北海道の観光旅行で、冬の網走などオホーッツク方面を訪れた人が必ず目にするのが水槽の中で泳ぐ「クリオネ」の可愛い姿です。
クリオネは巻き貝(ハダカカメガイ)の一種で体長1~3センチ。流氷とともに浮遊して網走などオホーツク海沿岸にやってくるのです。
胴体の前部に透明な1対の翼足があり、翼足を動かして泳ぎます。この姿から「流氷の天使」あるいは「氷の妖精」と呼ばれています。
ですが、この天使は肉食で食事のときは「悪魔」の姿に変身するのです。
観光地や水族館などでしかお目にかれなかった「クリオネ」ですが、2000年代になって「札幌市中央卸売市場」に入荷し、販売されるようになりました。
で、例年より早めの流氷が接近してきたオホーッツク海で、漁師が沿岸で潜水して捕ったものが、この21日(土)200匹ほど市場にでまわりました。
卸売価格は1瓶に5匹ほど入り、700円前後だそうですが、入荷量が少なく一般消費者の入手は難しく、まれにペットショップなどに流通することもあるのだそうです。
「クリオネ」が少ないながらも市場に出されて、流通していることを寡聞にして知りませんでした。
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