管楽器の難しさのひとつは、やはり音程だと、つくづく思う今日このごろです。私が特にアルトサックスがあまり好きでないのは、プレーヤーの音程が気になるから。超有名なプレーヤーでも、音程が上ずったりすることは結構あるように思います。ジャズでは、それもそのプレーヤーの特徴、魅力ということになるのかもしれませんが。
最初に買ったヤナギサワの901だったっけ、音程が悪いと感じたことはありませんでしたが、Cadeson SGには本当に苦労しました。ネジだけでは調整がつかず、厚いフェルトをカマしてやっとなんとか。その上の調整を更にすれば結構いいかも、ってところまで漕ぎ着けました(リペアマンはにがわらいしていますが)。それでMalcatoを試奏したら、上と下が低いような。って、吹き方が悪い???兎も角、音程がいいと自分が感じる楽器を探すって結構重要かも。Cadesonの広告塔の一人、佐藤達哉氏は一番調整がきく楽器、音程が取りやすい楽器としてカドソンの優位点を明確におっしゃっています。私の経験でもカドソンを吹いてセルマーをすぐに吹くと、高音がフラットする、これもアンブシャーで調整してるんでしょうね。どちらも吹いていると調整出来ます。音程の不確かさが気にならない楽器、って、短時間の試奏だけでわかるってのは、いささか困難かも。体調にもよるし。
SGについては、個体差が一番大きいと思います。試奏も十分させていただいたし。長い間アルトから遠ざかっていたため、マッピとリードに問題あり、というのが一番の私の犯した選択ミスですし。ただ、音程調整は、いいリペアマンを探すのもそんなに簡単じゃないし、治す方も結構嫌がる感じがあります。とはいえ、SGを買ってからちょっとCadeson,興味が薄れてきたことも事実。自分の問題を棚に上げて、って、はいその通りです。ごめんなさい。
でも、アルトは、いいの、やっぱり欲しいな。Malcat、安いし、音程が許容範囲なら買ってもいいんですが。また、東京に行ったとき、考えましょう。大体、テナー、Selmer Superaction80SerieⅡを買った時も、安もんだと思って、あまり大切にしなかった個人史があるくらいなので。色が白っぽくて、ゴールドプレートのネックに比べて貧相だったから。また、見た目でした。