ラジオ爺の道楽三昧

原発放射能汚染により素人百姓・孫専科を奪われ、病で蕎麦打ちも廃業。最後に残ったアマチュア無線と男の料理の細々生存証明。

おふくろの味おから煮

2013年01月25日 | 男の料理
            
蜂蜜が無くなり、混ぜ物の無い確実な純正品を買いにコラッセフクシマ県物産館へ行ったら、県内各地からの週替りの出店(こだわりの逸品)豆腐屋にあおばた豆のおからが置いてあり、何故か一瞬にしておふくろの味を思い出して買ってしまった。
食料難の子供の頃、家の2軒裏が豆腐屋で、ちょうど今頃は凍み豆腐作りで朝から晩までフル回転だった。おからは贅沢にも近隣農家の家畜の餌になっていたが、我家でも大量にもらって来ては“おかず”と云うよりは貴重な蛋白源だった。当然、米は滅多に食べられず大麦のおかゆが主食だったから、油揚げも入った具たくさんのおから煮はとても旨かったと記憶に残る。
そんなおふくろの味を思い出しておから煮を作った。具はあり合せの豚挽肉・ごぼう・人参・ねぎ・干し椎茸・筍水煮で、ねぎ以外ごま油で炒めた後、鰹で採った出し汁に酒・みりん・醤油・砂糖を加えてしっかり煮込み、味が染込んだらおからを加えて更に煮込み、仕上げにねぎを加えて軽く火を通して完成。
こんな物でもしばらくぶりに口にすると、輸入品のステーキよりも旨いと感じるのは自分だけ。炊き掛けの熱いご飯に冷たいおから煮をかけて食べるのが好きで、更に旨味が増すから面白い。