く~にゃん雑記帳

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<バレー黒鷲旗1日開幕> 五輪代表候補不参加、若手アピールの絶好機に

2012年04月28日 | スポーツ

【大学、高校も含め16チーム出場、東レは決勝トーナメントから】

 バレーボールの黒鷲旗(全日本男女選抜大会)が5月1日(~6日)、大阪府立体育会館で開幕する。全日本代表候補になっている有力選手がロンドン五輪世界最終予選(東京、5月19~27日)に向け合宿中で不参加のため、例年に比べると少し寂しい大会になりそう。だが、日ごろ出番が少ない若手選手にとってはアピールできるまたとない機会となる。見る側にとっても次代の日本バレー界を背負う逸材をじっくり探す楽しみもありそうだ。

 大会に参加するのは男女とも16チーム。女子の場合、プレミアリーグの8チームとチャレンジリーグ上位の4チーム、大学3チーム、高校1チーム。大学はインカレ(全日本大学選手権)上位の東海大、日体大、嘉悦大の3大学、高校は春高(全日本高校選手権)優勝の東九州龍谷が出場する。

【久光は主力8人、東レは5人が代表合宿のため不参加】

 2000年以降の女子優勝チームをみると、ユニチカ、NEC,東レ、パイオニア、東レ、パイオニア、久光製薬、久光製薬、デンソー、東レ、東レ、JT。最近ではプレミアリーグ優勝チームが黒鷲旗でも優勝することが多かった。だが今年はなかなか予測が難しい。プレミアリーグ優勝の東レと2位の久光製薬から全日本代表候補が多く出ているためだ。

 世界最終予選に向け全日本候補に登録されたのは計25人。久光が最も多く実に8人を占める。黒鷲旗では岩坂名奈、石田瑞穂、新鍋理沙などレギュラー陣がごっそり抜けるわけだ。東レも荒木絵里香、木村沙織、迫田さおりら5人。このほかデンソーから井上香織、大竹里歩、JTから竹下佳江、大友愛、岡山シーガルズから山口舞と17歳セッターの宮下遥、チャレンジリーグの日立からも江畑幸子が選ばれた。日体大と嘉悦大からも1人ずつ追加登録されている。このほか海外活躍組からは栗原恵、佐野優子、狩野舞子の3人。

 黒鷲旗は例年16チームが4組に分かれ4チーム総当たりで予選を戦い、上位2チーム計8チームが決勝トーナメントに進出する。ところが今年はプレミアリーグ優勝の東レがアジアクラブ選手権出場のため、予選を免除されて決勝トーナメントから参加することになった。このため4組のうちA組は変則的に3チームだけで予選を戦う。

【鍋谷をはじめ山田、二見、早坂、山口、近江ら逸材ひしめく】

 今大会で活躍が期待される新人選手を挙げるなら、一番手はまずデンソーの鍋谷友理枝(東九州龍谷出身)だろう。高校1年からエースアタッカーとして活躍、高校最強チーム東龍を引っ張ってきた。実業団入りを機に、木村沙織のような硬軟織り交ぜた攻撃の技をさらに磨いてほしい。デンソー同期組で中学時代のチームメート、大竹里歩(下北沢成徳高出身)が一足先に全日本代表候補に追加登録されただけに、鍋谷にも期するものがあるのではないだろうか。プレミアリーグ3位決定戦に出番があったが、鍋谷にとってはこの大会が本格的なデビュー戦になりそうだ。

  東龍時代の鍋谷友理枝    

 デンソーでは山田美花(古川学園出身)にも期待したい。センスの良さを感じさせる選手で、高校時代にはエーススパイカーとして活躍したが、デンソーではリベロに転向した。東レの二見梓(大和南高出身)はプレミアリーグ決勝で早くもスタメン起用されアタックにブロックに活躍しており、黒鷲旗ではさらに出番が増えそうだ。JTでは早坂梢依(古川学園出身)や山口かなめ(東海大出身)が注目を集めそう。山口は今春NECに入った近江あかり(東海大出身)と共に昨年の全日本インカレ優勝の原動力となった。

 今大会ではチャレンジリーグ上位チームの戦いぶりも見どころ。特にチャレンジマッチに惜しくも敗れプレミアリーグ昇格を果たせなかった日立と上尾メディックスが、主力を欠いたプレミアチーム相手にどう意地を見せるか。黒鷲旗ではこの2~3年、高校チームがプレミアチームからセットを奪うなどの健闘を見せ会場を沸かせてくれた。黒鷲旗出場7回目になる高校NO.1の東九州龍谷が今年はどんな若々しいプレーを見せてくれるかも楽しみの一つだ。

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