Hiro君の手作りジャズライブ・京都 Blog

寺崎純(p)を中心とする京都のプレーヤーと大阪、神戸を主戦場とするジャズメンとのブッキングを、行いたいと考えています。

北村英治氏使用のマウスピース、リードとリガチャー

2011年05月28日 02時58分13秒 | Weblog

最近、頂戴した北村氏お手製のリガチャー、それにRico Grand Concert Traditionalを、これまた頂戴したマウスピースで吹いています。実は北村氏が好んでお使いなのはRico Grand Concert EvolutionというUnfiled cut(Single cut)のもの。其れを、Filed cut(Double cut)のTraditionalと勘違いしていました。Evolutionは、何れトライしてみますが、セッティングのコンセプトは”楽に吹く”というもの。セラミックのマウスピースばかりここ数年吹いていて、ラバーのマウスピースに換えて、始めは四苦八苦しましたが、殆どはリードの堅さとマウスピースのマッチングの問題。それにその時の自分の口の周りの筋肉の強さが、予想以上に変動すると言うことに気がつきました。プロのセッティングを学び、追体験してみると、色々勉強になります。その結果、私自身にとっては、息が入りやすく、華やかな音で、サックスと持ち換えるときの違和感も少なくなり、益々練習が楽しくなっています。宮本大路氏が、楽器を持ち換えるには、それぞれの楽器を持ち替えた時の違和感を少なくするのがポイントと仰っていたと思いますが、それに少し近づいたかな?!

他にAlexander Virschowのマウスピースも使いますが、音は纏まった、渋めの感じではないかと思っています。ちょっと息が入りにくいような・・・。

どのセッティングがベストかに関しては、自信が無い、と言うのが正直なところ。音が違うのは解りますが。反応は、やはり北村式が良いように感じます。音も結構出ます。と言うわけで、もっぱら北村式セッティングで、吹いていますが、録音してみて、どのセッティングであろうと、指がもつれていては駄目。変な音吹いちゃ駄目、と、もっぱら、セッティング以外のところに問題があるのがよく解ります。トホホ。

と言うわけで、自分の演奏を録音して聴くというのも大切だとつくづく思う今日この頃です。

 

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手作りジャズライブ・京都 第24弾・二回目の大阪出張編 at Royal Horse Osaka

2011年05月19日 23時11分10秒 | Weblog

手作りジャズライブ・京都 第24弾 二回目大阪出張編
大阪のライブハウスの老舗、ロイヤルホースで行いました。
寺崎純(P)トリオ、寺崎純、この名うてのプレーヤー、魚谷のぶまさ(B)、東敏之(Dr)ご両人と息の合ったプレイは見物聞き物でした。この組み合わせでのプレイは確かこれが4回目。良いプレイですねー!!
そこに、魅力的で、且つ、実力派のボーカル、ほかほかの大好評のCDリリースで、益々乗っている杉山千絵嬢のボーカルが入れば、雰囲気抜群です。いやー、恐れ入りました。
そ、そこに、”風邪ひいてまんねん(; :)の私目が・・・・、ごっ、ごめんなさーい!!!m(_ _)m
それでも、プロの実力派、サポート万全で、崩壊はまぬかれました。有り難うございます。
Second setでは、困難を極めたBuddy de Francoの”Swedish cronies”、懲りずにやって、いつも以上のモダンなバッキングで、調子に乗って吹かせていただきました。杉山さんも突然、私に仕掛けてきて、其れにあわせたり、と、いつもながら、勉強させていただきました。
イヤー、凄かったなー!!

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手作りジャズライブ・京都 第24弾  二回目の大阪出張編 at Royal Horse Osaka

2011年05月18日 22時22分35秒 | Weblog

平成23年5月18日、大阪の老舗ライブハウス、Royal Horseで、二回目出張編を行います。寺崎純ピアノトリオ(Bass:魚谷のぶまさ、Dr:東敏之)フィーチャーリング杉山千絵+おまけです。皆様のお越しをお待ちしております。 

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神戸ジャズウォーク at ソネ and more

2011年05月16日 23時08分18秒 | Weblog

日曜日、神戸ジャズウォーク、ソネに北村英治氏のライブを聴きに参りました。ヤマハ・フィネス、絶好調。素敵な音での演奏です。ほぼ生音に近い音が聞こえて来て、堪能いたしました。祖田修(p)中島教秀(b)石川潤二(dr)のバックも素敵です。
さて、この日、ミッドナイト・サンでの、浜田栄子(P、Vo)、斉藤歌奈(Vib)、浦田和史(B)スプリング・ライブがあり、私も、予定乱入させていただきました。それにしても風邪をこじらせ、フウフウ言いながら、楽しいライブでした。実は、北村英治氏に、ご自身制作によるリガチャーを頂戴、早速使用させていただきました。Rovnerのメタル・リガチャーを最近使っていますが、更に音のまとまりが良くなり、素晴らしい吹き心地風邪も忘れて、吹きまくり。リバウンドが大変ですが。
濱田さんはピアノの弾き語りが専門ですが、この日は、ベース、バイブのサポートで、エンジョイ!そこに、私が邪魔して、ごっ、ごめんなさーい
!!

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5/13 at ソネ and ミッドナイトサン・北野坂・三宮

2011年05月16日 23時06分23秒 | Weblog

金曜日に重症化した風邪をものともせず、ソネに行きました。新井雅代さんのライブ。北村英治氏も飛び込み演奏。お客様は大喜び。
3月22日、アメリカ・シアトルのジャズクラブ「jazz alley」にて、「第7回シアトル-神戸女性ジャズヴォーカリストオーディション」(Seattle-Kobe Female Jazz Vocalist Audition)が開催され、優勝者は、日本での5/15神戸ジャズクイーンコンテスト本選にゲスト出演するのですが、そのお二人、高校生の部:ケリラ・ゴットリブさん、一般の部:ジャクリーン・テイバーさんおも飛び入り出演。大変盛り上がってました。新井さんも素敵な歌で魅了していました。
その後、ミッドナイトサンに行ったら、何とこのお二人ご一行も来られていたので、早速出演交渉。私も、風邪でふらふらになりながら乱入、と、大いに盛り上がりました。

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韋駄天ポップス・ジャズ講座・番外編2”ドミナント:属音??”

2011年05月14日 08時32分32秒 | Weblog

主(和)音:Tonic(chord) 属(和)音(上属和音とも言う):Dominant.下属(かぞくと読むらしい。げぞくと私は習ったのですが。Subdominant)って何故言うの??というご質問がありましたが、以下のサイトをご覧ください。


http://plaza.rakuten.co.jp/tamacoco/diary/200807020000/

教会旋法で、一番重要な音、フィナリス(終止音)次に重要な音、ドミナント(支配音)から来ているとのこと。支配していると言う意味に属という字を使った様です。専門用語の和訳というのは、明治維新以来、頻繁に行われている様ですが、あまりに懲りすぎた和訳で、なんの意味なのか解らなくなっている専門用語も多くなっています。Dominantという言葉は調性に関して”支配する、支配的な”という意味そのままで使用されているようで、その意味はよく解ります。ただ、属という漢字を当てるのが、今の時代、妥当なのかどうかについては、私も違和感を感じます。

と言うわけで、ドミナントと言う言葉は支配という意味のようで、英語のままで使った方がより解りやすい言葉というのが妥当なようです。詳しくは上記サイトをチェック!!!!

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韋駄天ポップス・ジャズ講座・19”パフィー・これが私の生きる道”

2011年05月14日 05時57分17秒 | Weblog

突然、和製ポップスです。この曲、ビートルズ・フリークの作曲家が作った曲だと言うことが直ぐ解ります。勿論、Beatlesの盗作ではなく、Beatlesからの引用をちりばめ、換骨奪胎、良くできた格好いい曲だと痛感します。Youtubeでは

http://www.youtube.com/watch?v=XRVShbxb87Q&feature=related

其れでは解説。

1.Intro.でキーンというハウリングの音が入ります。これは、Beatlesの”I feel fine"を彷彿とさせます。ジョン・レノンのギターがハウッたとのことですが、格好いいのでそのまま使ったそうな。また、イントロ部分でのサイドギターがⅠsus4-Ⅰを二回繰り返していますが、これもどっかからの引用。(”I once hada a girl,or should I say ,she once had me~”

2.歌の最初の部分のコード進行は、Ⅰ-Ⅶ♭-Ⅵminor-Ⅱ。この極端なコードの変化は、Beatles初期のコード進行に良くあります。Ⅶ♭をよく使っているのも、そうです。

3.”そういうことにしておけば”の後に入るリードギターのオブリガート、これもどっかで聴いたような。

5.その後、”Day Tripper"のIntoro.を変形させたメロディーが入ります。

6.間奏では、ジョン・レノンのハーモニカ風の演奏。それに、”Please please me”のIntro.のメロディーが。その後も”Twist and shout"(これは、Beatles のオリジナルではありませんが、よく売れた曲です。この歌をジョンが歌うと、声がかすれてしまうので、いつも最後に歌ったそうな。”

7.エンディングでは”Yeah,yeah,yeah"とあります。又、最後のコードはⅠ6(ドミソラ)、これらは”Sher loves you"からのアイデアです。

2.についてですが、この当時、こういったコード進行は殆ど無かったように思います。Beatlesの初期の作品は、今までにあまりなかったコード進行を使った曲がいくつかあり、其れが、荒々しさ、ダイナミックな感じ、新鮮な感じを曲に与えたのです。ジャズでは、Ⅶ♭-Ⅵminorと言うコード進行は、ジャズ、スタンダードではⅤminor7-Ⅵminorとするのがふつうです。Ⅴminor7-Ⅵminorと、スムースなコードの変化をねらったのに対して、Ⅴminor7のルート音Gを取り去り、Ⅶ♭という3和音にしたので、より乱暴で、荒々しく、本能的で新鮮な表現になったと思います。初期のBeatlesのコード進行における貢献はやはり大きかったと考えています。その当時、ポップスではあまりなかった新鮮なコード進行、ジャズでは、稚拙と考えられ、取り上げられなかったコード進行をBeatlesは演奏していたのです。この曲には、そういう、如何にもBeatlesのコード進行を思わせるところが他にもありますが、私自身、ジャズに入ってから、Beatlesは卒業したので、今思いつく点はこの程度です。とはいえ、この曲を聴くたびに、パフィーの、上手と言うより、若い、荒っぽい歌い方と相まって、良いパーフォーマンス、未だに好きな和製ポップスの筆頭です。

ゲイジツでは、どんどん、複雑化、高度化していく事のみが重要なのでは無く、むしろ単純化して、インパクトを強める、と言うこともあるように思います。そして、複雑化のみを追求していくと、本筋を外れることもある。人間の感覚を前提にした芸術では、特にジャズ、ポップスなどでは、複雑化と共に、逆に単純化も重要な要素であると思っています。

 

 

 

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韋駄天ポップス・ジャズ講座・19”文部省唱歌・主要三和音のみの曲”

2011年05月13日 21時53分04秒 | Weblog

夕焼け小焼け http://www.youtube.com/watch?v=9kTTJxxDgCQ&feature=related
たき火      http://www.youtube.com/watch?v=NKIU3PBEL88&feature=related
シャボン玉    http://www.youtube.com/watch?v=NKIU3PBEL88&feature=related

Youtubeから、主要3和音のみで構成される曲をピックアップしてみました。本来、この記事が、”素敵な貴方”や”鈴掛の径”や”花”の前にくるべきですが、まっ、お許しください。

この3曲、素敵な、懐かしい曲ですよね。音楽は単純だからと言って、低級、と言うことにはなりません。そりゃ、複雑な物もこなせるようになるのが理想ですが、単純な曲にも、高い音楽性はある物です。どんな音楽も”無音”には勝てない、なんてことばもあったっけ。

これらの曲に関しては、全てC major keyに直して、(トランスポーズして)コードを探してみてください。

どうしても解らなければ、コメントを頂戴すると、お答えできると思います。

 

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韋駄天ポップス・ジャズ講座・番外編1”Q & A”

2011年05月13日 20時39分23秒 | Weblog

バンドを組んでいたピアニストに一時、韋駄天講座を教えたことがあります。この人は、正統派音楽を修練してきた、韋駄天でない人。又、こよなく音楽を愛し、演奏を楽しむ人です。ところが、今回ご質問いただいたこと、私にとっても大変貴重で意外な物でしたので、閑話休題、番外編としてお送りします。

Q1.簡単にトニック、サブドミナント、ドミナントって言葉を使ってられますが、初心者にはその言葉の意味さえ理解できません。

A1.ウーン、成る程。この言葉、確かにいろんな記事を読んでも、説明がない。ただ、主和音、下属和音、属和音と言う訳語がついてるだけ。Tonic ,Subdominant,Dominantと言う言葉から既に抵抗感があるとは知りませんでした。
日本語では、Tonic:主(和)音:主音を意味することもあれば、主和音を意味することもあるという意味での記載です。ヘアートニックとはちがうかな。
Subdominant:下属(和)音
Dominant:属(和)音
んで、属って何???
困ったなー!私も知りません。主音(Tonic)の完全五度上の音を属音(Dominant)と言い、5度下の音を下属音(Subdominant)という、と言う説明で納得していました。慌ててサイトをチェックしてみましたが、解説は、何と、ありません。丸暗記でさし当たり行ってください。でも、何れ、英語学的な説明は出来るよう努力します。そういうの、好きだから。

さて、和音の役割についてですが、Tonic chord(ドミソ)を弾いてください。安定した感じがしますね。そのイメージを大切にしつつ、
Subudominant chord(ドファラ)を弾いてみてください。ちょっと開いたような、感じがしますね。開放感があります。
Tonic chordをまた弾いてみましょう。そのイメージを大切にしつつ、Dominannt chord(ソシレ)を弾いてみましょう。おおっとー、ちょっと緊張感が漂いますねー!!次のコードに移りたいって感じですねー!!はい。その通り。Dominant chordはTonic chordへ行きたがります。そして、安定感を取り戻します。何故、“そのイメージを大切にしつつ”と言ったか解りますか??完全に頭をフレッシュにして、頭の中がヘ長調へ転調してしまっていると、Key:CでのSubdominant chordを弾いてもTonic chordとして感じます。そう、安定して聞こえるのです。Fと言うコードはヘ長調ではTonic chordですから、当たり前の話です。
もう一つ、Subdominant chordはTonic chordへ戻るか、あるいはDominant chordに行きたがります。Dominant chordはTonic chordへ行きたがります。英語で書くのがめんどくさいので、Tonic chord:Ⅰ、Subdominant chord:Ⅳ、Dominant chordはⅤと書きましょう。(以前書いた記載法です。)
そうすると、Ⅳ→Ⅰ もしくはⅣ→Ⅴと、Ⅴ→Ⅰ(これをDominant motionと言います。丸暗記しましょう。)という、コード進行の基礎系が出てきます。まずは、Ⅰを弾いてから、先ほどの三種類のコード進行をくっつけてみましょう。
Ⅰ→Ⅳ→Ⅰ
Ⅰ→Ⅳ→Ⅴ
其れでは変化を付けてみましょう。
Ⅰ→Ⅴ→Ⅰ(これが起立・礼・着席です。)
Ⅰ→Ⅳ→Ⅰ→Ⅴ(次へ移ろう、ってかんじ)
Ⅰ→Ⅳ→Ⅰ→Ⅴ→Ⅰ(落ち着いたー!!)

これが解れば、トニック、サブドミナント、ドミナントの三角関係が解ります。ドミナントの言語学的意味を知らなくても、解ったような気になり、以後、気にしなくなります。但し、私は追跡して、結果は又ご報告いたします。

 Q2.m7♭5と言うコードの役割

A2.突然、高度なご質問ですね。Key:Cでこのコードm(7♭5)は、D7の役割をすることもあれば(F#m7♭5)、Fm7の代わり(Dm7♭5)をすることもあれば、G7の代わり(Bm7♭5)もあります。前者後者は、メジャーコードの代理、中はマイナーコードの代理です。

Q3.ハ長調(C Major scale or key)には主要三和音はC,F,Gの三つなのにその平行短調であるイ短調(A minor scale or key)では、Am,Dm、Em,Eと四つ主要和音があるのは何故??

A3.以下の説明を読めば、目から鱗状態になると思います。でも、解ってしまえば、何でこんな事解らなかったんだろ??!!グヤジー、と思いつつ、そんな、基礎的な正しい疑問を持ったことさえ忘れてしまいます。そうです。教える人は、自分が苦労したことを忘れてしまうのです。だから、生徒が何が解らないかが解らなくなるのです。
其れでは、目から鱗の以下をお読み下さい。
Minor scale(短音階)には三つあると以前説明しました。、まだ忘れていませんよね。
Natural minor scale(自然的短音階)では、主要3和音は、Am,Dm,Emの三つです。四つではありません。
其れでは、Harmonic minor scale(和声的)では、ソでなくソ#(G)#を使います(他はnatural minor scaleと同じ。)其れではDominant chordをこのスケールで作ってみると、使う音はE、G#,B、オオットー!!Emではなく、Eではありませんか!!!
ついでに、Melodic minor scale(旋律的:F#(ファ#)をも使います。でsubdominant chordを作ってみると、D,F#,Aって、これはDと言うコードじゃあーりませんか!!!!!
と言うわけで、もし、貴方がMinor scale は主要3和音が4っつあるというのなら、正解は5つです。

と言うわけで、この質問者、ピアノを長らく修練してきた、楽譜にお強い方です。私は、言ってみれば殆ど読めないと言っていいくらい。だから、ちょっとやれば、この方、コードなんて直ぐ習得出来ると思っていたのです。実際、習得スピードは予想より速かったのです。でも、コードは、弾いていても、指の格好で覚えると言うこともあったようです。その為、低音部の鍵盤でも、高音部の鍵盤でも同じ指の格好で和音を弾く。前者では音が濁ります。低音では音が濁るのです。低音部では、指の感覚は広げる必要があるのです。このことは、何れ倍音列を使って説明します。楽譜を見て弾くのではなく、指で弾いた音を、必死に聴く、ここが韋駄天講座のスタートです。

又、この方、最近、ウクレレを習っているそうな。また、この講座の入門編を作れとも。それに対する回答は以下の通りです。

韋駄天ジャズ講座は、これが入門編で、あれ以上かみ砕くと益々バカにされます。ただ、貴方のご意見は大変貴重です。でも、ウクレレは4本しか弦がありません。やはり、コードをきちんと理解するには、ピアノが必要です。ギターも同様に不十分です。ただ、ギターもウクレレもコードは、特別なものでなく、メロディー、リズムと一体だという気持ちになれます。和音を”塊”として理解しやすい楽器です。ピアノでは中々そうならないのは、楽譜楽譜という面もあるんじゃないかな??

 

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韋駄天ポップス・ジャズ講座・18”花:滝廉太郎”

2011年05月10日 22時32分48秒 | Weblog

さて、今回は文部省唱歌、滝廉太郎作”花”についてのコード進行を考えてみましょう。
この”春のうららの隅田川~”という出だしの歌、日本人にとっては懐かしく、素敵な歌です。
名曲ですね。4/4拍子です。
教材は以下をご覧下さい。
安田姉妹 http://www.youtube.com/watch?v=haoW9d1mt6I
合唱 http://www.youtube.com/watch?v=b-LSuIrmeBw&feature=related

A1|C|F・C|C|G| 1-4・1-1-5(ローマ数字がめんどくさいので、アラビヤ数字にします。
A2|C|F・C|G|C| 1-4・1-5-1 
B  |C|G|C6・D|G| 1-5-1・2-5
A2|C|F・C|G|C|  1-4・1-5-1 

32小節、二部形式(AABA)の曲です。Bはサビ、Bridgeです。Bの3小節目、C6はドミソ+ラという和音ですが、ドミソと考えてもかまいません。また、C6・D以外のコードは主要三和音C(tonic),F(subdominant),G(dominant)の三つのコードです。
この曲では、サビの部分で1・2-5と少し他とは違うコード進行になっているのがミソです。ここでちょっと変わった感じになりますよね。”あ~れ~!”ってな感じで、このままじゃ終われねー!!と。そこで、振り出しに戻る(実際は振り出し後半部分ですが)と言うことになります。コード進行だけを弾いてみてください。
この曲はジャズには向かないなと思っていたのですが、Youtubeで以下を見つけました。
オイゲン・キケロ http://www.youtube.com/watch?v=xpW_F_GrtNw
こんなの、元の曲の方が良いじゃないかと思う貴方、シンプルで且つ美しいというのは、確かに大きな価値があります。でも、ちょっと雰囲気が変わって、カッコエー!と思う方も。其れでは、何故、こんな演奏になるのか、簡単に解説してみましょう。

1.Intro.(前奏:曲の前に演奏する部分)及び、Interlude(間奏:曲と曲との間に演奏する部分)にはJitterbug waltzからのメロディーの引用をしています。Jitterbugとはジルバのこと。
Youtubeで聞いてみてください。
Mort Weiss and Sam Most: The Jitterbug Waltz
http://www.youtube.com/watch?v=gzoR54ChgVk
2.A1:最初の8小節、コードは以下の通りです。
  |C |Gm7(二拍)・C7(一拍)|F・F#dim|C|C |Am6|D7 |G9 |
   コード進行が随分違いますね。4和音がよく出るようになりますね。
3.4/4拍子の曲を、3/4拍子に換えています。さらに、5小節目の|C|の部分は3/4拍子を小節が同じ長さの4/4拍子で演奏されています。4拍取りというリズムです。どうするかというと、3/4拍子では付点4分音符が2コになります。これを二つに分割すると、1小節内に音符が4コ、と言うことになります。リズムにも変化を付けているのが解ります。

と言ったように、ジャズにアレンジすると、コードもリズムも複雑化します。
もう一つ、二小節目のコードはⅤminor-Ⅰとなっています。これはkey:F(ヘ長調)でⅡ-Ⅴのコードになります。こういうコードはTwo-Fiveと言われ、ジャズにおけるコードの細分化の最も一般的なやり方の一つです。今は、ツーファイブという言葉だけを覚えていただければ良いと思います。
と言うわけで、千里の道も一歩から。まずは文部省唱歌、ハワイアン、ポップス、その他、シンプルな構造の曲のコード進行を自習してみましょう。

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義援金納入のご報告 Yukariママからのご挨拶

2011年05月10日 22時32分37秒 | Weblog

前回のジャズライブ・京都は、東日本大震災のチャリティーライブとさせていただきました。義援金は、お客様の浄財と共に、Brera、Yukariママのお気持ちを含め、計5万円とさせていただきました。有り難うございます。

Brera,Yukariママからのご挨拶を掲載させていただきます。

昨日はお寒い中 チャリティージャズライブにお運び下さいまして本当にありがとうございました。
私ども、大災害には非常にショックを受け、発生以来心に重い鉛がある様な思いでおりました。
原発のトラブルもまだ解決に到らず、様々なイベントが中止や延期になる中、開催するかどうか 随分悩みましたが、開かせて頂く事にして良かったと今は感じております。 終わってから打ち上げがてらミュージシャン、スタッフに飲んで頂いた席で判明したのですが、プレーヤーのお一人は、阪神大震災でご両親を亡くされたとの事…『このライブは僕にとっては非常に意義深いものだったのです 』と涙ぐみながら述べ、来てくださった皆様に感謝の念を述べておられました。
皆様からの募金は最終的には24,232円もの額に達しました。この額にライブの売上金の一部を足し50,000円にして日本赤十字に寄付させて頂きました。
 ご参加、ご賛同いただきました皆様に感謝しますと共に、ご報告し御礼とさせていただきます。(以下略、一部改変。)
   Brera

 

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韋駄天ポップス・ジャズ講座・17”鈴掛の径”

2011年05月08日 22時37分13秒 | Weblog

さて、今回は、貴方のお好きな"鈴掛の径”鈴木章治氏の十八番ですね。彼がPeanuts Huchoと録音、売れに売れたそうです。クラリネットの曲というと、この曲を頭に浮かべる人も多いと思います。鈴木氏自身も何度も録音しています。一部ハーモニーを換えたりして。今回は、オリジナルのコード進行での説明を致します。

お手本は、
http://www.youtube.com/watch?v=hwL4K_c8YbY&feature=related
音はよくありませんが、ハーモニーがオリジナルなので、これに致しました。

http://www.youtube.com/watch?v=hwL4K_c8YbY&feature=relatedの方は音は良いのですが、一部コード進行が換えてあります。

さて、Peanuts Huckoが考えたという有名なイントロに続き、テーマが演奏されます。この部分について考えましょう。

全てA minor scaleで記載します。(実際の演奏はDm,クラではEmのキーになります。)

A|Am | E7 | Am | A7 { Dm |A7 |Dm ||Dm |
B|E7 |E7 |Am | Am | B7 | F7  | E7|E7|
A|Am | E7 | Am | A7 { Dm |A7 |Dm ||Dm |
C|E7 |E7 |Am | Am | Am/Dm | E7|Am|Am|

32小節、ABACもしくはABAB形式と言っていいですが、元々この曲、ハワイアンだったそうで、そんなに難しいコードはありません。
それでも、韋駄天流に解釈するところがあります。
其れは第1~4小節と、第5~8小節の関係です。
前者を、下属短調に転調したと考えれば、同部のアドリブは簡単(同じⅠ-Ⅴ-Ⅰ)になります。実はDmは下属短調のtonic chordですが、素早く元のキーのsubdominant chordに戻っています。
Youtubeの後者では、この部が転調無しにⅣ(Subdominant)ーⅤ(Dominant)ーⅣ(Subdominant)となっています。鈴木氏も、何度も演奏して、飽きて、このコード進行に換えたんじゃないかと思っています。dominantからsubdominant chordに移行するのは、そんなに普通じゃありません。

又、Bの後4小節、このコード進行(Ⅱ-平行長調のⅣ-元の短調のⅤ(dominant chord)はMinor scaleでよく出てくるパターンです。そのまま覚えましょう。またCはBと第1~4小節が一緒です。

この曲のミソは、転調、それから Bの後ろ4小節にあります。(Fをたった一小節だけ平行長調に移調した、と考えても良いかもしれません。)この部を意識してアドリブすると、一皮むけるかも知れませんね。

Cの一番最後のAmは前回同様、又アドリブに回すときにはEに換えます。お忘れ無く。

 

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韋駄天ポップス・ジャズ講座・16”素敵な貴方 Bei Mir bist du schon”

2011年05月08日 22時13分08秒 | Weblog

貴方の好きな”素敵な貴方”、本当は、ハ長調の曲についてお話しするのが順番としては良いのですが、今、この曲をやっている貴方のために敢えて解説いたします。曲はA minor scaleイ短調です。さて、この曲を最初に取り上げる理由は、たった一つ。この曲がたった3つの和音、それも、主要3和音で構成されている曲だからです。主要3和音は、Am,Dm、Eの三つです。A,B各部は8小節(Bars)からなっていて、計32小節。曲は32小節。AABAの二部形式。Bはさび(Bridge)です。縦線二本で囲まれた部が1小節を表します。

其れではコードを書いてみましょう。
A:|Am|Am|Am|Am|E|E|Am |E|
A:|Am|Am|Am|Am|E|E|Am(・Dm) |Am|
B:|Dm|Dm|Am|Am|Dm|Dm|E(・F7)|E|
A:|Am||Am|Am|Am|E|E|Am |Am|

お手本は
Bei Mir Bist Du Schoen - Janis Siegel
http://www.youtube.com/watch?v=cWvuB1vSsAc&feature=related

コードは一部、簡略化してあります。曲のつなぎのために入れているコード、転調のために入れているコードがあるからです。今は、余り深く考えなくて良いでしょう。さて、何と簡単な曲でしょう!

でも、アドリブをする時には、以下を熟考してください。
使うスケールは、Aの前半ではMerodic minor scale,後半ではHarmonic scaleを使います。BではNatural minor scaleを使います。そうです。F#をつかうか、Fを使うか。G#をつかうか、Gをつかうか。
この曲のミソは、楽典的には使うminor scaleが、部分で違うという点と思っていただいて良いと思います。

其れでは、コード進行を、実際にピアノで弾いてみましょう。AmはⅠ(tonic chord)、Dmは、Ⅳ(subdominant chord)\EはⅤ(dominant chord)です。もし、長調、短調が解らなければ、C,F,GとCm,Fm、GをⅠ-Ⅳ-Ⅰ-Ⅴ-Ⅰと続けて弾いてみて、違いを体得しましょう。(おおっとー、同名長調と短調がでてきましたーー!!。ついで、C,F,GとAm,Dm,Gを同様に弾いてみましょう。(オオットー、平行長調と平行短調が出てきましたー!!忘れた人は転調の記事を読みましょう。)

もう一つ、アドリブを回す時、比較的早いテンポの曲の時には、32小節を一つの単位として、楽器毎に回します。また、回す時には最後の小節をAmでなく、Eに換えて、まだ終わってませんよー!!と言う意味にします。このことは多くの場合に当てはまりますので、是非覚えておいてください。

アドリブは、コードの音を中心に上下するUp and Down法(と勝手に命名!)、スケールのようにつなげる、Continuous change法(と勝手に命名!)を上手く組み合わせ、音符の長さも色々工夫してしましょうね。その為には、上手な人の音使い、リズム使いを学びましょう。そう、耳で聴きましょう。勿論、アドリブを採譜した譜面を見るのも有用だそうです。(まだ、遣ってません、グスン。)

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韋駄天ポップス・ジャズ講座・15”おおっと、突然クラッシックです!!”

2011年05月08日 16時29分27秒 | Weblog

私が唯一(唯二?)、無手勝流、韋駄天流で独習したピアノ練習曲、一つは”エリーゼのために”、もう一つがショパンのワルツ第10番Op.69No2。、名曲だと思います。Bmで、嫌な調の曲だなーとは思ったけど、何故か、原調のママ練習しました。ピアノを弾ける人の前で弾いて、指使いがメチャクチャ、と馬鹿にされましたけど。ナハハ。

さて、この曲で、コード進行、ベースライン、コード表記についてちょっと説明してみましょう。何もコード進行を学ぶことは、ジャズだけ、ポップスだけの為ではありません。クラッシックを弾いている貴方!!にも音楽の理解、暗記法として良いと思います。但し、そんなことに時間を費やすのなら、指の練習をしなさい、新しい曲に移りなさい、と言う指導法が優先しているんだろうと思います。でも、ホントに其れで良いのかについては、いささか疑問ではありますが。

さて、ハ長調(イ短調)に直して、譜面を書いてみましょう。全部書くのは大変なので、一部だけ。

教材はYoutubeにあふれていますが、お勧めは

http://www.youtube.com/watch?v=cxG-kOTMgaA

楽譜まで書いてあります。って、こんなの、いいんかな?

この曲の形式はAABA、それから展開部って言うのかな?があり、その後、基に戻る。

AA(Am:A minor)からB(サビ。英語ではBridgeと言います)平行長調(C major)に移調、再びAの部分に戻ります。ここはAmのスケールです。その次、同名長調(A)に転調、ついで同名短調(Am)に転調、再びAABAに戻り、お終いと相成ります。(早速、前回学んだことが出てきましたねー!!)。この項では、AABAの最初のAの部分の説明とコードの提示をいたします。小難しい二段組の楽譜でも、コードで書けば簡単明瞭、ベースラインまでお勉強できるという韋駄天流解釈です。

さて、楽譜の上に書いてある文字がコードを表しています。ついでピアノ譜では上が右手、下が左手となっています。*1について、ほぼ同様のメロディーに、全く同じコードですが、ベースの音(ずんちゃっちゃのずんの音)に注目してください。最初は、B-G#となっています。次はB-Eとなっている、少なくとも違う音が出ていることに注意してください。つまり、最初はG#、次はEとなっています。

ここで、ベースの音について、しっかり理解しましょう。コードにはルート音(根音)があり、コードEでは3和音はE,G#,Bですが、コードの特性を一番強く表すのは、根音、この場合はEの音です。次に完全5度上のB、ついでG#となります(ルートから長3度上)。ショパンは、この曲で、最初は一番ドミナントコードの地味なG#を使い、次は、一番はっきり特性を表すE(根音)を使っています。さらっと演奏されていますが、その違いを味わってください。

また、Bm7♭5などという難しいコードがありますが、ここはDm(7 or 6)でかまいません。もう一つ、Diminished7と言う、減七コードが出ていますが、まあ、こんなものだと思っていてください。

古典派の音楽は、実は3和音を理解していれば、大体問題なくこなせる曲となります。4和音、ここでは、Bm7♭5、Diminished7と言うコードが4和音として出てきますが、あからさまに3和音とは違うので、そこだけ勉強すれば良いし、前者に関してはDmの理解で十分だからです。Diminished7は、バッハのトッカータとフーガでも出てきます。

さて、もう一つ、*2にBm7♭5/A,E/Aという二つのコードに注目してください。これらは分数コードと言い、ベースの音は、分子にかかれている音(ここではB,E)を使わず、Aを使うという意味です。これはこれからしばしばみうけます。頭にちょっとだけ入れておいてください。

と、たった12小節からも色々学ぶことは多いですね。素敵なピアノを習った女性に聞いてみたら、其れ何??と言われたことは前に紹介しましたが、ピアノのお勉強では、そんなことは一切お構いなしのようです。ただ、私が小学生の頃、メチャクチャピアノの上手な同級生がいましたが、彼は、ちゃんとそういうことを体得していたように思います。人それぞれです。でも、漫然とピアノのお稽古をしているだけでは、こういう発想は出てこないことに注意してください。最初にクラッシックから教材をとったのは、大した意味はありません。コード進行からは、古典派の音楽は極めて単純な音楽だと言いたかっただけです。バロック音楽などはもっとシンプルと言って良いでしょうね。韋駄天講座では、ショパンの名曲もシンプルな解説が可能です。また、音楽の勉強にクラッシックは実は大切な教材になります。どう勉強するか、目を使うか、耳を使うかが、大きな切り口の差になると言うことです。

さて、これからは、ポップス、スタンダードに例をとり、解説していきましょう。

 

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韋駄天ポップス・ジャズ講座・14”転調の話”

2011年05月07日 03時57分32秒 | Weblog

良くある転調のパターンを理解しておくと、大変便利です。アドリブもより簡略に理解されることが多いと思います。

同主調(同名調):同じ主音を持つ長調、短調(例:Cmajorハ長調とCminorハ短調)

平行調:同一の調号を用いる長調と短調(例:Cmajorハ長調とAminor(イ短調)

属調:属音を主音とする調(例:Cmajorハ長調とGmajorト長調)

下属調:下属音を主音とする調(例:Cmajorハ長調とFmajorヘ長調)

さて、このほかにも転調の仕方は色々ありますが、まずはここを押さえましょう。

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