kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

刺激

2017-06-13 | 陸上競技
続き。

月曜日のことを。

県総体以降、バトン練習をほとんどできませんでした。というか各区間の練習に関しては0です。県総体の準決勝前にSが足を痛めたためこの2週間は回復に努めてきました。Sが走れないというのであればうちがIHを狙うのは100%無理。金曜日にもその話をしました。

mmはポールがあるので絶対に走らせない。4人以外のメンバーで走るのであればどちらにしてもIHに行ける確率は0%。mmが走ったとしても48秒台が出て終わり。IHには届きません。mmがポールでIHの可能性があるのだからその可能性を捨ててまでリレーはできない。「どうしよう」と下を向いているのであれば誰が走っても同じ。1年生を使って「フィニッシュする」ことを最大目標に切り替える。それくらいの覚悟でした。

「どうしよう」と全員が足踏みしている場合ではない。「完璧に走れるように」と祈っているのか。万全の状態になるために他の者も力を貸しているのか。そうでなければ「リレー」を組んで参加する意味はない。「勝負」をするのであれば絶対的な「覚悟」が必要なのです。「想い」は目には見えない。しかし、絶対に「力」になる。そんな話をしていました。

私は土日死ぬ気で治療。月曜日の練習開始時にはほぼ回復していました。先週は8割くらいのスピードで走っていました。本数的にはかなり抑えながら。再発してしまったらそこで全ては「終わり」です。痛みがある。不安がある。その中での2週間は精神的にかなりきつかったと思います。それでも「できることを全てやる」という感覚の中で過ごしました。

この日は試合のアップ行ってから10バトンと並走。Sに関しては走れそうでしたが全力走に関しては他の3人とは別にしました。競争して変に力むと怖いからです。一人で走らせても「ピッチ走」になります。「速く走ってやろう」という意識が強すぎて重心移動が疎かになります。ほぼ個別に見ていきました。これくらい走れるの出れば問題ないと判断してバトン合わせへ。2週間ぶり。

1-2走はまずまず。総体の時には流れましたが今の段階では問題なく。1走のAがかなり動くようになっています。試合前日にもう一度確認しておきたいと思います。3-4走は安全運転で。「早出しない」というのが頭にあって完全に詰まっていました。大きなロス。この日はこれでいいと思っています。中国の時にもう一度調整していけばいい。県総体では全体的に流れ気味でしたから。

2-3走も様子見。この期に及んで何を言っているのかという話かもしれませんが。足長を伸ばしたのですがここが流れます。元に戻していきました。不安要素がないといえば嘘になります。100%の状態かといえば違うかもしれません。それは「走力」というよりも「バトン」に関してです。これまで何十回、何百回とやってきました。大丈夫だと思っています。練習でやってきたことがきちんとできるかどうか。そこだけです。

Sはバトンをやって90mを1本走って終わり。120mでも行けそうだといっていましたが止め。石橋を叩いて渡る。NとMは直線でのスタート。Aはカーブスタートです。Aはかなり走れるようになってきています。最後の最後で3年生が力を発揮してくれる。そう信じています。この日はMが絶好調。この感覚でいけば100mは楽しみ。リレーでもかなり走ってくれるだろうなという感覚です。Nは前日身体を動かしておかないとキレがないタイプ。それでもかなりいい動きをしていました。

最後に120mを1本走って終わり。以前のポイント練習と比べると量が少なくなって気がします。

開始時間が遅かったこともあり終了後帰らせました。これくらい動けば十分だと思っています。高校生です。「想い」があれば走れます。ここまで来て「技術が云々」ではない。走るしかないのです。

やっとここまで来ました。大丈夫です。目標は47秒台。ここは変わりません。それだけの力があると思っています。油断せずに最善を尽くしたいと思います。応援してください。
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引き継がれる「想い」とは

2017-06-13 | 陸上競技
月曜日。この日は7時間授業。なかなか時間の確保が難しい。それでもポイント練習をするために競技場へ。

女子に関しては最初の段階で話をしました。金曜日や土曜日に感じていたこと。うちのチームに明らかに「足りないこと」があると思っていたからです。

話をするといっても直接話をする前に「あるもの」を渡しました。前任校で4継でインターハイを勝ち取った時、kanaが県総体を終えて書いていた『練習日誌』です。普段は数行しか書かないkanaが2ページに渡って「想い」を書いていました。その時3走を走ったmanaの日誌も同時に渡しました。

当時のblogにもそのことを書いていたのでリンクを張っておきます。このことに関しては本当に私の中で大きかった。普段そのような感情を表に出さないkanaが誰よりも「リレー」に対しての「想い」を持ってくれていた。だから届いた。そう思っています。

県総体〜キャプテンの存在の大きさ〜

残念ながらうちのチームには「伝統」あがりません。これはどうにもならない現実。今の3年生が入学した時に私が赴任してきた。そこからのスタート。kanaの日誌にも書いてありますが前任校では「リレー」で中国大会に行くのは「当然」という感覚でとらえていました。それがkanaが1年生の時にバトンミスにより0.02秒差で7位。2年生の時には1-2走のバトンミスで失格。それでも「リレーに賭ける」という「想い」は引き継がれていました。

今はそれがない。だからこそ「チーム」として女子が機能しないのだと感じています。表面的な目標の共有はできているかもしれない。しかし、「本当の意味での共有」はできていない。それを感じたので金曜日にかなり話をしました。リレーを組む意味がないのではないかと。

選手は「普通にやっている」と思うかもしれません。しかし、うちのような「普通のチーム」がIHを狙う、表彰台を狙うというのは簡単なことではない。前任校では多くの先輩たちの「想い」を引き継いでいた。目には見えない「想い」が力を発揮する要因になると思います。根性論?違うと思います。個人種目とは異なり「4人」だからこそできることがある。

一人が上手くいかずに落ち込んでいる。落ち込んでいる暇はない。涙を流している暇さえない。また、誰かが苦しんでいるのであれば手を差し伸べる。その者の分まで力を発揮する。そして「心」に寄り添う。それが「チーム」だと思っています。青臭いことを言っているのかもしれません。それでも見失ってはいけない。

上述のように「伝統」はない。引き継がれる「想い」もない。だからあえて「先輩」であるkanaの日誌を渡しました。土曜日にはmakinoが来てくれた。前任校では短距離は一切やらないという形になっています。kanaやmakinoには高校の「後輩」が存在しないのです。あの子たちが必死にやってきた「想い」、先輩達から引き継いできた「想い」はどこへ行ってしまうのか。

だからこそ日誌を渡しました。うちがやるのです。「リレーに対する想い」を引き継ぎ、目標に向かうために必死になる。それができるのはうちの選手しかいないのです。「妹分」だと思っています。学校は違えど私が真剣に関わっている選手たち。「想い」は同じはず。それがなければリレーで勝ち上がるなんて夢のまた夢。

kanaは「個人種目もインターハイに行けたらいいけど・・・」「やっぱりリレーに対する想いには勝てない」と書いています。力がないからリレーに頼るのではない。個人で戦える可能性があるからこそ「リレー」を使ってみんなで強くなるのです。この感覚。

この時、manaが「自分たちは先輩の足を引っ張っている」と書いていました。まさに。100mで1秒以上の差がある。先輩と一緒に1本でも多く走りたい。先輩と走れるのは最大で5本。絶対に5本走る。そう書いていました。分かりにくいかもしれませんが、「5本」とは中国大会の3本とインターハイの2本です。当時のチームがすべてを出し切ってもインターハイの決勝は遠い夢の話。そうであれば準決勝に進んでインターハイで2本走ることを目標にする。それが適切な設定だと思っていました。それを当時の全員が日誌に書いていました。それだけの「想い」がある。

少しは変わると信じています。「総合力」という意味ではあの時よりも今のほうが上かもしれない。13秒中盤が2人いたのでエース2人が12秒1で走ったとしてもやはり「総合力」では劣ります。今はトータルで「走力」がある。足りないのは「目標の共有」と「想い」です。

良い表情をしていました。ここが大事。中国に向けて。進みます。
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