かるさんのgooブログ <北国たより>

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いよいよ年の瀬ですが・・・

2003-12-23 23:40:00 | インポート
03年の暦も残すところ一週間となりました。

ほとんど景気回復の兆しもなく、世界規模での戦争やテロの話しが日常化しています。
一方この国では、殺人、強盗、放火、誘拐、詐欺、汚職・・・などなど「悪の見本市」もしくは「大悪事展」を見ているようなこの一年でした。

先日、長崎県平戸市は「入口遺跡」というところから、約9~10万年前の(と推定される)日本最古級の石器が出土した・・・と報じられました。

この国においても、人々は10万年という気の遠くなるような昔から「今日よりも明日は良く」なることを信じて、そうなるように営々と努力し生活してきました。

そのことは長いスパンで見れば、ある時は急速な発展も遂げたでしょうし、また退廃と停滞の長い時期もあったかと思われます。
ですが、その時期その時代を生きた人々は、決して希望を失うことなく「歩、一歩」と明日に向かって歩いたことでしょう。

こんにちの、この国の混沌とした状況を思うにつけ、先人が永年持ち続けた「明日に向かって」の貴重な努力の成果を、それこそ一朝にして埋没させてしまった・・・という感が否めないのです。

10万年単位の歴史のなかで、たかだか50年程度の時間というものは「一つ、瞬き」をするくらいの短いものでしかありませんが、その間にこの国の人々が失った「もろもろのこと」の重さは,文字通り量りしれないものがあるように思います。

そのことに気づく多くの人々が、さまざまな意見を述べてはいます。
しかしそれらの声も「狂傲」と「曝恥」そして「無畏」の奔流にかき消されて跡形も無くなってしまう、というありさまです。

来るべき04年を「さらなる希望を持って」迎えたいのは山々なのですが、仮に経済が活発化し景気が上向いたとしても、ひとが生きて行く上での最も大切な『慈愛と敬い』を失いつつあるこの国に、ほんとうの意味での【輝き】は望むべくもありません。

この50年の間に失われた「それらのこと」を取り戻すには、それこそ万年単位での努力が必要・・・ではないかと、
お坊さんがいよいよ忙しく走り廻るこの時期に、一人のんびりとマイナス思考を続けたりして居る・・・年の瀬ではあります。

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