kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

保護者の支援に思う

2009-05-24 | 陸上競技
先日から選手が鍼治療に行ったり気功に行ったりしています。定期的に整体や整骨に行っている者もいます。「行ってみたらどうか」と話をするのは簡単ですが、やはり金銭的な負担も大きくなります。もちろん選手が負担するのではなく保護者に出してもらうのですが…。

練習を本気でやろうと思えば、自然と金銭的な負担が大きくなります。適度に身体を動かすレベルであれば故障もしませんし、合宿等への参加も少なくなります。自然と金銭負担は少なくなる。blog等にお金の事を書きたくはありませんが、実際問題選手が本気になればなるほど負担が大きくなるのは確かだと思います。

近年保護者が試合を観戦される機会が増えています。本拠地が徳山ですから地元で試合があるのは、地区大会以外は山口や下関で実施されます。それでも実際にレースを見に来て下さいます。陸上は他のスポーツと違ってトラックに立って走る時間はそれほど長くありません。あっという間に終わってしまいます。マイルでも4分ちょっと。移動時間のほうがかかります。非常にありがたいことだと思います。

選手はきちんと理解しなければいけない。何度も話をしていますが、自分がやりたいことができるのはこうやって保護者の方がサポートしてくれているからです。自分だけでは絶対に出来ないのです。忘れてはいけない。いつの間にか「やってもらって当たり前」という感覚が出て来てしまいます。保護者に対して選手が感謝の気持ちを伝えるという機会はないと思います。そういう年頃だと思います。実際に私も親にはかなりの負担をかけて陸上をさせてもらいました。なかな感謝の言葉を伝えることは出来ませんでしたから…。でも気持ちは忘れてはいけないと思います。

選手達には「保護者のためにやれ」とは言いません。自分のためにやっているはずですから、「誰かのために」というきれいごとは不要だと思います。しかし、自分のやっていることを一番近くで応援してくれる保護者がいることを忘れてはいけない。保護者は「自分のために頑張って」とは思わない。見返りを求めない「愛情」があります。これは私自身が親となり子供が育っていく中で強く感じています。子供達が輝いてくれるならと思うだけです。一生に一回しかない高校時代です。後悔のないように選手自身が取り組む事が保護者への最大の恩返しになると思います。

「感謝」。目には見えませんが大切な部分だと思います。学生時代、全日本インカレに出場が決まった時にコーチから「スタート地点に立った時に今まで支えて下さった全ての人に感謝の気持ちを持つこと」と言われました。自分がその場に立てるというのは多くの方の支えがあったからです。自分の練習に付き合ってくれる仲間やアドバイスを下さった先輩方、自分とレースで競り合って来た他校のライバル、練習で指導をして下さる先生や大会等で声をかけて下さる先生方。多くの人との関わりの中で今の自分があるのです。一人でやってきたわけではない。

何よりも見返りを求めない「無償の愛情」を注いでくれる保護者への「感謝」は忘れてはいけない。県選手権の時に車を出して頂いた保護者の方から「好きで見に来ているのだから気にしないで」と言って頂きました。「多くの大会で走る姿を見たい」とも。私自身気が引き締まる思いです。

身近なサポートほど気付かなくなります。「感謝」の気持ちを忘れないこと。プランアルファの力を生み出すのはこういう見えない部分だと思っています。支えてもらっているから今の自分がある。選手だけではなく私も忘れてはいけない気持ちがあります。

総体まであと1週間。原点に帰って考えていきたいですね。様々な方に支えられて、応援されて活動している。私の力は微々たるものです。力を出し切って戦っていけるように取り組んでいきたいと思います。何よりも選手の保護者に感謝したいですね。支援を力に変えていきたいと思います。
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