心の色を探して

自分探しの日々 つまづいたり、奮起したり。
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ご近所さんの花

2016年08月01日 | 母のこと
母のご近所さんは花を育てるのがとても上手。
自分では手が不自由になってきたので、庭いじりも自由にできなくなった母は、自分の家の風除室に座ってご近所さんの玄関先にある花を見るのが楽しみになっている。
「○○さんはほんとにうまく咲かせるなあ・・・」と羨ましそうに言うことがしばしば。
「でもこうしてここからでも見ることができるからいいよなあ」
そう言いながらしばらく眺めている。
日光に当たると皮膚が赤くなっていくようになり、外に出るときはあれこれと装備?をして出ているが、それでもつい忘れて外に出たりすると、後で困ったことになる。だから日の当らない風除室が一番いいのだ。

そこからでも十分の見ごたえでその存在感を際立たせている。



大きな大きなカサブランカも今がこの世とばかりに大輪を咲かせている。

ご近所さんが姿を見せているときは、痛い足をひきずりながら裏庭を見せてもらいに行くこともある。そこはまた色々な種類の花が咲き乱れていて、見ごたえ十分。花の好きな同士、話題は尽きないようだ。
花の育て方、土、植え替え、わたしには全然知らない世界の話題に嬉々として話し続けている。そばで馬耳東風とばかりにわたしはただただ花の美しさ、可憐さに見惚れているだけ。

趣味が同じっていいなあって思う瞬間だ。

もうひとりのご近所さんは定年退職してから庭いじりに専念。今では庭もすごく綺麗に出来ていて、そちらを見るのも母の楽しみになっている。
自分で育てなくてもこうして他の人の庭を愛でることが出来る、嬉しいものだ、しあわせだねぇ~、と言うが、これもご近所さん同士の仲の良さがあればこそ。
これからも母にとって四季を味わうことができるご近所さんの庭が豊かであってほしいと思う。