医療・介護を支える継続企業の知恵袋

毎日ブログを書き続け10年が過ぎました。2025年、2042年に向けた医療介護の厳しい時代を乗り切る策を考えます。

命ある限り

2024-08-18 04:28:40 | 薬局
”備えあれば憂いなし”とは言うが、何を備えたらいいのか憂う。

一昨日の台風7号はどうだっただろうか。
年間で約25個の台風が発生し、約12個の台風が日本から300 km以内に接近し、約3個が日本に上陸しているそうだ。
上陸の個数はともかくコースが気になる。
今までとは異なる北上コースが多くなっている。
まさかの東北直撃も出ている。
さらに聞きなれない線状降水帯がいつの間にか常用語になりつつある。
これが意外に手強い。

それにしても航空機の欠航、新幹線の運休など過剰反応のような気もする。
事故が無いのが正解と言えば正解だ。

そして、気になるのが南海トラフをはじめとした地震である。
今月8日に宮崎県で震度6弱の揺れを観測したマグニチュード7.1の地震を受けて、南海トラフ地震の想定震源域で大規模地震への注意を呼びかける臨時情報が発表された。
15日で1週間となり、呼びかけの期間は午後5時に終わった。
呼びかけが終わったからと言って南海トラフがなくなったわけではない。
南海トラフ巨大地震が起きる確率は、今後30年以内に70パーセントから80パーセントとされ、いつ大規模地震が起きてもおかしくないことを示している。

これらの災害に何を備えればいいのか。
大事なことは個人の命を守る行動しかない。
それから薬がなくて困る患者への対応になる。
その時にBCPが実用的かどうかが問われてくる。
正直なところ、いろいろ不備が多いと思う。
災害時に電気や水道が止まる可能性がある。
電気がないレセコンも分包機も動かない。
水がないとトイレが使えなくなる。
さて、どうするのか。
それでも、こんな時だからこそBCPを見直し、実際の行動シミュレーションが必要になるのではないだろうか。

この国のどこにいても安心などない。
”備えあれば憂いなし“と言うが、どんな備えをしたらいいのか教えて欲しいものだ。

因みに、私は呼ばれればどこにでも行く。
必要としてくれる人がいる限り。
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2 コメント

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帰省緩和 (駒形ファン)
2024-08-18 18:53:41
立秋を経て
酷暑お見舞い申し上げます。

備えといえば、、、

調剤薬局における「処方箋40枚規制」
この規制の目的は
1. 薬剤師の業務負担の軽減
2. 品質管理の向上
3. 患者の安全性の確保:
が建前です。そしてこの建前に基づき中医協で主張、調剤報酬に反映され、薬局経営者、薬剤師の賃金は高額に担保されてきました。

この規制の目的をロボット調剤、地域包括薬局センターなどに置き換えてみましょう。
1. 薬剤師の業務負担の軽減:機械化が最も得意です。
2. 品質管理の向上:Amazon薬局のようなISOを取得する規模の薬局のほうが品質管理が向上します。中小門前が品質管理において客観性をもった評価を受け入れることはかなり困難でしょう。
3. 患者の安全性の確保: その薬局ごとの評価では客観性に乏しいです。国際規格に準じている企業との戦いにおいては2と同様に、トレーサビリティ、サーベイランスおよび品質管理マネジメントは中小門前では人材、組織、すべての面において不足しています。その上、中小門前調剤でこれから対応するのはほぼ不可能ではないでしょうか?


おや?これまで見えなかったものが見えてきました?
中小規模門前薬局とAmazont系薬局では薬剤師業務負担軽減、品質管理、安全性管理のグレードが異なります。同じ項目を考察しただけなのに。そしてここに調剤外部委託の要素が加わりますと、より一層中小門前薬局がこれまで主張し続けたこの規制、これまでの勢いを失うのです。おそらく、調剤の外部委託の品質管理は国際規格に準じて行われるのでは?
調剤外部委託のモデル事業は秋から大阪で予行演習が本格化します
なんとなく、大阪万博に照準を合わせているような印象ですね。商売人コンソーシアムが関わっているので、当たってしまいそうですね。


今年の秋から冬にかけては調剤外部委託の形が決まっていきます。
調剤報酬改定の前年度以外で経営方針を考える場面というのはそうそうないでしょうから、amazonと外部委託とを意識して備える年の瀬になりそうですね。

仕事があるってありがたいですね。
明日も楽しみです。
返信する
Unknown (駒形SAN)
2024-08-19 03:32:24
そう言えば、今回の特区ではISO9001の取得は問われていないのではなかったでしょうか。

厚生労働省は対物業務の評価を見直したいと目論んでいます。
タイミングよく業務効率化が始まります。
これが報酬引き下げのきっかけにならなければいいですね。
返信する

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