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防府読売マラソン~意外な結果

2016年12月19日 15時06分44秒 | 日記

http://www.ultramaranic.sakura.ne.jp/xa16houhu.html

意外な結果となりました・・・・・・

11月の2回のレースで脚を痛め(右ハムストリング部分断裂)、1週間はほとんど走れず。10日目にクラブの練習会に参加してみたが、痛くてほとんど歩き。3週目に30kmのランニングにも参加したが、これも10kmでダウン。

そして5週目にして今回のフルマラソン。しかも制限時間4時間の大会・・・・・はっきり言って無理。

「それなら何故出るのか」と言われそうだが、先月の天草マラソンをDNSして、10kmでもいいから走ればよかったなと後悔したからです。

熊本から応援に来た人にも言った・・・「20kmまではどうにか走る、それ以上は走ってもスピードが出ず関門にひっかかるだろう、とにかく、ゴールはできないだろう」と。

午後0時2分スタート。みなさんスタートから飛ばします。しかたなく、みんなについて走りました。キロ5分前後の速さ。走れないことはないのですが、このまま行ったら筋肉がすぐに痛まないか心配。

スタートのアリーナ近くを8km、18kmで通過するので、痛みで走れなくなったら、そこで止めるつもりだった。

18km通過。タイムはかなり遅いが、関門には間に合う時間だし、さほど痛くない。そのまま先に行くことに・・・・ここでひょっとしてゴールできるかもと考えた。

ところが、20kmあたりの橋を上ったところで右大腿部に激痛。やっぱりダメか、やめよう、と思った。

引き返えそうと思ったが、ここでなんと!・・・・・・XL姉さんと遭遇、沿道で応援していた(リタイアしたの?)。引き返すわけにいかなくなった。しかたなく、ゆっくりだが前進することに。

痛みは次第に強くなり、29kmではゆっくり走るのもままならぬ状態になってきた。30kmの折り返しを過ぎると、自分の2km後方に収容車がいることがわかった・・・・それに乗ろうと思った。

走るのをやめて収容車を待つことも考えたが、じっとしていると寒いので、車が追いついてくるまでゆっくり走ることにした。

途中で九爆女のAちゃんにあった、「もう限界です、ゴールは無理です」という。さらにSちゃんにも会ったが、足がつったようで介助されていた。こういうのを見ると、「俺はやめない」という、なぜか走ろうという反骨精神が沸き立ってくる。

いつの間にか40km近くまで来ていた。結局バスには追い付かれなかった。もうゴールまで行くしかない・・・・ところが、別の問題が起こった。

競技場のゲートは4時間で閉められる。それも選手が目の前にいても容赦なく閉められる。ゲートまで行って、閉まっていたら嫌だ。

残り2.195km、残り時間12分。普通なら間に合うが、今の状態ではギリギリアウトの可能性が大。

あきらめて歩くか、一か八か、全力を出してダッシュしてみるか悩んだ。そこへ同年齢とおぼしき老人が私を抜いて行った。彼もゴールをめざしているようだった。

おもわず彼の後ろについて一緒に走ることに決心した。

残り1km、沿道の声援が「まだ間に合う」「急げ!急げ!」に変わってきた。最後のカーブを曲がるとゲートが見えた。半分は閉じてあったが、まだ開いていた。

周りには大勢の群衆。みな一堂に大声援「急げ!まだ開いてるよ!」「がんばれ!ゲート過ぎたら歩けるよ!」「早く!早く!」とすごい声援。

ところが、カーブを曲がったところで足を曲げた瞬間、右ふくらはぎがつった。立ち止まって伸ばしたいがそんな時間はない。みんな見ている。右足を引きずりながら、左足1本で走った。

ゲートに2人の係員がいて、ゲートに手を添えて、今にも閉めようとしていた。「閉めないで、俺が来るまで待って!!」と心で叫んだ。

なんとかゲートを通過した!精魂尽き果て座り込んだ。涙が出てきた。そのとき「ガシャーン」と鉄の門が閉められる大きな音がした。

「あっ、おれが最後のランナーだったのか」と思った。感動の余韻に浸りながらトラックを一周。アナウンスが流れた。「グランドにはまだ選手が走っています。最後まで応援お願いします」。俺の事かと思うとうれし恥ずかし。

ゴールして振り返ると、なんと!3名の選手がすぐうしろにいた。私はラストから4番目の選手だった・・・・ちょっと残念

萩往還マラニック250kmのゴールがこんな風である。残り30分ぐらいになると、大声援。中には並走する人も現れる。それに似た状況だった。マラソン始めて初めての体験だった。

まさかゴールまで来れるとは思わなかった。それとこんなに感動的なゴールになるとは・・・ゴールするというのが、どれだけすばらしいことか再確認できた。止めなくてよかった。

クラブから応援に来てた人がクラブ員のゴール写真を撮っていたが、私のだけがなかった。おそらく、途中でやめたと思って帰ったのでしょう・・・・残念だが、ある意味うれしい 

あとで振り返って考えた・・・・、私はゴールする気はまったくなかったのに、なんでゴール前でこんなにきついことをしたのだろうと。ゴールが見えると人間が変わる?

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4 コメント

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Unknown (いとう)
2016-12-19 19:49:48
スミマセン(^-^;
残り600mくらいのところで15:55位までいたのですが、さすがに「途中でやめたのかな…」と帰ってしまいました(;´Д`)
もう少し待っておけば、感動的なシーンに立ち会えたのに(^^;)
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Unknown (上野)
2016-12-19 20:38:36
確かに「ゴールはできん」と言ったもんね、言わなきゃよかった。しかし、ゴールしたときは泣いてましたから、写真に撮られんでよかったかも。
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Unknown (GO)
2016-12-20 08:43:21
諦めずに、兎に角前へ、すばらしいですね!!感動しました。私ならとっくに止めてたでしょう。先生を見習って、私も頑張らなければと痛感しました!今後ともよろしくお願いします。
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Unknown (上野)
2016-12-20 11:43:02
イヤ、やめる時期を逸して、ゴール近くまで来てしまい、いやおうなしにゴールさせられた、という感じです。
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