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kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

様々な事をする

2015-11-22 | 陸上競技
土曜日、この日は様々な事を練習の中でやろうと思っていました。前日の時点で山で練習をして更にはトレーニングを実施するということは伝えていました。学校では他の部活が練習試合のため走れません。山に行けば当然移動時間もかかるので効率的には良くありません。それでもこの日はやろうと決めていました。効率だけを考えていてはできないこともある。それは私だけの想いなのかもしれないですが。

集合してすぐに山へ。上がってすぐのところに曲がりくねった坂道があります。ここでおんぶ走を。とにかく基礎的な筋力を上げていこうと思っています。色々なことをやりながらそれを上げていく。これまではとにかく効率性を重視していました。走るために必要な事だけをやっていく。が、実際はその中に捨ててはいけない要素があった可能性はあります。競技レベルが上がっていけばそのためだけの練習が増えていきます。当然だと思いますが。が、それだけじゃない。原点に戻ってやっていくことも必要になると思いますね。

おんぶ走をやる。そこから次の場所へ移動。ここの移動がやはり遅い。疲れているというのは当然あると思います。が、本当に時間を効率良く使おうと思えばここの時間の節約しかありません。かなり急かしましたが私の方が移動が早い。ここですね。これは山の練習が終わってからの移動にも言えました。これだけで多分30分くらいはロスしていると思いますね。キツイのは分かる。でも次のことを考えたらそれなりに動かないといけなくなります。ここの感覚はやっていくうちに変わってくるのかなとは思います。時間が必要になります。話が前後していますが、こういう姿勢は練習の中で大切になると思います。

おんぶが終わって階段へ移動。いつも使う階段よりも短い階段があるのでそこで少しジャンプ系の練習を行いました。身体のラインをしっかりと作ってそれを運んでいく。最初は一人ずつ手間やっていたのですが、なかなか上手くいきません。そのため少し工夫して二人一組でやっていくことにしました。思いつきの部分がありますから何故こんな練習を?!と言われると説明できません。ここは大切だと思いますね。感覚を作るための練習として位置付けています。



そこから少し長い階段へ移動。こちらでは足運びを意識した練習をしました。マークを使って軸を意識させてその中で足運び。階段での足運びは私の好きな練習です。この長い階段は幅が広いというのはありますが、同じ動きを繰り返せるというのは大きな部分だと思います。あえて引き出した足を一旦止めさせました。雑な動きになってしまう感じがあったので何度も繰り返し指摘しました。これも「やるだけ」になってしまう可能性があります。最後は本人達が「動きを身につけよう」と思うかどうかにかかってきます。こちらはヒントを与え続けるだけ。それがきっかけになる選手も出ればならない選手も出ると思います。当然の話です。一応様子を載せておきます。こういうご時世ですから顔は加工して隠しています。



山の練習の最後として頂上まで走ることにしました。正直、ここまでの練習ではほとんど走っていません。負荷的にはほとんどかかっていない。時間の割には負荷は大したことないと思います。だからこそ走る練習もしておきたい。選手にとっては「キツイな」と思う部分があったかもしれませんが練習強度としてはそうでもありません。本数よりも精神的にしっかりと走りたいなという部分があります。

この山は私も高校時代何度も走っています。専門的な指導を受けることはできませんでした。顧問の先生が山についてきてくれるということもありませんでした。自分たちで勝手に走っていただけです。その中でやってきた事をやらせていきたいなと思っています。







100mの山道です。毎回毎回こんな練習をするつもりはありません。時にはこういう刺激も必要だと思っています。効果云々というのではなく一生懸命にやるという部分。私は高校の時にそんな事を考えたこともなくガムシャラに練習していました。これをやったら強くなるんだ!という思い込み(笑)。こういう練習は「自信」につながると思っています。苦しくなった時に「あの練習ができたのだからこれからも出来る!」と自分に言い聞かせることができる。それだけでも大切です。キツイからやらないというメニューではなく、必要だからやるという判断です。

声を出してから出るようにと指示しました。直線距離としてはそれほど遠くないので聞こえます。良く声を出していたと思いますね。上がってきた時に見る景色はかなり良いです。近くに来た時には是非走って頂上まで上がってみてください。



そこから戻ってトレーニング。時間がかかりますがやると決めた時にはやる。2時間程度になりますがしっかりとトレーニングを行いました。前回指示を出してきちんとやるようにしました。それにより数人はかなり動きが良くなってきました。こちらが狙いとしていた部分が筋肉痛になっていると言っていました。これまでやってきていたにも関わらず狙いとする部分にやっと負荷がかかり始めたのかなと。これがきちんとできるようになるとスプリントに生きてくる。これがきちんと出来るようにならないと効果はほぼないと思います。

変化しつつある数人を中心にチームとしての取り組みが変わっていけばと思っています。変われない者も出るかもしれません。それをなんとかしていくのもチーム。一人ではできない部分もこうやって変わっていけばいい。そう思います。

全体的には良い練習だったと思います。気になるところも幾つかありましたが。これはしばらく我慢かなと思いましたが、今後は考えていきたいと思いますね。これからの取り組みをきちんと積み重ねていけるようにしたいと思います。


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タイヤ引きをする

2015-11-22 | 陸上競技
金曜日、練習はタイヤを使った練習をメインに。とはいっても最初の段階で私は練習参加できていませんから任せるしかないのですが。指示は出しておきました。前半部分は走りを作るための練習なので本来であればこちらがついてしっかりと見ておきたいところです。無理なものをあれこれ言っても仕方ないので任せるところは任せるしかありません。

私が戻った時に基礎ドリルが終わってチューブを始めていました。そのままの流れでタイヤ引きへ。残念ながらうちの学校のグランドはそれほど広くありません。限られたスペースでやるようになります。この事は勧誘に行った時に必ず説明しています。施設設備の面では他校に劣ります。この日の前半は30mくらいの距離で練習をしていました。普通の状況であればここでは練習ができないと諦めるのかもしれません。が、ここでしかできない練習をやれば良いと思っています。できない事を嘆くよりも出来る事をやる。

そのため、タイヤ引きと前半マークを組み合わせてやっていく事に。更には流れの中でチューブダッシュも入れていく事に。とにかくこの距離で出来る最大限の練習をするしかありません。繰り返し繰り返し。で、他の部に相談して少し広いスペースで走らせてもらうことに。この日は60mを確保。これだけ取れたら十分。

60mのタイヤ引きとスプリントを実施しました。タイヤ引きを休息を挟みながら何本か走り、最後にスプリント。30m地点にマークを置いて最初と中間で意図的に意識を変えるようにしました。パワートレーニングをやりたいわけではありません。タイヤ引きをする中で走りの課題を克服したい。そのためにやっています。少しずつですが確実に走りに変化が出ています。これまでやってきた事に基礎筋力が多少なりと付いてきたのがその一因だと思っています。冬期に入ったからいきなり動きが変わるわけではありませんから。これまでの積み重ねです。30分くらいその手の技術系の走りをやりました。

そこからは走り込みに。翌日はグランドが使えません。山を走ってからトレーニングの予定としていました。セミナーパークには行かずこちらで練習するというのは事前に伝えています。平地で走れる時にある程度走っておきたいなと思っていました。タイヤを使ったインターバル形式の練習。長い距離が走れない分、こちらの工夫によって同等かそれ以上の練習ができると思っています。これまでと違って工夫により練習内容を変えていくことが出来る。面白いですね。

先日も書きましたがタイヤ引きなどでは随分声が出るようになってきました。男子がムードを作れるようになってきたかなという感じですね。もちろんまだまだ外に出たら萎縮してしまう可能性はあります。が、自信を持ってもらいたい。力はまだないかもしれませんがやるべき事はきちんとできるようになってきています。苦しい場面でしっかりと声が出せるようになってくるとチーム自体も変わります。それに伴って女子も声を出せるようになってきました。「これまでやっていなかったからできない」というのは理由にはなりません。やろうと思えばみんなできる。半年はかかりましたがこういう部分の成長は確実です。見てもらいたい。

かなり走りました。この手の練習は綺麗な練習ではありません。前の記事にも書きましたが「自主的にやりたい」とは言わないでしょう。それでもやります。倒れるまでやらせる事に美学を感じているわけではありません。力を使いきれる事は大切です。でも「倒れ込む」事を目的としているわけではない。ここは勘違いしないようにしたいですね。きつい事をやれば良いとは思っていません。が、時としてそういう「心」を鍛えるような練習も必要。綺麗な練習だけで強くなれるとは思っていません。

疲労がたまると走るだけになってしまう者も当然出てきます。そんな時に走りのポイントを頭に入れておければまた違った結果になる。意識することで全く変わってくるのです。疲れている時にポイントをつかむこともある。疲れているから楽に走ろうと身体が反応します。無駄に力んで走っていると進みませんからね。最初の頃に比べると別人のように走れるようになってきています。スプリントも上がっています。まだまだ走っている時に身体がぶれてしまうので今後も課題は山積みです。

「楽しさ」とは何か。やらされていると思い、不満を言うだけでは前進しません。きつい部分はありますがそれでも乗り越えないといけなくなります。乗り越えないと分からないものがあるのです。そこにしかない「楽しさ」がある。そう思って指導しています。なかなかたどり着けないかもしれませんが、ある一定の水準を越えればわかってくると思います。

良い練習が出来たと思います。このレベルが毎日出来ると違うんですけどね。
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