「鶏肉は身体に良いのに嫌いだと言うから家では食べられない」と偶に愚痴られてしまうので、最近は罪滅ぼしに気が向いた時には、自分は別な物を食べて鶏肉料理にも挑戦している。
今日は昨日おしゃべりクッキングで放送した“里芋と手羽の煮っころがし”を作った。
日本料理の先生なのに「家庭料理だから里芋のヌメリ取りはしなくて良い」と初めから手羽と一緒に煮込んでしまった。
TVの画面からは何の不自然さも感じられなかったが、自分の鍋の煮汁は濃いヌメリで充満してしまい、仕上がりは片栗粉でとじたとも異なる粘りの強いドロンとした物になってしまった。
里芋のヌメリ度合いは芋質により異なり、何よりも和食の特徴は“さわやかさ”であり、この料理本来の里芋は、口に入れた時はサラットして、噛んで初めて芋の風味とネットリした食感が得られる物ではないだろうか。
自分はこれまで料理教室で教わった通りに煮る前の処理、下茹でのヌメリ取りと基本を忠実に実践してきたが、今日の先生はプロの料理人を育てる専門学校の先生なのに「猿も木から落ちる」の見本だったのかな?