中小企業診断士 泉台経営コンサルタント事務所 ブログ

経営のこと、政治のこと、社会のこと、趣味のこと、人生のこと

時事散歩Ⅸ 第6回

2021年05月16日 | ブログ
巨悪を打て

 昼のワイドショーの時間に、テレビをチョット点けると、どこかの田舎の町長さんが高齢者でもないのにコロナワクチンを打って貰った。地位を悪用した道義違反ではないか。という話題を取り上げていた。大きな問題が山積する中、公共の電波を使って報じるほどの問題ではなかろうと思う。

 この件、当該町長さんの弁明は先に聞いていたが、納得させるものだった。町の医療従事者の中にキャンセルが複数出て、廃棄はもったいないので、町の三役などと一緒に打って貰ったということだった。町長なども感染症では、広い意味では医療従事者に準ずるという理解で、特に職権乱用とは考えないという事だった。その通りであると思った。

 このワイドショーでは、安倍内閣や菅内閣には忖度するが、中共の尖閣での領海侵犯や、ウイグル、香港の人達への飽くなき人権侵害、コロナ疑惑(武漢研究所から漏れた?)などはテーマに上げない。モリカケ・桜に関して検察の及び腰への批判もすっかり影を潜めた。政治的な話は、例の安倍前首相のスシ友をゲストに呼んで、他のゲストに睨みを効かせる。

 要は、国家の問題点の本質に迫る取材や報道が少ないのだ。

 残念ながら東京五輪開催には8割の国民が反対する中、政府や都は決行する態度を変えていない。ポスト菅では、二階・安倍ラインがすでに菅支持を表明し、麻生大臣も自派閥の河野大臣に総裁選出馬に待ったをかけているそうだ。政府の要人が国家・国民ではなく、自分の権益のみに囚われている姿ほど醜いものはない。菅現総理は安倍内閣の官房長官として、その政権の悪事に関して一蓮托生の立場だから、安倍氏にすれば菅内閣は大きな隠れ蓑だ。石破氏や岸田氏などでは、どんな検事が現れるかも知れないと戦々恐々の体なのだ。

 戦後のこの国を支えた吉田首相や岸首相の孫どもは、この国を貶めている。田中角栄氏の弟子たち、小沢氏や二階氏もまた田中氏の負の遺産(金権・媚中)しか受け継いでいないように見える。

 ジャーナリストや民放政治記者は、国家の巨悪と立ち向かう気概を持たないなら、ジャーナリストと名乗ることを止め、政治記者にもならないことだ。

 小選挙区制度で、十分な練達なしの国家観も無い連中が政権を握り、その反動で半端な人材がこの国を弄んだ。世論調査で内閣支持率を問うてみれば、支持する理由は「他の内閣より良さそうだから」ばかり。「羹に懲りて膾を吹く」とはこのことだ。民主党政権の要職にあった議員が自民党二階派に鞍替えする。国民の選挙での意思を欺くものだ。国民に人気のない政治家が野党党首を続けている。かといって、その政党に良い後継者がいるようには見えない。

 この国には、素晴らしいところが一杯あり、若者は多くの分野で世界的活躍をするようになった。明治維新の立役者たちは20代から30歳前後の若者だった。ほとんどは下級武士の生まれ。政治の世界にも一部の地方の首長にその発露は見られるが、彼らを育てるのは現在の腐った自民党やその長老どもに任せられない。時間を掛けても日本を洗濯しようではないか。総選挙では、地元の有力者であっても腐った連中には投票しないことから始めよう。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする