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人生を変える言葉2000 その7

2022年01月19日 | ブログ
努力

 『努力する人は希望を語り、
  怠ける人は不満を語る。』  198/2000

 作家 井上靖氏(1907-1991)の言葉。井上靖氏は昭和25年に芥川賞。代表作には、「氷壁」「風林火山」「天平の甍」「敦煌」「わが母の記」などがある。「私小説・心境小説が主流だった敗戦後の日本文学に物語性を回復させ、昭和文学の方向性を大きく変えた」(Wikipedia)作家である。青春時代柔道に打ち込んでいたという私とのささやかなでも共通点があり親しみがあった。

 『努力は必ず報われる。
  もし報われない努力があるのならならば、
  それはまだ努力とは呼べない』  199/2000

 こちらは、世界のホームラン王、王貞治氏(1940- )の言葉。荒川コーチの下、日本刀の真剣を振って極意を極め、一本足打法でホームラン記録を塗り替えた。長嶋茂雄氏とのON砲は、ファンを熱狂させ、川上巨人軍の日本一9連覇に貢献した。

 ただ、努力が報われたかどうかの定義は難しい。その世界でどこまで行けば報われたことになるのかは、自身の目標値との比較になるが、たとえそれが叶わなかったとしても、人生の別のところでその努力が生きて幸いに繋がるかもしれない。

 ただ、王氏の言葉は、もっと厳しくその道への努力を謳っているように感じる。それはそれで世界の王たる名言である。

 『アイルトン・セナは全長6kmもあるコースを、レースの前に自分の足で歩いてまわる。彼は路面を丹念に観察し、どんなささいなコース上のあとも見逃さずに正確に記憶しておく。
彼の天才的なドライビングはこんな努力に支えられているわけだ。』  49/2000
 アラン・ブロスト(元F1ドライバー) 「F1 グランプリの駆け引き」(二見書房)

 この言葉には魅せられた。「神は細部に宿る」という言葉が好きだから。「相棒」杉下警部は、「いつも細かいことが気になるたち(性質)で」と言い訳をするけれど、難事件の解決にも細かいことへの拘りが欠かせないだろう。

 細かいことが気になる繊細さがない人に、大きな仕事は出来ないのではないか。


本稿の『言葉』は「人生を変える言葉2000」株式会社西東社2015年6月刊から引用しています



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