中小企業診断士 泉台経営コンサルタント事務所 ブログ

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時事散歩Ⅸ 第2回

2021年05月04日 | ブログ
コロナ禍の五倫

 東京五輪が真近に迫っているが、主催都市東京は、緊急事態宣言下にあり、このゴールデンウイークも「出かけないで下さい」コールが繰り返されている。それでも都も政府も五輪実施の方針を変えていないようだ。

 見ていないワイドショーの話を持ち出すのはどうかとは思うけれど、TBSの朝のワイドショーで、レギラーコメンテーターの玉川さんと例の安倍前首相のスシ友と言われる田崎史郎氏のやり取りが話題になったようだ。

 玉川氏が五輪開催基準が「総合的判断」では国民には分からない。具体化が必要との意見に加えて、「それとも巷間言われているオリンピックを開催したその勢いで解散したいということで。オリンピックがなくなっちゃうと政治的につらい状況になるから何としてもやりたいんだっていう話なのか。その辺、どうなんですか?」に対して、田崎氏は、「それは下衆の勘繰りでしょうね」と率直な感想が。・・・

 しかし、私なども菅さんの態度をテレビで見るくらいだけれど、玉川さんと同意見。オリンピックを止めると、任期が切れれば総理を辞めるしかなくなる。国民への感染拡大がオリンピック後にあったにしても、五輪で国民が盛り上がり、解散して衆院選で自民党の議席がある程度維持できれば、自身の総理の寿命が延びる可能性がある。その想いで、五輪に自身の総理の椅子を賭けているように見えて仕方がない。そこにあるものは、国民の幸せなどではなく、安倍政権から続く、首相自身の権勢欲の充足だけだ。と診ている。まさに田崎氏の言う「下衆の勘ぐり」だろうか。

 コロナは変異株が国内でも猛威を振るい出し、ワクチン接種は進まず、重症者の増加で医療体制はひっ迫しているそうだ。そんな中、オリンピックではさらに国内医療資源を割かれる。暑い盛りに、コロナはなくてもボランティアなどに熱中症のリスクも高い。しかし、「止めましょう」とする機も今や失しているようにも思う。

 コロナに関しては、安倍政権から後手、後手続き。都も国も“やってる感”を演出するのみ。入国制限などの水際対策が当初から遅すぎた。今回の変異株に対しても同様だった。何に阿っているのか、自民党内の媚中権力者や財界の思惑が、首相の判断を縛っていることも考えられるが、どうも安倍氏も菅氏もどうしたら良いかという自身のビジョンを持たない。どうしたら良いか分からない、分からなかったのではないか。中国からの入国禁止の遅れに百田氏などに官邸まで乗り込まれる始末。その代わり全国一律の小中学校の休校宣言は突然だった。

 失礼の言ながら、内閣総理大臣が凡人レベルの頭脳で務まるとは考えられない。個々人の経験知など所詮知れたものだ。そしてポスト菅に安倍氏の再々登板が期待されているという。世も末とはこのことである。



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