Hiro君の手作りジャズライブ・京都 Blog

寺崎純(p)を中心とする京都のプレーヤーと大阪、神戸を主戦場とするジャズメンとのブッキングを、行いたいと考えています。

Midnight Sun ライブat三ノ宮

2008年10月10日 19時31分25秒 | Weblog
アヤコ(p)廣田昌世(b)橋本真悠子(vo)斎藤歌奈(vib)ライブに、乱入して参りました。この日は、東京からサックスのお上手なお客様が来てらしたため、愉しいセッションをエンジョーイさせて頂きました。もう還暦!と仰るワリにはメタボな私よりずっと若々しい。私のソプラノを吹いての演奏もモダンで格好いい!!(グスン。)この方は、最近コーンのアルトをゲットされたようで、次回は京都か神戸に楽器持参でお越し頂くようお願いしておきました。世の中、出来る人が結構いるんだなと驚きもし、反省も致しました。又やりましょうネー!!!
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ビトー氏ライブat月世界・三ノ宮

2008年10月10日 19時26分42秒 | Weblog
にいって参りました。ラテンバンドなんですが、面白いのは、バイオリン奏者がいること。この方、中々お上手です。なかなかの美形です。ベース奏者はこれまた評価の高い人のようで、良いベースを弾きます。ピアノもグー!!ドラムも、パーカッションもグー!!!何せ、元東京キューバンボーイズですから。
残念だったのは、PA調整がよく無かったこと。バイオリンの音が小さすぎます。しかも低音から高音へのつながりが極めて悪い。第三弦(D)がハウり易くなっている。イコライジングでカバーすべきなのに、PA担当の太ったお兄ちゃんは、どうも明らかに経験不足。
ダンスを楽しめるようになっていますが、私のようにダンスが出来ず、やる気もないものにとっては、音楽がメインです。PAは突き詰めるとこれまた大変な領域です。設置してある物で調整せざるをえないのですが、この日は、相当プレーヤーにお気の毒でした。バイオリンは難しい、という事を差し引いても。知り合いがPA担当者に注意しに行って、多少マシになりましたが、何とか聞けるレベルになったのは、Firstの最後。なんだ、ちゃんと調整できるんじゃないか!!!これはいけませんね。
それでも、バンドのレベルは最高クラス。この日はボーカルのお嬢さん方多数が出演されましたが、中でもセリナ嬢だったっけ、凄いシンガーです。CDも出したようです。素晴らしい声、テクニック、その他、バッチシ。若手だけど、相当なもんですね。
PAについては、音楽でお商売しているお店は随分あるのに、最低限のバランスさえ採れていないお店が多すぎるのは、ライブに行こうとする意欲を減殺してしまいます。大きいお店から、小さいお店まで、もっと気を配ればいいのにと思うこと屡々です。
その理由の大半は、お店のサイドのPAに対する理解があまりに低いことによるでしょう。置かれた機材、箱の能力以上のものを出そうとしても、それは無理だし、その人の好みを追求すれば、話はおかしくなりますが、各楽器のバランス調整、ハウリングの防止など、最低限のことはやはりお店側の責任だと思います。
小さなお店では、ママさんくらいしか調整出来るマンパワーがいないところがほとんどですが、”解らない!”の一言で放置している、あるいはミュージシャンに任せっきりのところが余りにも多いですね。それでも啓発すると反応して徐々に良くしていくお店もあります。酷いのは、音のバランスが悪いのはミュージシャンの責任だと、ホントに思っている人が多いんです。ミュージシャンも解ったような顔したり、逆に追求していけば良くなるとか言っていながらほったらかしというのを目の当たりにしたこともあります。演奏していても、もっと自分の楽器の”返し”がしっかりしていれば、と思うことも屡々です。自分のおつむの中のミキサーだけではどうにもならないこともあります。
今回は、他の楽器が良いバランスなのに、バイオリンだけが調整できなかったのですが、第三弦の低音部音域を押さえる努力はしていませんでした。共鳴胴を持った楽器(アコースティックギターも)はハウりやすいのですが、その音域を調整できればOKなのをご存じなかったのです。その為、実はかなり高域を絞っていたのです。第三弦の低音部領域のコントロールが肝心なのに。プレーヤーは自分の返しの音(自分の聞こえる音)に関しては、判断できますが、観客サイドの音はその位置に行かないと解りません。それをサポートするのがミキサーの使命なんですが。
実際の所、PAのバランス調整の場所では、バイオリンの音はやや大きかったんです。それでも小さすぎる。音質も酷いものでしたが。
中西氏が、リハでモニターの音量などにかなり神経をお遣いでしたが、観客席の音はそこにいる人に調整をお願いする!と明確に仰っていたのが印象的でした。又、マルタ氏がハウリングにかなり神経をとがらしていたのも印象にあります。北村英治氏がデッドなスペースでの演奏を強いられた時、演奏しながら、どこが一番良いスポットかを探していた話も、これまた印象的です。各プレーヤーの要求、希望は違うのですが、明快なポリシーがあるのです。一流のプレーヤーはその点もやはり凄いと思います。関西のプレーヤーもその当たりは見習った方が良いと思います。滝川雅弘氏には、その点明確なポリシーを感じております。
いい音で自分たちの演奏を伝えるんだ、という意欲を持つライブシーンを数多く経験しているかどうか、経験出来ているか、と言うのがかなり大きいと思います。おしなべて、PAに対する意向と熱心さが欠けている方が私の周囲には散見されます。飛ぶ鳥落とす勢いの伊藤君子氏のライブに銀座サテンドールに行った時、ボロボロの一個のスピーカーを彼女はシビアにコントロールしていたのに、度肝を抜かれたことがあります。こういうのが本当の意味で、素晴らしいステージ、素晴らしい経験だと思います。
手作りライブでも、専門家、若しくはその方に教わった方が調整するようにしていますが、本当に調整は難しいものです。でも、難しいからと言って初めから思考停止に陥っているお店はちょっとね。今回はバイオリンになれていないのが、モロわかりのPAマンで、やむを得ませんが、どうぞレベルアップを期するよう、お願いします。私の余り好きでない、平気で1/4くらいフラットして歌うこともあるボーカリストのお店、一度だけ行きましたが、此処は、歌手用のモニターがちゃんと設置してあり、生音も最高のいい箱でした。やはりお店のポリシーが大切なんでしょうね。プレーヤーのジェントルマンシップ、品質とは別ですが、その点は評価致します。
最近、強く思うことがあります。
Procableの主張は、家庭様=民生オーディオにはPAスピーカーを使え!サイズは38cm口径のウーハーを持っているもの。勿論、その他、ケーブルの長さ調整による音の焦点あわせや、アンプなど、ネタはいっぱいあるのですが、BOSE等の小型の高級=値段の高いスピーカーがPA(と言うよりは本来はバックグラウンドミュージック用に使うべき品質のスピーカーですが)用に使っているお店が多いのですが、やはり低域には当然不十分となると言うことです。
Procableは、民生用高級オーディオのまやかしと断じているのですが、私は彼の主張する方向で検討したいと思って少しずつ機材を購入している最中です。実際には家でオーディオを聴く暇が殆ど無いので、むしろ、ライブハウスでどうすればいいか考えることの方が多いのですが、やはり、PAに小さいスピーカーを平気で使用しているところがあまりに多いのには驚きます。勿論、スペースの問題JBL115やEV Eliminator i等、スペースをとるスピーカーを設置することを躊躇った結果であることは理解できます。でも、その結果、ライブのサウンド的には、学芸会レベルになってしまっている事が結構あるのではないでしょうか?!
ライブの時の席位置の問題も当然あるので、目標はどこで聞いてもいい音がする、ではあっても、実際には不可能な部分もあります。でも、小ライブでは比較的簡単に調整できるのにと思うのです。
流石、BlueNote 大阪などの系列(現在はビルボード)は凄い音響システムを使用しています。大阪では、プレーヤーの遙か頭上から音が聞こえてくるので違和感を強く感じますが、大きなシステムなので、理想的な位置に置ける訳ではなく、やむを得ない面もあります。大阪のRoyal Horseも、比較的いいPAセッティングだと思います。ラグタイム大阪になると、箱が結構生音でも良いこともあり、PAは些か不十分です。このお店こそ、EV Eliminator i等、大きなスピーカーで小さく慣らして、生音の補助に使えば更に素晴らしくなるのではないかと思うのですが。
京都のルクラブジャズにはJBL115とモニター一台、勿論不十分ですが、生音中心で、補助でPAを使用するという意味で、明らかに改善していると思います。この箱は高い天井も特徴的で、良い、特筆すべきスペースだと思っています。
神戸の老舗、ソネは少々変わった格好の箱なんですが、此処も些か勿体ないと思います。プレーヤーは一線級のかたが多く、良いプレイが聞けます。ところが、会場の複雑さにもよるのですが、PAには小型の”高級”若しくは”中級”スピーカーを使用、他の楽器などとのバランスが時に極めて悪いことがあります。ウーン、勿体ない。此処の改善はかなり難しいとは思いますが、易いPAスピーカーを入れてセッティングすれば、かなり良くなるケースではないかと思います。その他、私の行っているライブハウス、小さいお店で大きなPAスピーカーが入れられない、と、あるいは、圧迫感があるから駄目、とのお気持ちだと思います。プロケーブル氏は四畳半にもJBL JRX115は置けるはずだ!!!いい音のためには躊躇うべきでない!!!と主張されます。私も、小ライブハウスにこそ大きなPA用スピーカーを、と申し上げたい今日この頃です。但し、微妙な置き場所の調整が必要だというネット上の記事もあり、その当たりも含めて、いい音を提供したいとのポリシーが無いと、おおきなPAスピーカーは粗大ゴミ化すること、必定でしょうね。
良く行くMidnight Sunでも、この様なお話をするのですが、PAは専門業差に任せており、業者は他人の調整を嫌がります(これは、どこでも同じ)。いじって良くなるばかりではないので、それはごもっともです。でも、小さなスピーカーで、自然な低音はやはり無理があります。但し、どでかいPAスピーカーを入れるのにも当然決意を必要とします。単に設置を勧めるのは誰でも出来ますが、実際には悩ましい問題があるのは痛く理解しております。
そうそう、元町のJust in time,此処はほぼ生音で、ごく普通の箱のように見えますが、いい音がします。プレーヤーもそう感じているようです。勿論ピアノが良いこともあるでしょうが。それにオーナーはAltekだったっけ、を入れるオーディオマニアのうるさ型のようです。ただ、ボーカルは当然PAなのに、この前は異様に喧しかった。これはリハ無し、その他理由はあるでしょうが、歌手の責任であるところが大きいように思いました。

民生用の小型ステレオがもてはやされるのは、住宅事情を考えればやむを得ませんが、ライブハウスに関してはProcable氏の言う38cmウーハーを持ったPA用スピーカー(兎も角値段が安く大きい!!!)での自然な音、特に自然な低音が得られる可能性があるのではと、大した根拠無く考えております。但し、大きな音で慣らせと申している訳ではありません。その点はご理解下さい。ルクラブでも、ガンガンに慣らしている訳ではないのです。耳をスピーカーの真ん前に持っていってもうるさくないくらいのセッティングにしていますから。これもルクラブオーナーのお考えで、それはそれで尊重すべき事だと思っています。
要するに、安くて大きい(大きすぎる)PA用スピーカーを設置して、補助的に使用することにより、小ライブハウスの音場が改善するのではないか、と言う提言です。
音楽で商売している皆様には、無理難題、金に糸目を掛けず等申す訳ではありませんが、再考をお願いしたいと思っております。音楽での商売が、何も、音質を良くする事が売り上げ向上に関連する訳ではないことも実は良く理解しています。私がお店を経営するなら、こうする、こうしてみたい、とああだこうだと考え手楽しんでおります。
兎も角プレーヤーと、PA,聴衆の好み、難しい問題です。
(実名を出したお店、失礼があればお許し下さい。それぞれ魅力的な面を沢山持った素晴らしいお店です。ご存じない方は是非皆様、一度足をお運び下さい。ああだこうだと考えながら、ライブを聴いていると、一度では全ては把握できないことが解ります。それに私のいい加減な部分も。)
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