲」と「後宴能」 が執り行われた。

 仮御殿正面の芝舞台(「芝居 」の語源とも)で後宴能が始まったのはこの日午後2時から。今年は金春流による能が「釆女(うねめ)」など二番、大蔵流による狂言が一番奉納された。「釆女」は帝の寵愛が薄れたことを嘆き悲しんだ女官の釆女が奈良の猿沢池に身を投げたという故事に因む。

 南都を訪れた旅の僧3人が若い女性に声を掛けられ猿沢池に案内される。そこで女性から釆女の悲話を聞く。 そして実は自分がその采女の霊だと打ち明け池の中へ姿を消す。僧たちが霊を弔っていると、再び釆女がーー。

 采女の霊を勤めたのはシテ方能楽師の櫻間右陣さん。演能時間は約1時間15分だった。この後、狂言の「口真似」(シテ茂山千五郎さん)や能 「鵺(ぬえ)」(シテ金春穂高さん)などもあった。

 「後宴能」に先がけ午後1時からは御旅所の南側で1時間にわたって奉納相撲も行われた。参加したのは20人ほど。神妙な表情で横一列に並び、春日大社の神職のお祓いを受けた後、中学生の部と団体の部と個人の部で熱戦を繰り広げた。

 好天の日中とはいえ厳しい 冷え込み。土俵の周りには数カ所、暖を取るため 薪が焚かれていた。土俵を幾重にも囲む大勢の観客たち。その中には観光客とみられる外国人の姿もちらほら。最前列のちびっ子たちからは「がんばれー」という熱い声援が飛び交っていた。


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