コロナ自粛開始以来、Youtubeを見ていて、面白い切り口の発言を小川榮太郎氏が発信している、当然、彼は医学の専門家ではなく、誰かがバックにいるのだろうと思っていたのだが、その人が上久保氏であることは、彼自身の露出で徐々にわかってきた。
上久保氏にしてみれば、世のコロナに対する発信とは真逆の主張をすれば、マスコミ、ネット対策に忙殺され、危機に瀕することがお分かりであったためと推察する。
ずっとYoutubeでフォローしていたのだが、”松田研究所”その他のネット、最近では、”たけしのTVタックル”などにも出演し始めている。もっとも後者に関しては、発言の機会が少なく、彼の考えを十分表明する機会は与えられていないように見える。(youtube 上久保靖彦 で、たくさん出てきます。)
さて、Youtubeを見ても、判りにくい説明もあったのだが、この本、しっかり素人にも分かるように作られているようである。ただし、上久保氏自身が言っているように、あくまで一般向けの著書であり、すべてを学問的に説明しているわけではないので、この本の記載を根拠に反論されても困る、とも。反論は、彼の投稿論文に対して、その根拠を示して行ってほしいとの希望をあちこちで表明されている。
この本の中で、40万死亡説を唱えた”8割おじさん”こと、北大教授、西浦氏の事も述べられている。彼は、統計学的方法を用いて、いくつかの条件を設定すればこうなる、という自説を発表し、且つ、そうなならなかったのだが、その”条件”自体も公表されていなかった。現在、公表されているのかどうかは知りません。この点について、嘉悦大学教授、高橋洋一氏は、少なくとも強い異は唱えていないよう。彼自身もコロナについて、昔取った杵柄、医学統計手法を用いての発信をしている。彼の発信は、言い過ぎないところがいい。
この著作には、上久保、小川氏が、西浦氏に挨拶した時に、共同研究を申し込んだとの記載があり、このあたりは、作家、小川氏の文責であろうが、この部もこの本の圧巻ではなかろうかと考えている。小川氏の面目躍如、と勝手に拍手。(実際にこの本を手にされればよいかと。ネタバレは避けたいので。)(ちなみに、西浦氏は、現在京大教授だそう。)著者の他の医学的説明、主張は勿論重要な点であることを認めた上でではるが。
世の中、コロナについては、百家争鳴、専門家と称する人がむやみやたらに、自分の主張を声高らかに発信する。
中には、論拠を示さず、ただ不安をあおる発信を地上波で行い、TV慣れして、綺麗になったと評判の、某芸能プロダクションに所属することになった某大学教授もいたが、最近は見かけないとも。
某医科大学救急部教授、この人は、ヘリコプターでの救急医療で名を挙げた人のようで、今年の外科学会でもセッションを仕切った人のようだが、文化人放送局で、”遺伝子変異には半年くらいはかかるはずだ”と述べて、直ちに、”疫病2020”の著者、門田隆将氏から、既に6000以上の遺伝子変異が報告されている旨を言われて”ああそうですか?!!”って。この人、コロナについて、十分な知識がない自覚がないようで、逆に、医学関係でない門田氏がむしろ綿密な取材、情報入手をしていることが分かった一瞬。優秀なジャーナリストは、”いわゆる専門家”より正しいことがある証明ですね。
ノーベル賞受賞者、山中氏もコロナについて発信しているが、だれか、有能な人材がバックにいて発信しているのかと思ったのだが、うーん。もう、フォローしなくなったのでその後は知らない。ちなみに門田氏の主張は、オーソドックスなもので、彼が、上久保氏の主張についてどう論評するかは極めて興味深い所ではある。しかし、彼は、今、李登輝氏に注意が行っているのかな。
話を元に戻して、
上久保氏は、自身の論文がいまだアクセプトされていない点について、学術誌側の査読能力がないことを指摘している。このあたりも今後どうなるか、面白い点。
上久保氏の主張が、世に受け入れられることになれば、今までの疫学的手法だけの40万人死亡説、その他と真逆であったことが認められるようになることであり、医学的見地からだけではなく、社会学的に極めて大きな衝撃となる。
現在のところ、大マスコミは、上久保氏らの記者会見に参加せず、したがって報道もしていない。”報道しない自由”を謳歌しているように見える。
また、上久保氏の、コロナ後初の静岡の講演で、これが初めての講演であったことを明かし、主催者側に、心からの感謝の念を述べている。
この時の彼の講演https://www.youtube.com/watch?v=9-RsmppKieI&t=1sでは、話したいことが山ほどあり過ぎ、普段にもましての早口で、初めて聞いた人は、何が何だか分からない、と感じたかもしれないが、Youtubeでの彼の発信、そして、この本を読めば彼の主張はかなりわかる。まだまだ、彼の主張には論拠が示されるべきなのかもしれない(原著論文には当たっていません。念のため。)が、大いに注目すべき主張であることは間違いがないと考えます。
彼のこの著作がどれだけ売れるかも、興味のあるところですね。
更に言えば、この本は、新型コロナの全体像を見る、有効な尺度、物差しを提供しているところが素晴らしい。彼らの主張に合わないような報道があった時、彼らならどういうか、という点も考えながら読むと、理解がしやすくなると思います。
昨年の篠原常一郎氏の韓国政治中枢の人間は北朝鮮秘密党員だ、との発信がインパクトのあるものだった。そして、今年の最大の注目は、上久保、小川両氏(高橋氏も)のコロナに関する発信であろうと思う。まだ終わってないけど。