く~にゃん雑記帳

音楽やスポーツの感動、愉快なお話などを綴ります。旅や花の写真、お祭り、ピーターラビットの「く~にゃん物語」などもあるよ。

<BOOK> 「がんばる人ほど老化する ストレスをかわす技術」

2012年04月08日 | BOOK

【竹内薫著、日本経済新聞出版社発行】

 私たちの周りにはストレスの因(もと)がいっぱい。多くの病気はストレスが引き金になっているともいわれる。では、そのストレスを取り除くにはどうしたらいいのだろうか。著者は1960年生まれで東大理学部物理学科卒。テレビ「たけしのコマ大数学科」の解説などでおなじみだが、ご本人も30代半ば、ストレスが原因とみられる高熱と発疹に襲われたという。その著者が精神科医や薬学博士などの専門家4人に取材しストレス克服術を探った。

    

 筑波大名誉教授の村上和雄氏は「笑う」ことの効用を説く。食後、漫才を聞いてもらって血糖値を測ると、値の上昇を抑えられたという。戦時中、吉本興業は戦地へ慰問団を派遣したが、その名もズバリ「わらわし隊」といったそうだ。「日本笑い学会」のメンバーでもあるという村上氏は苦しいときこそ声を大にして笑うことを勧める。泌尿器外科医でホルモン研究家、堀江重郎氏によると、男性ホルモンが高い人は一般に健康で長生きだが、低い人は「3倍もメタボリック・シンドロームになりやすい」そうだ。「趣味を楽しんだり満喫したりして和むと副交感神経が刺激され男性ホルモンの分泌が促される」として、ヨガや呼吸法、体操、温泉などを勧める。

 薬学博士・生田哲氏のお勧めはウオーキングやジョギング、サイクリング、水泳など全身の筋肉を動かす運動。「没頭するほどネガティブなことを考えなくなり効果的。有酸素運動によってうつ病が劇的に改善したという報告もある」という。時間がないという多忙な人には自転車通勤を、ウオーキングなども無理というお年寄りには脳に刺激を与える「テレビゲーム」を推奨する。『心がフッと軽くなる「瞬間の心理学」』などの著書もある精神科医、名越康文氏は深呼吸と瞑想が効果的という。深呼吸は「自分の中の暗い気持ちを何千キロ彼方まで飛ばすイメージでフーッと吐いていくのがコツ」。ストレスから逃れる方法として「目前の今のことに集中し他のことは考えないようにすること」も勧める。

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