JO7TCX アマチュア無線局

せんだいSD550  山岳移動運用 

久々の特小実験 萱ケ崎山―女神山(2)

2013年01月06日 | 里山 移動運用


 年末からの休みの最終日、最高気温5度まで上昇との予報で、特小実験を目的に今年最初の里山登山。約1年ぶりの萱ケ崎山は、登山道が刈払われ、登りやすくなっていました。標高379m。QTHは仙台市太白区。

 相手局(ふくしまFK123)は、福島県伊達郡川俣町の女神山。標高599m。萱ケ崎山―女神山は、2011年11月にも交信実験し、成功しています。今回は2度目。完全な見通しとなっており、山頂間の距離は62.8Km。カシミール3Dでも「見えます」判定。間には標高800mの青麻山をはじめいくつかの小ピークが連なっているのですが、絶妙な位置関係にあるようです。


女神山方向(上) 山頂からの仙台市街(下)



 午前10時少し前、打ち合わせ通り、430メインで連絡。女神山からは萱ケ崎山の隣にある太白山が目視できるとのこと。こちらからも福島方面の山々は見えるのですが、どれが女神山なのかはわかりません。当局VX-3、0.1W。相手局も0.1Wで59-59。見通しだけあって、安定した信号を確認。さっそく特小実験に移りました。なお、当局の特小コールサインは「せんだいSE550」としました。

「ふくしまFK123局、聞こえますか?こちら萱ケ崎山山頂」
と、すぐに応答があり、
「聞こえます。こちらふくしまFK123女神山。52から53で入感」
「了解。こちらせんだいSE550。リグのSメーターが1~2で同じく52から53で安定して入感です」



 これまでは双方の信号を捉えるのに難儀し、歩き回って位置を変えながらなんとか探り当てるということの繰り返しが常で、今回のように一発で交信成立というのは珍しいことです。相手局のリグは前回とは別の機種だそうで、それも関係しているのかもしれません。

 続いて、水平偏波の実験。ふくしまFK123局は最初から水平にしているとのこと、こちらもリグを横向きにし、水平にしたところ、Sが上がって57-55。偏波面を合わせたことで、こちらの信号もいっそう安定して入感しているとのレポートをいただきました。




 さて、特小の信号は、けっしてガツンと入感はありません。なにしろ10mW、アンテナも17cm程の付属ホイップのみ。細々として弱々しく息も絶え絶えです。でも、この信号をうまく捉えることで、実に安定した交信ができるのです。モービル局のような上がり下がりがなく、微弱なのに途切れることなく不思議なほどの明瞭さ、沈むようで沈まない絶妙な安定感。交信していて本当に気持ちの良い信号です。アマチュア無線でも、まれに同じような信号に遭遇することがあります。こういう信号に出会いたいがために無線を続けているのでは?そんな気分にさえなってきます。

 そんな安定した状態で1時間近く交信を続け、女神山の風が強まってきたこともあり、無事ファイナルとなりました。久しぶりに充実感のある特小実験、ふくしまFK123局に感謝。お疲れさまでした。

 <使用リグ>
 当局   アルインコDJ-R20D
 相手局 アイコムIC-4088   共にロングアンテナタイプ



 特小実験終了後、2mでCQを出してみました。1年ぶりの里山運用。装備はいつものハンディ機DJ-S57にJ型アンテナ。コンテスト最終日ということもあって、移動局も数局ありました。北は岩手県花泉町、南三陸町、南は二本松市、福島市など20局と交信。標高のわりにFBな飛びを再確認。バス時間を気にしながら急いで撤収、下山の途につきました。


J型アンテナ






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1 コメント

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特小相手局のブログもよろしく (ふくしまFK123/JA7RTG)
2013-01-07 11:04:29
特小相手局のブログもよろしくお願いします。

  http://qrpp.sblo.jp/

*サーバの都合で、URLが変更になっています。
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