JO7TCX アマチュア無線局

せんだいSD550  山岳移動運用 

惣内山(南三陸町)

2016年05月08日 | 里山 移動運用



 津波で壊滅的な被害を受けた志津川地区の背後に横たわる里山で、標高378m。藪もさほどでもないこの時期に登るにはちょうどよいのではと、数年ぶりに出かけてみました。入谷集落からの登山口は秋目川、天神、たら葉沢の3か所あり、どれも標識はおろか、目印となる赤布もありません。もう一つ、未確認ながら坂の貝峠から山頂に延びるルートもあるようです。今回は、たら葉沢から直登するコースを登ってみました。


志津川湾から望む惣内山


 もともと藪っぽい細道が続くだけでしたが、震災後、歩く人は皆無に近いとみえ、もはや登山道とは言えないありさまとなっていました。杉林を登ること約30分、この山の御神体ともいえるケヤキの巨木がこつ然と姿を現します。その名も蔵王権現。推定樹齢600年だそうで、通常のケヤキ1本分はあろうかという野太い枝が数本、空に向かって伸びています。何本かは朽ち果て、折れたままになっていますが、いまだ樹勢衰えず、その生命力には感服するばかりです。不思議なことに根本からは勢いよく清水が湧いています。この山中、唯一の水場。


登山口

蔵王権現

根元から清水が・・・


 ここから先は、猛烈な藪となり、踏み跡すらありません。ひたすら山頂をめざして直登すること30分、ひょっこり尾根道に遭遇。登山口から約1時間で山頂到着。山頂下の荒れ放題となったススキ原からは、以前と変わらず志津川湾が穏やかに広がっていました。


 無線の方は、鬼面山(福島県猪苗代町)移動のおかざきKG295局さんと久々の特小10mW交信。お呼びしたところなかなか応答なく、厳しいかなと思いましたが、少し山頂寄りに移動したところ、ノイズの中から明瞭な変調が聞こえてきました。メリット5で交信成立。距離155km。145MHzデジタル(DV)100mWでも57-57で交信できました。この他、DCR(5W)、145MHzFM(5W)にて各局と交信。DCRではケロケロで入感や聞こえるのに届かないというケースも何局さんかありました。同程度の標高の山々が周辺に連なっており、電波伝搬という点では、良いロケとは言えないようです。お相手いただきました各局さま、ありがとうございました。



山頂付近でみかけた黒アゲハ




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