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令和の時代へ 第5回

2019年05月13日 | ブログ
新しい真の政党を

 天皇陛下が代わって改元されても、本来政治には全く関係ない。天皇は国家・国民統合の象徴であり、政治的な発言や影響力は全く行使できない。ただ、今回この天皇生前譲位という明治以降初めての試みに、政府は関連法規の整備を行い、諸々の行事日程を組み、関連の内政、外交に奔走したようだ。これを無難に熟し、新しい元号の「令和」が好評で内閣支持率は上昇した。

 今年7月に行われる参議院選挙に自民党は有利なボジションを得たと言える。さらに政府は6月に大阪でG20の会議に中共から来なくてもいい習近平を三顧の礼で出席を取り付けている。「世界は皆兄弟、みんな仲良く」の建前論の日本人の何と多い事か。からして、こちらも政府自民党に有利である。

 参議院選に敗れた内閣は退陣と言うトラウマから、何としても勝ちたい安倍官邸の準備の良さが伺える。

 もっとも今の野党の人材からして、今の政権はおかしい、自民党は駄目だと思っていても代わりに投票できる政党など無い。維新の党なども地域政党としての役割は果たしても、党の代議士に国家を背負うだけの人材が見えない。

 これは政権交代前の民主党だって同じだった。マスコミが扇動して無理な政権交代を成した。どなたかの入れ知恵で、選挙に勝つために農家への戸別補償や多額の子供手当、高速道路無料化など国民が乗って来そうなバラマキ公約を並べて、詐欺的に勝利しただけ。政権を取った後も、事業仕訳などのイベントで盛り上げ、結局「大山鳴動して鼠一匹」。

 新しい時代の政治家を育てなくてはとの松下幸之助氏の高邁な理想による政治塾も、その卒業生に与野党多くの代議士を輩出したがそれだけのこと。真に成功しているとは言えない。

 さすれば、どうすれば政治家を発掘・育成また養成できるのか。志のある人材を集めた政治塾では、そこで講師を務める人材とカリキュラムが重要である。まず、日本史、世界史の徹底考察が必要だろう。さらに町の人々の生活、中小企業の姿、地方行政の実態など現場・現状を知ることが必要で、取り巻きの都合の良い講釈に騙されることがない、しっかりとした見識を身に着けるための研修プログラムが必要である。演説など発信力の訓練も必要だろうが、単に選挙に勝つためのテクニックであってはならない。

 政治塾の講師は、教壇に立っている姿だけで、本物の人間と思わせるような人物でなくてはならない。代議士に成りたいだけの人物にはその価値が見えないような人がいい。

 少なくとも政治家は世襲のただの御曹司や当選のためのテクニシャンでは駄目だ。国家・国民を愛し無私の心を持って、時代に応えることのできる人物でなければならないだろう。

 時間はかかろうが、令和に自民党に代わる日本の保守政党を起こし、この国を導いてもらいたいものである。明治維新から150年、本物の(令和)維新が必要である。






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