部屋の小さな窓から唯一こんな風景を眺めながら、先月の二泊三日に続き二週間、全てバーコードで管理されながら、老体の延命対策を施して来た。
H20年から前立腺肥大症の投薬治療を継続していたが、遂に昨年9月手術以外の治療も尽きて、3月に発症した三栓弁不全症(心臓弁膜症)と過去4回目の手術(鼠経ヘルニア)は前回の脊椎麻酔で低骨髄圧を発症したため全身麻酔で実施した経緯から、心臓に爆弾を抱えながら、麻酔手法にも問題が生じてしまった。
循環器科との連携では全身麻酔以外なら手術可能となったが、泌尿器科は一人だけの開業医であり、信頼しない訳では無かったが、万が一を考えてセカンドオピニオンを依頼、循環器科と麻酔科常設のこの総合病院へ転院した。
転院先では投薬の種類を変えて一時は回復したが、1月末の冬季からは元に戻ってしまい、各科連携プレーの結果全身麻酔はNGも、低骨髄圧症は26年前なので脊椎麻酔で決断、厳重に管理されながら「経尿道的前立腺切除術(TURP)」を受けた。
自身では心臓の事が最大の不安だったが、無事何事も無く術後の経過もほぼ順調で、過去2回の生検針検査でも異常は無く、今回除去した組織にも癌は見つからず安心したが、発症の事例もあり要観察と通告された。
これで一件は一応解決したが、現状より進行を遅らせる以外治療方法(最終的には人工弁に交換)の無い心臓疾病は残り、また最近は視力障害も著しく、老化だけは急激に迫って来るから本当に困ってしまう。
前回LAN端子を見つけて、腰と右手首からのチューブから開放された8日目以降、持込んだPCでNet接続して暇つぶしを企んだが、期待に反して何と信号は断。看護師に依頼して担当者に照会してもらうと「数年前にルターを撤去した」そうだ。
今や携帯電話でごく簡単に接続可能な時代、LAN使用の策略は時代に取り残されたアナログ人間の大誤算だった。