JO7TCX アマチュア無線局

せんだいSD550  山岳移動運用 

岩岳 伊具郡丸森町

2009年11月11日 | 里山 移動運用
 阿武隈山地の北部に位置する丸森町には、魅力的な里山が多くあります。その中で岩岳周辺は、山麓の清流や大小の滝、山のいたるところから突き出す花崗岩と、なかなかの景勝地です。標高430m。

 この秋、一番の寒気との予報でしたが、里の紅葉を求めて登ってみました。丸森町内から筆甫集落に向い、不動尊公園を過ぎて左折、標識に沿って進むと、まず第2登山口、さらに進むと第1登山口となります。第1登山口には十数台分の駐車スペースとトイレがあり、案内板も設置されています。登山そのものを楽しむのであれば、断然、第2登山口から登って第1登山口に下山する周遊コースがお勧めですが、今回はXが同行し、無線の目的もあるので、第1登山口から登りました。山頂までは約30分。登りはじめは杉林ですが、まもなく雑木林となり、岩場が出てきたら、あっけなく山頂です。


狭い岩場の山頂

 花崗岩の山頂からの眺めは、すばらしいの一言。正面に蔵王連峰が一望・・・のはずですが、この日は雪雲にすっぽりと覆われていました。はるか遠くには、仙台市街地のビル群も見えます。南は霊山など阿武隈の山また山。なので、見通しはあまりありません。西は断崖絶壁で、標高が低いにも関わらず、高度感にも優れる山頂です。予想していたとおり、時折、冷たい風が吹きつけてきます。同行者Xは早々に少し下った陽だまりで休憩。一人山頂で無線の準備を始めました。

 今回も、作ったばかりのモクソンアンテナです。このアンテナは、水平エレメントを長めに持ち合わせており、どちらかと言えば、反射の多い里山に向いているのでは?と推察しているのですが・・・。




 設営を終わって、AA-200でSWRのグラフ測定をしてみると、バンド内1.2以下でしたので、そのままの状態で、リグDJ-S17(145MHz)に接続。まず、南の福島方面に向けてCQを出してみました。はじめに、近くの丸森町内と角田市モービルのローカル局に応答いただきました。いつも交信いただいている局です。方角はサイド方向になりますが、59-59。続いて、バック方向、仙台市若林区のローカル局より応答があり、方角を合わせて59-59。0.8Wにパワーを落としても59変わらずとのこと。仙台市街地が見えていますので、まったく障害物なし。北にはFBなロケーションです。


自作モクソンアンテナ

 さらに福島県伊達市固定局と55-57。近場が続いたので、南は厳しいのかなと思ったのですが、その後、二本松市固定局から応答があり、59-59。2段GPに強力に届いているとのレポートをいただきました。バックからも応答があり、松島町モービルとのこと。アンテナを北に向けるとSが上がり、59-59。北に向けたまま、メインをワッチしていると、一関市花泉クラブ局のCQが聞こえてきました。先日も泉ヶ岳で花泉の固定局とお会いしましたが、なぜかご縁があるようです。さっそく応答、51-52でレポート交換しました。Sは弱いですが安定した信号です。約140Km。その間、突風で何度か三脚が倒れそうになり、手も冷たくかじかんできたことから、ここでQRTとしました。40分程で8局と交信できました。


 この手作りモクソン、安定した性能を発揮してくれる小型で扱いやすい指向性アンテナであることは、今回も実感できました。2エレですと、三脚の足がじゃまになることがあるのですが、ホント、取り回しが楽で、当局の身の丈に合っているという感じです。ロッドエレメントの太い部分のみを使っていることや水平エレメントによりキュービカル構造となっていることなどから、そこそこ耐久性があり、風にも強いです。反射に優れるかどうかはまだわかりません。当局、これからの季節は低山歩きがメインとなります。小さな山頂にて、また使ってみます。

 
 帰途、移動運用で有名な四方山の峠を越え、亘理町の味覚「はらこめし」をいただいて、遅い昼食としました。この「はらこめし」、阿武隈川に遡上するサケの身を炊き込んだものに、たっぷりとイクラをのせた郷土料理で、11月いっぱいが旬。年に一度の楽しみです。




















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