kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

苦しくても止めない・・・

2008-02-06 | 陸上競技
今日の練習は、いつも通りのメニュー。走り込みです。精神的にかなりしんどいとは思いますが、やらなければいけない練習だと思っています。この辺をどう乗り越えていくかが今後につながると考えます。

メイン練習では短短、短長にそれぞれ課題を与えました。種目特性も考えどのように動かしていくかをしっかりと考えさせました。同じような練習でも意識するポイントが違えば効果は全く違うと思います。その辺りの理解をどこまでできるかというのがポイントです。

かなりハードな練習なので所々指示を出しながら実施しました。それぞれが課題を持ったトレーニングができていたと思います。全体に投げかけをしました。現状では、女子は2日走れたら3日目は走れません。1日走れて3日走れない者もいます。そこをどう考えていくかですね。スタートラインに立ったときには「平等」です。足が痛い、体調が悪いなんていうのは全く考慮されません。だからできること全てをやらなければいけないのです。体調管理、怪我の予防、貧血への対策など自分のできること全てをやって、スタートラインに立って勝負をしなければいけません。苦しそうな姿を見ていて「練習をやめさせよう」と思うこともありますが、それでは全くプラスに働きません。自分で壁を越える努力をしなければいけないのです。動かなくても動かし続ける「強い意志」が必要だと考えます。

逆に「気持ち」だけではどうにもならない部分だってあります。体調が悪くても足が痛くてもやはり全力では走れません。貧血になれば、酸素が回らないだけでなく疲労回復も遅くなるし、故障からの回復も遅くなります。それぞれが意識的に取り組んでいるというのは感じていますが、「本当に目指す場所」たどり着きたいなら、できること全てをやっていかなければいけません。それで初めて「平等」のスタートラインに立てるのです。女子を例に挙げて話しましたが、今の状況なら男子にも全く同じ事がいえるでしょう。体調管理、身体のケア、栄養摂取の部分で確実な対応をしなければいけません。

練習は「勝負」だけではない部分があると思います。きちんとした動きをしていかなければいけない。体調不良や足を痛めれば、動きも作れないし競争することもできない。それが続くと「悔しい」という部分よりも「なんでこんな事をしているのか?」とか「勝てなくても仕方ない」というように精神面がマイナスに動きます。だからこそ指導者が選手の嫌がるようなことでも言っていかなければいけないのだと思います。「今は勝てないけど仕方ない」「次は勝てるようになる」「今が辛抱の時」と言い続けることでは「現状に対する言い訳」にしかなりません。本人達にとっては「辛い」「苦しい」言葉であっても、時として伝えなければいけない部分だってあります。「自分はケアをしているのに」「貧血対策をしているのに」という気持ちだってあると思います。しかし、「今」ができなければ「できていない」のと同じなんですよ。男子も女子もワンランク上げるためには「現状に満足」ではなく次に進むために考え方を成長させていかなければいけません。

誰か1人ではなく全員がしっかりと考えていかなければいけないと思い、話をしました。一生懸命に練習に取り組んでいるのは分かっています。だからこそ、できることを最大限にやっていって「効果」を高めれなければいけません。女子は4人とも「覚悟」と「自覚」をもって取り組んでいかなければいけません。大事な場面で1人走れなかったら、県総体を通過できません。男子も同じ。

チームによっては、選手によっては、このようなことを言われたら「自分は頑張っているのに」と思って話を聞き入れないこともあるでしょう。それはそれで仕方ないと思います。こちらからのメッセージを受け取る気がない者には何を言っても変わりませんから(これは「うちの選手が」というわけではありません。一般的にです。)。大事なのは「何を言われているか」を理解することです。かなり良い状況になってきていると思うので、更に求めるレベルを上げていきたいと考えています。出来ることを一生懸命に、全てをやっていってそれでみんなで「スタートライン」立ちたい。だから苦しそうな姿を見ても止めないのです。止めるのは簡単です。しかし、それでは成長はありません。そう考えています。

良い練習だったと思います。課題を与えてそれを苦しみながらもやり遂げようとする姿はチーム内での刺激になると思います。一人だけではなく互いの刺激になっているので、意識をすることができています。一番苦しいところで「前半から行く」というのは本当に「気持ち」が強くなければできません。それが出来るようになってきていることに成長を感じます。「楽しさ」はほとんど(全く?)ありません。その中でもやらないといけないことはあります。最後に笑うために・・・。家でのケア、補強、ストレッチなどできることはたくさんあります。細かい部分まで考えて取り組めるようになるといいですね。
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