JO7TCX アマチュア無線局

せんだいSD550  山岳移動運用 

KIT-16SP その後

2014年12月31日 | ラジオ工作


 同調ツマミのどこを回しても強い放送局が聞こえてしまう。シンプルなストレート式ラジオの宿命ではありますが、今回の2段重ね巻きコイルは様子がおかしい。キット付属の小型バーアンテナに付け替えてみたところ、それなりに分離してくれます。もちろん、小さいコイルなので感度もそれなりですが。インダクタンスを測ったところ260μH前後。




 分離改善をめざし、あらためてコイルを巻き直すことにしました。巻枠は同じ直径6cm。長さ10cm。1段目は巻枠いっぱいの58回巻き、いったん折り返し、同じ方向に2段目を10回巻き。これで試してみたところ、前回とあまり変わらず。ここから少しずつ2段目をほぐしていき、5回巻きあたりで劇的に分離が改善しました。最終的には1段目58回、2段目4回巻きでベストな状態に。基板への接続は、1段目の巻終わりにタップを取り、巻はじめとタップからとしました。インダクタンス203μH。




 さて、コイルを接続していじってみたところ、いつもは横置きにするコイルを縦置きにすると、格段に分離が向上することに気付きました。我が家の環境では、バリコンを回すとNHK仙台第一→第二→東北放送と順次聞こえてきます。第二と東北放送は周波数が近く、コイルを横置きにした状態では同調合わせは微妙です。ところが縦置きにすると、ある程度の間隔を置いて、きっちり分離されます。もちろん、NHK第一がかぶってくることもありません。ただし、多少感度の低下がみられます。感度自体は良好なキットなので、分離を優先することにし、縦置き決定。









 これまで、コイルは横置きとばかり考えていましたが、今後は縦置きも試してみることにします。そういえば、海外の鉱石ラジオの古い写真などを見ると、大きなコイルを縦置きしたスタイルを見かけます。これは分離向上を目的としたものだったのかな、などと勝手に想像しています。






 
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