石井伸之の国立市議会議員日記 自由民主党会派所属

東京都国立市の若手?市議会議員(6期目)による日記です。国立市議会議員として国立市政の最新情報を伝えて行きます。

2月13日本日は国立市へ住基ネット接続に対する是正要求が行われました

2009年02月13日 | Weblog
 こんにちは、国立市議会議員の石井伸之です。本日は早朝に富士見市選挙管理委員会から連絡があり、何事かと思ったら、3月15日告示、22日投開票で行われる富士見市議会議員選挙に立候補を予定している、いせだ幸正さんに書類の事前審査日程が決まったという連絡でした。いきなり選挙管理委員会から連絡があると、何事かと驚いてしまいます。

 さて、本日は5月30日から行われていた明和マンション裁判調査特別委員会の最終確認に向けて、内容が確認され、賛成多数で3月議会に報告されることとなりました。

 昨日もお話したように、全会一致とならなかったことは残念でしたが、それでも最終的な報告書としてまとめられ、新たな事実が掘り起こされた当委員会は有意義なものであったと認識しております。

 各委員からそれぞれ当委員会でのまとめ作業や経緯などの感想も含めた部分で、一言意見を時間があり、私としては2月27日の3月議会報告終了後、速やかにインターネットなどで市民の皆様へ報告書をお伝えできるように要望させて頂きました。

 結局18回目の委員会を持って、長きに渡った明和マンション裁判調査特別委員会は幕を閉じ、市民の皆様へ顛末をお知らせすることができましたので、ホームページでアップされてから、お時間ありましたら、何らかの方法でご一読いただければと思います。

 その後、会派の控室に戻ると松嶋議員から、三田事務所に届けられた一枚のファックスを見せて頂きました。その内容は、下記のようになっております。


総務大臣コメント(東京都知事に対する是正の要求の指示)

  (平成21年2月13日 閣議終了後記者会見)

○国立市は、住基ネットに接続していないが、国立市に対する是正の要求の指示を行うこととするので、ご報告申し上げる。

○国立市は、平成14年12月より住基ネットに接続しておらず、これは住基法違反の状態。違法状態を是正するため、本日付けで、地方自治法の規定に基づき、国立市に対して是正の要求を行うよう、総務大臣より東京都知事に対して指示を行うこととしたのも。

○都道府県知事から是正の要求を受けた市町村長は、違反の是正のため必要な措置を講ずる法的義務を負うこととなる。

○法律に基づく事務を適法に執行することは当然のことであり、国立市において適正に対処されるよう求めたい。


 というように、このファックスには書かれております。それに対して、関口市長がどういった対応をするのかは「正式な文書が届いた段階で対応を考えている」という新聞のコメントからも未だに分かりませんが、平成20年9月9日に出された是正の勧告に比べて、この要求は法的義務のあるものですから、速やかに何らかの対応を迫られます。

 私としては、住基ネットに接続していないことによって、年金取得の為に現況確認をはがきで行う必要があり、パスポート取得における住民票が必要であったり、転入転出における手続きが他市では住基カードで速やかに可能なところ、以前のように書類への記入が必要であったり、というように様々なご迷惑をお掛けしておりますので、接続していただきたいものです。


 午後からは「第47回東京都市議会議員研修会」が昭島市で行われ、前鳥取県知事を2期8年務められて、現在は慶応義塾大学法学部政治学科教授の片山善博氏の講演を聞きました。

 最初から、議員には「耳の痛い話」をすると言われておりましたので、ということは歯に衣を着せぬ、本音の部分を語っていただけると思い、ワクワクしておりました。

 最初に地方分権という話から入り、地方分権といってもそれはマニュフェストに幾ら書かれていたところで、投票行動には結びつかないというところから切り込み、結果的に地方分権というのは市長や知事の権限を強化するだけであって、住民の方々に対して直接メリットがあるものではないと話されておりました。

 考えてみれば、地方分権をしてもその自治体がそれを生かして様々な政策を実施できるだけの手腕が市長にあるかどうか、また、それを実施するだけの財政状況にあるかによって、分かれてしまいます。

 片山氏によれば、地方の自治体はほとんどが借金で首が回らなくなっている状況だそうです。それは、現状のシステムを維持する為に、借金をしなければならない状況に追い込まれており、国からの地方交付税無しには立ち行かない状況になっております。

 さらに追いうちを掛けたのは、いずれ地方交付税で拠出するからといって、自治体に借金を勧めた時期もあったそうです。

 このことを、面白い例えで「隣にいる莫大な借金を抱えたおじさんが、いずれ借金を返してあげるから、今のうちにたくさんローンを抱えなさい」と、言われても誰も信用しないのに、それが800兆円もの負債を抱えている国の話に乗ってしまうことは危険であると言われました。

 こういった、状況の際に借金をストップさせるのは議会の役目であり、様々な公共工事を精査するのが議員の務めであるという話は、3月議会に向けて予算書の中身を検討せねばならないと再確認させてくれます。

 さらに、一人の市長の判断は時として間違うことがあり、それをとめるのも議員の大きな役割であると言われておりました。国立市では都市計画道路3・4・10号線や谷保駅エレベーター設置が凍結といった話があり、政策の取捨選択がどうしても「お金が無い」で片付けられているように思います。

 こうやって、鳥取県という60万人の一番人口の少ない県を運営するのは、様々な苦労があったことを感じさせる話は、聞いていて同感する部分が多々あり、あっという間の講演時間でした。
コメント
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