医療・介護を支える継続企業の知恵袋

毎日ブログを書き続け10年が過ぎました。2025年、2042年に向けた医療介護の厳しい時代を乗り切る策を考えます。

胸襟の連携

2024-08-10 03:12:13 | 薬局
”餅は餅屋に任せる”のが美味しい餅を食べるコツじゃないのかな。

知る人ぞ知る10数年前に私が描いた薬局の将来図がある。
月日の経過によって現実味を帯びてきた。
市場をビフォアケア、インケア、アフターケアの3つに分けて、調剤薬局の立ち位置はインケアを示していた。
将来的にはビフォアケアのドラッグストアが攻めてきて、調剤薬局は在宅に向かうって図である。
在宅の先には介護が待ち構えているが、調剤薬局が介護分野へ参入することは避けた方がいいと言ってきた。

それでも“やなぎの下にドジョウが”を夢見る人はいる。
介護事業は薬局との利益の構造が大きく異なる。
市場は伸びるかもしれないが、制度的にはすでに崩壊している。
介護報酬は圧縮傾向が続くと予想される。
さらに人材不足は高コスト化が避けられない。
意外にかかるのが水光熱費などの諸経費の値上がりだ。
特に水道代が重くのしかかる。
かなりのローコスト経営を強いられる。

それではどうしたらいいのかと言われると、介護業者との連携がいい。
お互いがWin-Winの関係になるような仕組みを構築する。
どんな仕組みかと言われると、この場で言うほどのことでもない。
例えば、これから始まるデジタル化などは連携に欠かせないアイテムになりそうだ。
さらに、介護事業では利用者集めが難しい。
薬局には利用者になりうる患者が多く来ている。
要はお互いに話し合う機会を作ることから始めたいものだ。

今回の調剤報酬改定では在宅の中のがんなどの終末期への対応が評価されている。
そうなると訪問看護ステーションとの連携も大切になる。
ちょっとしたきっかけで訪問看護師が薬局の在宅を評価してくれると他へと波及する。
そのとっかかりを作りたい。
PCAポンプの取り扱いなどは訪問看護師に対するアピールになる。

介護も看護も、それぞれの持ち味がある。
それをお互いに認め合いながらシナジー効果を生み出したい。
そのためにはもっと何をやっているのかを知る必要があるのではないだろうか。
介護も看護も在宅の現場で何を、どのように、どんな仕組みで行われるか知っているだろうか。

オリンピックを見ているとテレビの画面横に「南海トラフ『巨大地震注意』」の表示が出ている。
何を注意したらいいのか、ともかく注意しておく必要がある。
見えざる不安が続きそうだ。


コメント (2)
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