かるさんのgooブログ <北国たより>

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「傲慢不羈」・・・意見聴取会の顛末

2012-08-05 19:44:09 | 日記

  傲慢不羈(ごうまんふき)――おごり高ぶって他人の言うことを聞かないこと。

 

政府主導の「エネルギー・環境政策意見聴取会」が7月14

日のさいたま市にはじまり、8月4日に福岡市、高松市で行われたのを最後に、11ヶ所の開催が終わりました。

 

意見聴取会とは言うものの、あらかじめ狭い枠がはめられた条件下での発言です。

条件① 2030年までの原子力発電を、「0%、15%、20~25%」の三つの中から選んで発言の応募、傍聴の応募をする。

条件② 発言希望者の%支持状況にかかわらず、いずれの%支持者も同じく3名ずつ選ばれる。

条件③ そもそも全体の時間が短く、発言は言いっぱなしで、政府関係からのコメントは無い。傍聴者との質疑応答も無い。

条件④ 最初の頃は「電力会社社員」までも発言者として認めていた。

 

批判を浴びて、途中から一部の条件を変更したものの、これからの日本の根幹となる方向を決めようとするにしては、なんとも拙速で、おざなりな意見聴取のやり方に思います。

 

けっきょく、11ヶ所の会場で、発言を希望した人々の70%が「原発0%」の支持者だったという事実は大きいものがあります。

回数を重ねるたびに参加人数が増える「反原発デモ」と併せて、この国の人々の意思は一定の方向に向かってています。

 

おざなりな「意見聴取」を実施して、わずかなガス抜きの気分で、国民の声に耳を傾ける格好だけをして、「原発15%」で推移させようともくろむ政府の思惑は、まさしく『傲岸不羈』の言葉が当てはまるだろうと、強く思うこのごろなのです。

 

 


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