JO7TCX アマチュア無線局

せんだいSD550  山岳移動運用 

デジタルシンプレックス

2014年12月23日 | 運用スタイルなど


 ID-51を使い始めて1年半ほど経ちました。D-STARの仙台430レピーターまで我が家から4km弱ということもあり、レピーター経由で全国各地と交信とか、興味深く使ってきました。ただ、以前にも書いた通り、D-STARは入口と出口の2つのレピーターを占有するため、短時間の交信に限られます。実際、ワッチしても指定局の呼び出しが多く、たまにCQが聞こえても1局が応答して、それでおしまい、交信終了を待っての応答はできません。PTTを押しただけで自局情報が入口と出口の両方で拡散される上、ネット上のページにも自動的に掲載されます。うかつにPTTも押せません。なにかと制約が多く、気詰まりなシステムなのです。



 というわけで、D-STARレピーターはほとんど使わなくなり、もっぱら145と430のデジタルシンプレックス交信に興味が向いています。デジタルはイチかゼロなのでアナログのような微弱な信号を捉えにくく、交信距離も短くなる、と考えられていますが、実際使ってみると、そうでもないです。アナログで31〜41、ノイズ混じりでなんとか了解できるレベルでも、デジタルモードに切替えたところ、メリット5で明瞭に復調、などのケースもあります。弱い信号でも復調さえしてくれればシメタもの。ただし、こちらで復調しても、相手局側で復調しないということも起こります。イチとゼロの世界、実際の交信では0.5や2もあるということです。

 当地ではID-31などのハンディ機の他、モービル機、固定機をお持ちの局もあり、少しずつデジタル局が増えている印象はあります。一方、リグが普及しているわりにはデジタルモードでの運用は少ないようにも思います。

 全国的にもそんな状況なのか、来月1月5日からバンドプランが変更となり、50 MHz、145 MHz、430 MHzにデジタル専用の呼び出し周波数が設定されることになったそうです。(総務省告示第432号 平成27年1月5日施行)

  http://www.jarl.org/Japanese/A_Shiryo/A-3_Band_Plan/A-3-0.htm

 今は、たとえば430メインにてアナログでアナウンスし、サブでデジタルモードに切り替えてCQを出す、といった方法をとっています。今後ははじめから433.30DVモードで呼び出しすることが多くなると思います。ただ、メーカーそれぞれの方式があって、互換性なし。なので、デジタルメインではSは振るものの復調しない信号が飛び交う、ということになるのかもしれません。趣味なので、いろんな方式を試してみるのもいいかな、とも思うし、これを機に、ワッチ局が増えてくれれば、と願っています。



コメント (5)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする