Hiro君の手作りジャズライブ・京都 Blog

寺崎純(p)を中心とする京都のプレーヤーと大阪、神戸を主戦場とするジャズメンとのブッキングを、行いたいと考えています。

カドソンA-901SG音程調整

2013年07月07日 23時06分39秒 | Weblog

数年前、埼玉の中島楽器に直接お伺いしてゲットしたこの楽器。随分試奏もさせていただいた!!!のだが、実は、アルトを長い間吹いておらず、マッピとリードが合わず、とんでもない爆音で吹いた。ご迷惑をかけました。ご免なさい。と、今でも反省しております。

さて、京都に帰って吹いてみると、オクターブキーを押しての中音のレの音が極端に高すぎる。細かく言えば、右手の音が皆上ずっている。左手は相対的に低すぎる。きっと自分の吹き方が悪いんだろうと、ネットでチェック、大概の事をやってみたが、良くならない。中島楽器に相談すると、一番良いのは、本人付きで群馬まで、でも、それは困難なので、こちらのプレーヤーに吹かせて調整を、という話になったのだが、京都でリペアマンと知り合いになったので、そちらにたのもうということになった。のだが、自分で治せって。そう言うの嫌いじゃないのでやってみたが、それでも良くならない。ついには、アルトを吹くと気分が悪くなってきて、吹くのを止めた。寝かせておけばよくなるかも、って、酒でもないのに。それでも、Sharel Cassityの演奏を聞いて、またアルトを。でも、やっぱり、寝かせておけば音程までよくなる、ってことは無かった。古女房の欠点ばかりが目立つのと同じ心理機序かも知れないが、兎に角音程が悪い。そこで、クラでお世話になっているお店のリペアマンにお願いしたところ、やはり、あまり気が進まないような。実は、多少の調整をして貰って、やや改善していたのだが、やっぱり、吹くには問題がある。
新しいアルトサックス購入を考えたが、今すぐというには、鬼嫁の、いえ、大蔵省の許可が・・・。と、ここまでは既報。
その後、やっぱり吹きたくて、ネジを回したらもう一杯。そこで、ティシュペーパーを、挟んでキーパッドとホールの距離を縮めてみたら、口で調整出来る範囲に何とか持って行くことが可能になった。低音はそんなに気にならず、オクターブキー使用で、音程が我慢できる範囲になる。ここで修理をお願いしたところ、ネジはもう一杯。そこでフェルトを足して距離を縮めた。流石、このあたり、プロ。それでも、まだまだこの楽器、音程が悪い。が、気分不良にはならないんじゃないか。口その他で調整可能じゃないか、というところまで持ってきた。
以前持っていたYanagisawaの901だったっけ、音程は悪くなかったし、Yamahaも吹かせて貰ったことがあるが、悪くない。ま、個体差なんだろうとは思いますが、良いリペアマンに合わなければ、このままになっていたことを考えると、ぞっとする。テナーは、ASは試奏後購入、BNは中島楽器から送ってもらって購入、共に高音は音が上ずるが、口で調整可能。佐藤達哉氏がカドソンを高く評価している点の一つに、音程が調整しやすい、というコメントがあったが、正にこの点を突いているんでしょう。アルトサックスに関しては、私の如きアバウトな試奏は以ての外ですが、試奏無しで、楽器を送ってもらって、というのはちょっと怖すぎる、というのがほんとの所です。

教訓!!!!
楽器選びでは、音程にも注意しましょう。サックスは、個体差が他の楽器より大きい気がします(多分)。音程調整、というのは、簡単なようで、実は、リペアマンにとって嬉しい作業では無いんじゃないか。平均率で音を合わせて、それでいいと居直れない部分があると言うことも?。従って、自分の音感をとぎすましての試奏が必要。メーターを使うのも一助になるが、全てではなさそう。
マウスピースとリードなどは、使い慣れたものでいたしましょう。これ、当たり前。
有名プレーヤーが吹いているからと言って、あるいは、選定書があるからと言って、大した意味があるんだろうか。そのプレーヤーのCDを聞いてみると、結構音程が悪かったりして。

兎も角、何とか人前でも吹けるようになりましたが、左手の一部の音がやや低い、右手のファの音がやや高い、ファ#も。ということで、少しづつ治して貰いましょう。

それにしても、音程不良の楽器でこれだけ苦労するとは思いませんでした。全ては自らの不注意からなんですが。グスン。それにしても、カドソン、調整できた後は、やっぱり魅力ある楽器ではあります。最近は、ノンラッカー仕上げのも出ているらしい。

 

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Selmer Calrinet 調整出し

2013年07月06日 22時49分09秒 | Weblog

M氏に頂戴したSelmer Prolog Ⅱ、タンポ、素人目には全く問題がない様に見えたが、Repairmanに見ていただくと、2カ所のタンポがおかしい。この年代のタンポはもう発売されていないそうで、全タンポ交換を行うことにした。その際、当然、全体のチェックもされる事になった。今まで、装飾用にされていたので、何度もシルバーポリッシュで磨いたが、それが全て無駄!!ま、それも楽しみなのだが。

さて、修理後、大幅に吹奏感は大幅に改善したが、やはり、中音ミを中心に、音がビビル様な。私の考えでは、本来の音以外のノイズが、ミの音に共振して、余計に目立つのかなとも思ったのだが、Repairmanの説明では、タンポに吹き込んだ空気が当たり・・・とかで、空気を逃すその他の手法があるそうな。この当たりになると、素人には、良く解らなくなってくる。オイオイ勉強の時間を頂戴して、吹き込んで、更なる調整をいつでも、ということになった。ついでに、Bbの音が出にくいのだが、そもそもクラリネットでは、この音、出にくい。右手の下から3番目(?)のサイドキーを使うと出やすくなるが、やや音が上ずる。これもTune up出来ないかどうか、お聞きして、又やってみましょうと言うことになった。ホールを拡大することも考えて。って、本格的チューンアップになりそうな。楽器自体の限界もある中で、後戻り出来ないチューンアップをする価値は、この楽器にはありそうです。
そもそも、Selmerのクラは、低音がしっかり出る、という傾向があるらしいが、この楽器も、結構その当たりハッピー。でも、下のBbからオクターブキーを押してスケールを吹いていくと、音量の段差が些かきつすぎる感じ。そこで、このTune upが出来ないかどうかお聞きした次第。
この当たりを改良するための左手親指の金属の筒(?)を、Eiji Modelで北村氏に換えていただいた経験があったのだが、これは大きなヒントになりそうな感じ。
そうそう、4つのクラを吹き比べしていて、Yamaha CS Vmasterの音がやっぱりでかい事についても質問すると、皮タンポの音の跳ね返りもあるが、実際に音がでかいらしい(それに良く響く感じ。反応も早そうな)。色んな楽器を吹くと、そんなことも判ってくる。
クラリネットはサックスに比べて、構造が簡単(な様に見える?)、それでも、楽器を追究していけば、Repairする側からもDeepな部分があるようで。
ついでに、プラスチックの長径可変バレル(製作しているところは潰れたらしく、入手は目下不能とのこと)を、クランポンに使うと、キンキンした安物に聞こえるのだが、Selmerでは結構良さげ。このバレル、ちょっときついので、自分でカッターで削ったのだが、段々になっているのがほんとは不味いんですが。多分、モーターの砥石で磨けば更に綺麗になりそうだが。バックンのバレルを付けても、Selmer、あんまり違わないような。
と、ほんとはテク・レベルアップが一番大切なことは判っていますが、結構楽しい。
あと、Le BlancのBliss Clarinetが欲しい。YamahaのIdeal Gって、そんなに良いのかな?このクラ、バレルがとても短いのに最近気がつきました。
楽器って、奥がDeepです。

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